ケンムン,ヒダマ 1974年 鹿児島県 木の上や森の中では火の玉となって見える。ケンムンに人が引かれると夢遊病者のようになる。薬指を持って引くので、このような時は薬指を噛めばよい。
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ケンムン 1977年 鹿児島県 ケンムンは人の口をつねる。ケンムンの悪口を言うと、口の形をゆがめられる。山で人の名前を直接呼ぶと、ケンムンが真似するので、呼んではいけない。
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ケンムン,ケンムンマチ 1981年 鹿児島県 目脂が出て赤く腫れ、痛みを感じると、ケンムン(化物)に目を突かれたという。ケンムンはケンムンマチ(化物火)を点滅して道を迷わせて危害を加える奇怪な存在であったといわれる。
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ケィームン 1991年 鹿児島県 ケィームンは神をふりみだした童の姿をしている。ある人が小学校のとき、友達の家へ遊びにいって帰ってこなかったので、皆が「ケィームンに引かれた」といって川の近くを探したが、結局その人は友達の家へ行っていた。ケィームンは人などを迷わすものだという。
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ケンムン 1977年 鹿児島県 ある人が夜釣りをしながらケンムンの悪口を言っていた。するとその人は夜通しケンムンにつねられた。その夜はまんじりともできず、ほうほうの態で家に逃げ帰ったという。
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ケンムン 1977年 鹿児島県 老婆の所に、ケンムンがいろいろな物を持ってやって来た。老婆が、一番怖いものは何かとたずねると、ケンムンはタコだと答えた。次に怖いのは何かと問うと、夜明けに鳴く鶏だと答えた。そこで老婆が手に唾をつけて手を叩くと、ケンムンは二度と現れなかった。
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ケンムン 1989年 沖縄県 ケンムンの特徴は、体が小さく子供のようで、赤い毛がはえていて、ウスクかガジアルの木にすむ。顔は猫のようだとも犬のようだともいわれる。足は長く、竹のように細い。漁が大好きで魚の目玉だけ食べる。相撲が好きでよく人に挑んでくる。7月頃海から山へ登っていく。蛸が苦手。ケンムンが家に着くと裕福になるといわれている。
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ケンムン 1997年 鹿児島県 ケンムンはガジュマルの木の生えたあたりに住んでいる。その付近には松明などが見えたり、貝殻を見た人がいた。ケンムンにばったり会った人がいた。足は2本、髪は長く、子供くらいの大きさであると言われる。
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ケンムン 1982年 鹿児島県 川のそばを子供を担いで通ると、ガジュマルの木のそばで頭・顔・体が全て赤い者が耳まである膝を立てて座っていた。母は恐ろしくてすぐ帰って魔除けをされた。またケンムン退治をしようとした男性は、毎晩その音に悩まされ出て行った。
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ケンムン 1999年 鹿児島県 ケンムンは子供のような格好で、夜に相撲を取りに来る。人間が勝つと仲間が現れるので、必ず負けてやるのだという。
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ケンムン 1975年 鹿児島県 火に当たっている猫のような姿のケンムンがいた。蹴ると、上にのしかかってきたが、足をつかむと、叫んで手をかさんだ。ケンムンを見世物にしようと考え、棒を持って追いかけたが、見失ってしまった。
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ケンムン 1977年 鹿児島県 民間療法的なものにケンムンのメーフキにクチというのがある。ケンムンは山にいる妖怪で、これは人間の目を欲しがる。涙が出、眼に白い玉ができた時、ケンムンに目をとられたと言って、大急ぎでケンムンのメーフキのクチを言う。
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ケンムン 1981年 鹿児島県 子供と共に歩いていると、青い炎が数個見えた。子供が声を上げたので口をおさえた。この炎はケンムンのサラで遠くにいるようで意外に近くにいるものだ。悪口などを言うとケンムンにだまされてしまうので、口をふさぐ。
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キジムナー 1998年 沖縄県 キジムナーは木の精ではなく、ウスク・ガジュマルに憑く妖怪である。赤ら顔で髪が赤いとか、黒くて小さな虫の形だいわれる。久高島では、女性が二匹のキジムナーに誘拐され、キジムナーガマで赤土を食べさせられた。探し回る村人の鉦・太鼓の音にキジムナーが驚き、女性は助かったが、毎晩キジムナーが家に迎えに来るようになり、やがて亡くなったという。キジムナーには男女の区別があり、イキガキジムナーは人間の女を、イナグキジムナーは人間の女を押さえ込む。
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ケンムン 1977年 鹿児島県 ケンムンが人に危害を加えるので、宿を替えることにした。ある神岩に宿らせようとしたら、その主の神様がケンムンを嫌った。それで、別の岩屋に変えた。その後、ケンムンを移した人の子がハブに咬まれた。易者によると、もし本人ならば即死していたという。
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ケンムン,ケンムン 1981年 鹿児島県 ケンムンはもともとは人間だった。皆津に住む美人の妻に横恋慕したある男が夫を殺し、妻を自分のものにしようとしたが、妻はそれに気付いていて、男を木に打ちつけて殺した。その男の死霊がケンムン(木の精)になったと言われている。
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ケンムン 1977年 鹿児島県 ケンムンに父はだまされたことがある。ケンムンが浜辺で貝を拾って食べていて、父が岩陰で見ていたら、父の前まで来て突然消失した。ケンムンは子供のようで、土を踏まずに歩く。ケンムンがシャコ貝に手を挟まれるという。
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キィームン,ケンムン 1992年 鹿児島県 ケンムンにひかれた人は、山の中を連れられて歩き、赤土は赤飯にぎりに、木の葉や椎の葉は魚にして食べさせられたという。少し足りない人を引っ張って歩くものだともいう。
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ケンムン 1981年 鹿児島県 ケンムンは「ハイユー ハイユー」と鳴く。子守りをする声は「ヒュルヒュル」と響く。一抱えほどもある大きなウホギ(アコウ)やアルキャネク(ハマイヌビワ)に憑いているといわれる。
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ケンムン 1977年 鹿児島県 ケンムンは3本足であり、絹のような赤毛に覆われている。ドスコの木は初めにケンムンがついた木なので切ってはならない。その後、アコウの木に変わった。今でもアコウの木に釘を打つのは、昔、アコウの木を抱いて掌に釘を打たれた人がケンムンになったからである。
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