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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

カワノヌシ
1975年 山形県
大正十三年の冬、最上川を舟で嫁入りする一行の乗った舟が突然ひっくり返って波にのまれた。七人の村人が助からず、花嫁はさがしても見つからなかった。最上川の主にみこまれたのだろうといわれている。

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ヌマノヌシ
1975年 山形県
若者の笛に魅せられた沼の主と名乗る美少女をふりきって京に出た若者が、数年後に最上川を下っていると、舟が止まって動かない。客が手ぬぐいや笠を川に流すと、若者の笠だけが川底に引き入れられた。若者は娘のしわざと悟り、自ら水に入り沼の方に消えた。
類似事例

シチニンミサキ
1985年 愛媛県
大正年間、七人が乗った舟が嵐にあった。七人は助けを求めたが、島の人は危険であるため助けに行かず、七人は遭難して死んだ。30年後、18歳の青年が海の中で死んだ。その後も同様のことが起こったので、七人ミサキの祟りだと言われるようになった。
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タタリ
1965年 岩手県
1885年のことと伝えられる。高田市矢の浦に嵐で舟が漂着した。そこに川から女が箪笥にすがって流れてきて、助けを求めた。しかし舟に乗っていた12人の男は箪笥だけを取り上げ、女を見殺しにした。そのタタリがあって、11人まで離村・放浪するはめになった。村に残った男も妻が不治の病にかかって神経衰弱になり、夫婦で海に身を投げた。親戚が葬式を出してイタコに聞くと、箪笥と女の件を語り、家にオカイドリ(うちかけ)があるはずだといった。はたしてオカイドリがあったので、親戚の者はそれを寺に納めた。12人の男の家はすべて絶えた。
類似事例

