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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

キブツノヘンゲ,ツクモガミ
1933年 大阪府
器物も変化するという。『陰陽雑記』には、器物百年を経て精霊を宿し人の心を誑かすとあるが、そのような器物の変化を付喪神という。『百鬼夜行』『付喪神草子』は正にこの付喪神を描いたものである。木像、罹漢仁王、面地蔵などはその最も化け易いもので、他に人形芝居の人形、箒、団扇、笛などが化けたという話もある。

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ニンギョウシバイノニンギョウ
1933年
変化の中でも、長い時間を経過した器物が変化するという話は有名である。木像・羅漢仁王・面地蔵等は特に変化しやすく、人形芝居の人形は毎夜動くと言われている。
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ツクモガミ
1976年
器物が100年を経て精霊を得て人の心をたぶらかす。これを付喪神と言う。これによって立春に先立って、人家の道具を路地に捨てる。これを煤払いと言う。これは100年に1年足りない付喪神の災難にあわないようにだ。泣不動縁起に、付喪神を祭る図があり、和歌にも「一年足らぬつくもがみ」と言うのはこれのことだ。
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ヒャクキヤギョウ,バケモノ,キギョウ
1976年
「百鬼夜行の図」という古い絵を見たことがある。様々な道具類が化物になったのを巧みに描いたもので、朝日とともにそれらが消えうせるように描かれている。古法眼の絵だという人もいる。
類似事例

マエダシノジゾウ
1976年 神奈川県
延命寺という浄土宗の寺に、裸で女陰のある地蔵の立像がある。これは昔、北条時頼の婦人が双六の勝負で裸になることを賭けた。しかし勝負に負け、地蔵に念じた。すると地蔵が女の形に変じ婦人に代わった。人々が奇異に思いその形を造って寺に納めたという。
類似事例

