カミ,フトゥキ 1986年 沖縄県 33年忌を経たカミ、フトゥキは先祖棚において線香と水で拝まれる。フトゥキは一般にウヤブディ(先祖)と呼ばれる。
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カミ,ヌチ,フトゥギ 1986年 沖縄県 ヌチ、フトゥギはカミの下位観念であり、儀礼上も区別されている。フトゥキは死者に由来するが、人との対置で考えればカミであるので、カミとしてのフトゥキは儀礼上、ヌチと同様の扱いを受けることができる。
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タマシイ 1977年 和歌山県 死者の魂は、亡くなる前日の晩に実家の寺に入るという。女性の魂は台所から、男性の魂は表から入るという。
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ブースヌシンカ,アミダヌフトギヌシンカ,カミ 1986年 沖縄県 33回忌以後、ブースーヌシンカ、アミダヌフトギヌシカ、カミになったとされる死者は獣肉料理やお茶の供物が必要なくなり、線香と水でよくなる。先祖棚の位牌は裏返しにされ、子孫の目からはその存在が消える。
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グスヌヒカテ,グスヌトゥ 1986年 沖縄県 与那国島では、人が死ぬと死者として誕生するための一連の儀礼を行い、49日のイミバライには墓に行き、葬礼の時持参した白位牌、下駄などが焼かれる。死者の名前は先祖棚の赤い位牌に書きうつされる。この後、死者は完全に後生の一員(グスヌトゥ、トゥ=人)になったとされる。グスは後生、すなわち死者が行く世界で、生者の世界をサンカというのに対してヌンカとも言われる。
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(フホウ) 1986年 埼玉県 死後、魂は寺へ向かう。女だと勝手口から入り、擂り粉木で味噌をする音がし、男だと表から入るので本堂がうるさくなる。
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カミ,ヌチ,ニライ・カナイ,ニラ,ニラヌヌチ 1986年 沖縄県 現行の儀礼行為から見れば、カミ、ヌチはセヂ降る場としての信仰対象と近い。ニラ(与那国では海底、海で死んだ死者の在所)もヌチの存在する場のひとつである。ニラヌヌチは人々の祈願招請によって、人神ではなく、霊的存在として来訪する。
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サカサダケ 1940年 千葉 県 青竹の節を抜き、逆さまにして墓の上に立てる。仏はこの穴を通って外に出るという。また、墓参りのたびに、この竹の穴から水を注ぎ込む。仏がその音を聞いているとも、仏がその水で喉を潤すともいう。
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ジーチヌカミ,ニジリヌカミ,ヒジャイヌカミ,ウフヌシガナシ,ウフヌシガナシノトゥジ,チョウブ,アミダプトチ,ウジョーバンヌカミ,ウヤファーフジヌカミ 1986年 沖縄県 桜井徳太郎によると、墓壙内にはウフヌシガナシ(グソーの大主)、ウフヌシガナシノトゥジ(ウフ主の妻)、チョウブ、アミダプトチ、ウジョーバンヌカミ(門番の神)、ウヤファーフジヌカミ(先祖の神)、墓域内にはジーチヌカミ(地の神)、ニジリヌカミ(右の神)、ヒジャイヌカミ(左の神)がいるという。
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ガキボトケ 1958年 香川県 ガキボトケ(無縁仏)は明かりに迷ってくるので、ガキボトケの棚を墓の側に作る。
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レイコン,ボウレイ 1933年 愛媛県 死人と血の濃い者が、霊魂を菩提寺へ連れて行くとて、溝を渡る時はそのことを告げ、橋を渡る際も同じように知らせる。寺に着けば持参の六道銭を一文づつ六地蔵尊に供え参り、霊魂は本尊の檀下の穴から裏面の位牌堂へ飛び越す。生前に善光寺に行ってない亡霊は葬式までに善光寺へお手判取りに行って戻る。
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オシリョウサマ,タタリ 1968年 群馬県 お死霊様は個々の家で祀っている。生霊・死霊の崇りがあると建てるものという。
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ユタ,ムヌチ,ティヌリ 1986年 沖縄県 人が死んで3年経つと、ユタ(ムヌチ)をよんでティヌリの儀礼を行う。ティヌリは死者が生前関係した全てのカミと縁を切る儀礼である。このときに、生前用いていた香炉は廃される。以後、死者はグスの世界のカミと関係することになる。
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ミナガ,シロウチ 1986年 沖縄県 墓壙は厳しく閉じた世界である。入り口からはいったところのミナガ(庭)には生者も入ることとが出来るが、遺骸や骨を収めるシロウチと呼ばれる墓壙内には狭い入り口を通って入るようになっている。普段は漆喰で固められ、めったに開くことはない。このシロウチをカミガミが四方八方から守護していることになる。
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イキツキアナ 1956年 宮城県 上方を細かく削って輪にした六尺ぐらいの節を抜いた青竹を棺の上に立てる。これを「息つき穴」と呼んでいる。死人が万一蘇生したときに呼吸できるようにとの配慮だといわれるが、もう一つ死者の霊魂が常世の国に昇ることの祈願と、死者と残された家族との交流ができるようにとの配慮だといわれる。
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ブースゥ,アミダノフトキ 1986年 沖縄県 死後、3年、7年などの後、洗骨する。年忌は9回行うが、最後が33回忌である。この後、死者はブースウのシンカ、ブースウの後輩、アミダヌフトギのシンカ、カミなどと表現される存在となる。ブースウは後生にいて、人間の生死・運命を定める。また、あの世の会計・戸籍係とも言われる。アミダヌフトギはあの世で最も高い神であるともいう。
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シノシラセ 1981年 山形県 人が死んだとき、男は寺の本堂に、女は台所に呼びに来るといわれる。
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グスヌトゥ 1986年 沖縄県 一般に後生の入り口は墓、あるいは洞窟と考えることが多い。つまり、大地に接した穴であり、死者ははじめ長い旅をすると考えているのに対し、33年忌以後の死者は天の方向をめざす。そこには飛翔性が示されているのだという。
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(ゾクシン),マ 1933年 神奈川県 死者入棺の位置および埋葬の位置は、頭は北に顔は西に向けるものでこれは釈尊入滅の姿であるという。俗に「北向き死人」の言葉があるが、就床の時北枕に寝るのは魔を祓ってよいといわれる。
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フトゥキ,ファーフジ,カミ,カン 1986年 沖縄県 死者を表す語としてカンやフトゥキが用いられることがある。宮古島では、死者や死霊はスンガムと呼ぶが、神も死者もカン、ガムである。
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