コウシン
1960年 富山県
漁に出た漁師が暴風雨に遭って流され、動けなくなってしまい、1人の老婆に助けを求めた。老婆がくれた7つの団子で飢えをしのいだ一同は老婆が庚申であると知った。無事に帰ると3年経っていた。以後、庚申をつとめるようになった。
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ジュンレイムスメ,ヘビ
1961年 山梨県
昔、釜無側の下流の浅原村に3人暮らしの親子がいた。ある年の夏に、1人の巡礼娘が雨宿りを乞い、そのまま逗留した。息子の浅吉とその娘は夫婦となるが、2、3年過ぎたある夜、妻が行燈で障子にうつるが、それは人間の女の姿ではなかった。1家は怖くなり、暇をやると、嫁も承諾し、暴風雨の日に釜の蓋を貰い受けて、釜無川の濁流の中に投げ入れ、その上にとび乗り、蛇身と変じて姿を消してしまった。すると俄かに洪水は引いて水害は免れ、その後も水害は起こらなかった。沿岸の人たちは恐れをなしてしばらく釜を使わなかったので釜無川という。
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ハナヨメギョウレツ,キツネ
1937年 秋田県
ある男が、向こうからきた花嫁行列にまぎれ込んで行方不明になった。後になって意外に近い村の山中で発見された。狐に隠されたのだろうと評判された。
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コトノネ
1961年 山梨県
琴川の辺にひとりの美女がすんで、琴をひいていた。ある年の夏、長雨が続いて水かさが増し、裏山が崩れて美女は家もろとも押し流され行方不明になった。その後、川から幽かに琴の音が聞かれ、琴川といういようになった。
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ヤマミヤジンジャ・マツバラジンジャ・ビロウジンジャノカミサマノオクサン
1989年 鹿児島県
山宮神社・松原神社・びろう神社の神様の奥さんは同士は姉妹だったが、びろう神社の奥さんは美人で男好きだったために姉さんたちが怒り、志布志湾の前にあるびろう島に流してしまった。
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シチニンミサキ
1983年 愛媛県
大正年間、七人が乗った船が遭難したが、島の人は危険であるため助けなかった。その30年後、夜船の番をしていた青年が水死した。その後も同様のことが起ったので、それは七人ミサキの祟りであると言われるようになった。
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ビジョ
1977年 和歌山県
昔、ある人が、ナベ(川岸や川底の岩に出来る円形の穴)に山刀(包丁)を落とした。探すため水中に入ったら、美女が座っていて、糸巻きに糸を巻いていた。このナベは、材木が落ちても出て来ないという。
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オンナ,キシ,ヤナギ
1974年
近江国信楽に住む人が神社に参詣しようと船で川を下っていたら川岸に美しい女がいた。船を岸に着け女のいた柳の所へ行ったが女の姿は消えていた。
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コウシン
1963年 新潟県
漁に出たが悪風にあって流され、途方に暮れて一同は庚申さんに一心に立願した。すると烏が飛んで来てまたどこかへ飛んでいった。日が明けると、300石積の船が見え、助けてもらった。
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カモコノスイジンノタタリ
1984年 新潟県
昔、加茂村に武右衛門という者がおり、物好きで新奇なことを好んで、新田作りなどをした。ある年のことムラの者と連れ立ち、相川からの帰り道すがら長江川の近くまで来ると、釜屋村に住むという見なれぬ女と道連れとなる。武右衛門はやがてその女に手を引かれて水の上を浮かれたような調子で歩き続けてやがて見えなくなる。翌朝、湖水をくまなくさがしてみると、死体が現れてきたので、村人たちは加茂湖の水神の祟りであろうとおそれおののいた。
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ヨウマ
1929年 香川県
旅先で出会った上臈と恋に落ちた男は、故郷に連れて行こうとした。しかし嫉妬深い女房が怖くなり、上臈を島に置き去りにした。無人島に残された上臈は、あえない最後を遂げた。それからは女の怨霊がでて、この島に近づく舟で無事帰れたものはまれであった。
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キツネ
1956年 宮城県
明治の中頃,ある男が婚礼に参加し折詰めやお土産を貰っていい機嫌で帰ってきた。しかしいくら歩いても家の近くにある筈の森が見つからず,気がつくとまた元の場所に戻ってきている。落ち着いてよく見ると,そこにはちゃんと森があった。帰宅してみるとお土産はみんな無くなっていた。その場所ではしばしば村人が狐に騙され,道に迷わされて食べ物を巻き上げられた。
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ヨメコフチ,ジャタイ
1939年 秋田県
ある嫁の一行が淵の近くを通ったとき、大嵐が起こって嫁が淵に引きずり込まれた。親が娘を捜すと、水底に半ば蛇体となった娘がいて、主の妻になったといい、夫に見つからぬうちに父を帰した。
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スクイヲモトメルオンナ,クビ
1956年 宮城県
ある冬の夕方、1人の若侍が、荒町から真福寺(愛宕橋際)へ下る細小路の只木惣助の門前で美しい女に出会い、「自分はこの近くに住む囲い女(妾)です。今夜切られるので助けてください」と頼まれ、約束はしたが、そのまま河畔の自宅に帰った。床について真夜中、川の方から「助けて!」という悲鳴が聞こえ、間もなく若侍の家の路地に女の首が飛んできて、恨み言をはいたという。
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キツネ
1938年 長野県
明治7年頃の冬のある日、先生がお供に魚を背負わせて歩いていると、急にお供が体が重くて仕方ないと言い出した。お供がとてもゆっくり歩くのでどうしているかと見ると、踊りを踊りながらやってきて、肴を取り上げても止めようとしない。近くの村の人に来てもらうと、お供は急にばったり倒れた。あとでは何も覚えがなかったという。
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ウジガミサン
1965年 高知県
氏神さまを信仰したおかげで助かった人がいる。室戸から大きな漁船に乗ることになり、出立の朝にヤナギカケを作った。しかしその皿が引っくり返り、気持ちが悪いのでやめにした。次の日には、お宮の前で扇子を忘れたのを思い出して取りに帰った。出直して、またお宮の前でハンカチを忘れたのに気づいたが、そのまま出航した。しかしどうにも気持ちが悪いので、女房が引返すように電報を打ち、須崎から帰って来た。その船はそのまま行方不明になってしまった。
類似事例

コウシン,サブト,ムジナ
1963年 新潟県
ある晩、漁師達は山が崩れて港が埋まると叫ぶ声を聞き、大急ぎで船を出した。しかし1人だけ庚申を信仰していない船頭がおり、彼だけはその声が聞こえず生き埋めになったという。
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