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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

カミナリサマ
1975年 高知県
重太郎という相撲とりは、相撲の力と技を授けてくれたら死後に自分の死体を捧げる、と雷様に祈った。それ以降重太郎は怪力を発揮し、三十年も土俵に上がった。重太郎の死後、棺桶を墓場に運ぶ途中一閃の雷が鳴ったかと思うと棺桶は空のように軽くなった。

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ネコヅカ
1948年 岩手県
350年ほど前の話である。福蔵寺で飼われていたトラという猫は大変かわいがられ、30歳になった。そのころ藩主が死に葬儀が行われたが、その最中に棺が天に巻き上げられ、下りてこなくなるという事件が起こった。居合わせたものがいくら加持祈祷を行っても効果はなかったが、福蔵寺5世の大突和尚が駆けつけて祈ると、風はおさまり、柩は元の場所に戻った。この功により、寺領30石をたまわった。これはトラが長年の恩返しをしたものであった。その後、トラの行方は知れなかった。寺の鬼門に猫塚を建てた。
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ダイジャ
1959年 千葉県
ある貪欲な村人に無実の噂をたてられて悶死した住職が、後年大蛇になって寺に現れ、怨みを晴らしたいからあの村人に引導を渡すなと現住職にいった。日をおかずその村人は死に、その葬式のとき天が俄かに曇って棺に大落雷があり、村人の死骸は付近の神社や地蔵様に四散したという。
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タツ
1974年 宮城県
人が死んだとき、タツというものが死者をまきあげてしまった。どこの偉い和尚に頼んでもダメだったが、ある貧乏寺の和尚が知恵のある人で、拝んだら棺が落ちてきたという。
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アカネコ
1996年 石川県 
小松のある家の爺が赤猫を大事にしていた。ある日赤猫が「前田利常公が死ぬと葬式には嵐が起こる。その時、金銀を盛り上げて作った花が飾られるから、人がいなくなるまで待って、持って帰りなさい」と言った。爺はそのとおりにして、裕福に暮らした。そのときに大風で棺の蓋が飛んできたのが葬棺山。
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オボウリキ
1934年 秋田県
清兵衛という相撲取りがいて、おぼう力を貰いに墓地へいった。しかし、抱かされた赤子があまりに重く、我慢できずに手を放してしまったら、それと同時に命をとられてしまった。
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ミコ,シリョウ,カミサマ,ホトケサマ,タカイヘンレキ
2001年 青森県
30代初めの頃、墓の移葬を手伝ったところ、頭蓋骨の一部をたまたま掘り起こしたことで死霊にとり憑かれてしまい、突然に体が不調となってしまった。だが、神仏の拝み方などを身につけていく中で神仏の声が聞こえるようになったり、肉体を離れたタマシイだけによる他界遍歴を繰り返したりするようになり、一心にカミサマに祈ったところ癒された。以後、段々と人々の悩み事の相談も受けるようになった。
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(チュウニウクカンオケ),ネコ
2000年 青森県
金持ちの御姫様の葬式行列が寺に向かっていたとき、御姫様の棺桶が空に巻き上げられた。和尚が「とらヤアヤア寅ヤアヤア」と何度も繰り返すと、棺桶は降りてきて、棺台に収まった。猫のおかげで本堂も新しく建ち、和尚は立身出世したという。
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ネコ
1958年 岩手県
藤沢町の隣村に貧乏な寺があり、和尚は猫を可愛がっていた。ある日、立派な葬式があったが和尚は呼ばれなかった。すると雲中から真っ赤な手がでて棺をつかみ、宙に持ち上げた。そこで和尚が呼ばれて無事に棺を地に下ろした。その後和尚は出世した。
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タヌキ
1983年 香川県
ウシンブチ、ウマンブチというところに住んでいる狸が、通りかかった男に相撲をとらんかと言ってきた。男が相撲をとっていると、狸はいつのまにか墓石になっていて、男は血だらけになって死んだ。
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キツネ
1999年 佐賀県
酒を飲んで帰る途中、侍が現れて相撲をとった。朝になって確かめると、そこは墓地で、墓石が倒れていた。キツネの仕業。