タロベエキツネ,キツネ
1929年 島根県
悪戯をする太郎兵衛狐がいた。あるとき和尚が林の中にある太郎兵衛の家に行き、和尚の持つ寶頭巾と、太郎兵衛の変化自在の「玉」を交換しないかと持ちかけた。寶頭巾で何にでも化けられると思った太郎兵衛は、その話に乗った。しかし、「玉」を奪われ頭巾も効力がないと知り、無念の日々を送るようになった。
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アタカマル
1974年 東京都
天和年中に、安宅丸を解体して払い下げたところ、柳原和泉殿橋の酒屋市兵衛という者がその板を買って穴蔵のふたにしていた。しかしその召使いの女に安宅丸の魂が憑いた。自分を穴蔵のふたにするのが許せず、取り殺すと言った。そこで亭主は驚いて作り替えたという。
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モノノケ
1979年
古来より、鬼物が祟りをなすことを物ノケという。古い物語にも見えるが、元々は中国の『史記』や『漢書』の注釈書に、「物は恠物なり」や「物は鬼物を謂うなり」などとある。
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キツネ
1983年
狐は野原に落ちていた霊天蓋(髑髏・しゃれこうべ)を拾って頭の上に戴き、北斗星を仰ぎ見て拝するに、霊天蓋は忽ち落ちる。しかし数年鍛錬を続けると、仰ぎ見ても落ちなくなる。そうして北斗星を100回拝すると初めて人の形に化ける事ができるという。
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バケモノ
1980年
世の中にばけ物というのは、多くはきつね・たぬき・むじな・ねこまなどが人をたぶらかす。石仏や朽ち木などに化けて出てきたのを、切り倒したという話がよくある。しかしそれらは物が化けたのではなく、自分の心が勝手に化かしたものである。
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ヨウカイ,ゴユウ
1974年
六畜のもの及び、亀、蛇、魚、草木も年を経るとよく妖怪をなす。ゆえにこれを五酉という。酉とは老という意味で、物が老いると怪をなすという。
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カシャ
1973年 山梨県
精進に寺がない時には竜華院まで坊様を頼みに行っていたが、その近くに火車という化物が住んでいた。葬式が出るたびに死体を食おうと狙っていた。ある時村に葬式が出ると火車は飛脚に化けて竜華院にたのみに行ったが、坊様は見破り、施主に葬式を2回出し、最初の棺には石を入れておくよう指示した。最初の棺が出ると空に黒雲が沸いて雲の中から火車が飛んできて棺をさらっていった。その隙に施主の家では2回目の葬式を出して骨を無事に寺に納めた。火車は「竜げん坊主にだまされた」と叫んだという。
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カイイ
1974年
延享二年、中山大納言栄親卿の家で、朝から晩まで調度品が動いたり陶器が飛んだりした。祈祷したが効果なく、秋には大納言が急死した。後に怪異は毘沙門堂里坊に移り、三月、雛人形を飾っていると人形が笑った。
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キツネ
1941年 新潟県
狐は孫杓子で何にでも化けることができる。ある時、娘に化けて出たおさん(狐)に会い、その後和尚に化けて出てきて、小僧をだました。小僧が稲荷様の格好をすると、和尚に化けたおさんは言われたとおり孫杓子を持って来たので、それを小僧が折った。
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ケサキリジゾウ
1956年 宮城県
昔,竜雲寺山門前に石の地蔵が立っていたが,この地蔵は真夜中になると大入道になって通行人を脅かすので,人通りが稀になってしまった。ある夜梁川庄八という浪人侍が通りかかるとやはり大入道が現れたので,庄八が切りつけるとカチンと音がして化物は消え失せてしまった。翌日行ってみると,右肩を切られた地蔵が立っていた。以後柳川庄八袈裟切りの地蔵と呼ぶようになり,今でも祀られている。大入道は狸が化けたのだろうという。
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タロベエキツネ,キツネ
1929年 島根県
悪戯をする太郎兵衛狐がいた。和尚に変化自在の「玉」を取られた太郎兵衛は、お殿様のお成りの時に、殿様に化けて、和尚の寺に行った。和尚は殿様に宝珠の玉を見せたが、これは私のものだと言って、殿様に取られた。気付いた時はすでに遅く、玉はなく、和尚は呆然となった。
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(バケモノエ)
1979年
光重の百鬼夜行絵を祖とし、元信などが描いたものもある。登場する奇怪に名前があるのは浄土絵双六が最初であるだろう。その名の大略は赤口、ぬらりひょん、牛鬼、山彦、おとろん、わいらうわん、目一ツ坊、ぬけ首、ぬっぺらぼう、ぬりほとけ、ぬれ女、ひょうすべ、しょうけら、ふらり火、りうんぼう、さかがみ、身の毛だち、あふあふ、どうもこうも、これらの名はその姿からついたものが多いようだ。他にも猫また、野きつね、雪女、かっぱ、山わらわ、犬がみ、山姥、火車、みこし入道などがいる。
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キツネ
1922年 福岡県
稲荷信仰の厚い人には狐が乗り移って奇跡や予言を行なうという。普通の人が狐に憑かれると狐に化かされる。うまいものを持って歩くと石ころや馬糞などとかえられる。こういう時には怪しいものが自分の前や後ろを歩いていて、つまずいて転んだりするとかえられる。恨みがある相手に狐をつけようと思う時には、狐んの住んでいる穴に行って油揚などをやって頼むといい。また疱瘡を病んで寝ている者がいると、狐は見舞い客に化けて疱瘡を食いに来る。もし疱瘡を食うと、狐は千年の寿命を得て、病人は落命する。
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キツネ
1976年 東京都
増上寺の寮の若い僧に狐が憑いて、所作が女のようになった。寮主に向かって言うには、隣舎の庭の祠に住んでいたが、寮主が祠を壊し捨てたので住む所が無い。庭に祠を建てて欲しいという。寮主が来歴を尋ねたら、洛西久世の者で、数百年前にこちらに来た「花崎」というものだという。その後祠も建てられ、鳥居には狐が書いた「花崎社」という額が今もあるという。
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トオルノダイジンノレイ
1933年 京都府
幽霊の例の中心は、何といっても人である。最も古くは『日本霊異記』に見えるが、その姿は髑髏であったという。しかし、平安時代からは生前の姿で現れるようになり、例えば、宇多院が河原院へ行幸した時、昔の主である源融公が衣冠の姿で現れたということが文献に記されている。
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ニンギョウ
1926年
礫柱にかかった佐倉宗吾郎の人形が、毎晩のように縄の結びが解けていたという話がある。また、朝顔が毎晩のように駒沢次郎左衛門のところへ忍んで行ったりというように、役柄に応じて人形が怪異を起すことがあった。
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