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カミナリ
1980年
死者を葬る時に、雷が鳴って雲や霧が立ちこめて、棺が開いて死体が立つことがある。それを魔が指すといって人々が大いに驚くという。
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ネコ
1958年
白石市に貧乏な寺があり、ある日立派な葬式があったが和尚は呼ばれなかった。すると可愛がっていた猫が「あの棺を空に上げるから、私を3回呼べ」と言っていなくなった。果たして棺は舞い上がり、和尚が呼ばれて無事に棺を地に下ろした。その後和尚は出世した。
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キツネ
1999年 宮崎県
ある秋の日、永友法印という修験が、昼寝をしていた狐を法螺貝で脅した。そのまま行くと突然日が暮れる。おかしいと思って松の木に腰を下ろすと、葬列がやってきた。法印は松の木に登ってやりすごそうとしたが、葬列は松の根元に棺を埋めた。すると埋めたばかりの棺から幽霊が出てきて、法印のほうに登ってくる。つかまれそうになり、もはやこれまでと高い松の木から飛び降りると、1mくらいしかなく、いまだ真昼であった。けっして生き物をいじめてはいけない、と法印は話した。
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マモノ
1986年
死体が魔物にさらわれることがある。夜通し山駕籠で死体を運んでいると、ガンジガラメにしてあったのに飛び出したという話や、棺を墓に運ぶとき晴天に雷が鳴ったので、坊主が袈裟を棺に掛けたが、死体はなくなっていたという話がある。
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ダイジャ,ハチダイリュウオウ
1999年 滋賀県
明治の頃、重助、ぼけた、和右ェ門の3人の先祖が、船越付近の山へ芝刈りに行くと大きい竜のような蛇が現れた。3人はびっくりして腰を抜かした。これがもとで重助の先祖は高熱を出して床についた。長い間熱が下がらないので神さんにお伺いを立てると、「八大竜王」がまつって欲しがっており、先日の大蛇は竜王の化身かお使いだという事がわかった。早速小祠を立てると重助の先祖の熱はたちどころに下がった。
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カシャ
1973年 山梨県
精進に寺がない時には竜華院まで坊様を頼みに行っていたが、その近くに火車という化物が住んでいた。葬式が出るたびに死体を食おうと狙っていた。ある時村に葬式が出ると火車は飛脚に化けて竜華院にたのみに行ったが、坊様は見破り、施主に葬式を2回出し、最初の棺には石を入れておくよう指示した。最初の棺が出ると空に黒雲が沸いて雲の中から火車が飛んできて棺をさらっていった。その隙に施主の家では2回目の葬式を出して骨を無事に寺に納めた。火車は「竜げん坊主にだまされた」と叫んだという。
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オニ
1936年 鹿児島県
馬方が馬で塩を運んでいると鬼に出会う。男は木に登って逃げた。池に映った男の姿を見た鬼は池に飛び込み、水を飲んでしまった。笑う男に怒った男は木をかじった。男は月の神様に頼んで降ろしてもらった綱で天に上った。鬼は金の棒を貰って登ったが、途中で雷が落ちて焼け死んでしまった。
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ウマ
1973年 福島県
伊達郡箱崎に住む松五郎は馬好きだったが、20歳の時に死んでしまい、家から離れた場所に葬られた。するとその夜に彼の愛馬が突然狂い猛り、厩舎を走り出た。人々は追い求めたら、馬は松五郎の墓所に向かっていた。そこでは墓泥棒が墓を暴いていたので、皆は召し捕った。馬が恩義を感じていたのだと思われた。
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ネコ
1941年 秋田県
ある家に祟りをなしていた猫を、貧乏寺の和尚が引き取って大事に育てていると、葬送中に棺が黒雲の中に入って降りてこなくなるという事件が起こった。和尚は猫の助言でこれを解決し、長者からのお礼で寺は栄えた。
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マモノ,ヘビ
1993年 埼玉県
葬式をしようとしたら、雲がさがって暗くなったので、棺桶を置いてみんなで逃げた。明るくなってから戻ると、棺桶に穴が開いていて軽くなっていた。そしてお寺でまた暗くなった。みんな逃げたが法正様は拝んでいた。すると法正様が頭を何かに引っかかれたので、数珠を頭上で振った。後で見てみたら、魔物の足なのか、蛇の足のようなものが落ちていた。
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