シチホンザメ 1934年 三重県 旧暦の6月24日に、7本の鮫が沖から伊雑宮の前の川まで上ってくる。この鮫は磯部さんのお使いで、七本鮫の磯部参宮と言っている。海の姿のままでは川を上れないので蟹や蛙に化けて上る。
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シチホンザメ 1934年 三重県 漁師が息子と2人で海鼠を取るために海を覗いていたら、悪鮫が息子をくわえて行った。漁師は復讐するため、旧暦の6月24日に上がってくる七本鮫をつかまえ、腹を裂いてみたが中には何もなかった。そこで寺で謝罪の供養をしたが、その家はとうとう没落した。
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シチホンザメ 1934年 三重県 旧暦の6月24・25日をオゴサイの日と言い、この日には7本の鮫が上ってくる。昔、この日に鮫を取ったら、悪い病気が流行した。この日は、船が通行止めになり、海女は仕事を休む。
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シチホンザメ 1934年 三重県 旧暦の7月7日、神島ではゴリの岩屋の側に、7尾の鮫が来るという。
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シチホンザメ 2005年 三重県 夏の土用には、鮫が伊勢神宮にお参りに来るのだという。
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[ナナホンサメノタタリ] 1976年 三重県 亀島の漁師の子供が七本鮫という大きい鮫に足を噛み切られた。父親は鉄の大釣り針をもってこの鮫を釣り、復讐を遂げた。数日後、静かな晴天の海で突風が吹き多くの漁夫が水死した。
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サメ,(ゾクシン) 1960年 三重県 6月15日は鮫が来るといい、海女が仕事を休む日。子供も海に入らない。
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エンコ 1991年 愛媛県 二神家の妙さんという嫁は大変な力持ちであった。ある時、川で二人の子供が「向こう岸まで背負ってくれ」と言ってきたので、エンコだなと思って捕まえ、家に連れ帰った。エンコにもう悪い事しないと約束させ、皿をとって離してやった。お礼に毎朝家の軒の鉤に川魚が掛けられた。その鉤を鹿の角に変えたら、エンコが来なくなった。鹿の角はエンコよけになる。
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ウンサダメ,カミサマ 1977年 神奈川県 ある狩人が夜遅くなってしまうのでお宮に泊まっていると、神様がその狩人の家に生まれた子は「7つで水で終わる」と言っていた。この子供が成長して、ある日友達と釣りに行こうというとき、川上へ向かう途中で大蛇が出てきて狩人の子供を飲み込もうとした。神様の言葉を聞いて心配していた狩人は、用意していた銃で大蛇を撃って子供を助けた。
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クジラ 1933年 愛知県 春になると鯨が子どもを連れて伊勢参りに出掛けるので、その頃の鯨は捕ってはならないという事であった。
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サメ 1960年 三重県 6月14日は磯辺さん(海の神様)の祭りで、お使いの鮫7本が必ず来るといい、磯辺さんにお参りして、海に入らない。
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シチホンザメ 2005年 三重県 8月の初めにはゴサイと言われる、磯に入ってはいけない日が3日ほどある。鮫が伊勢神宮にお参りに来るから、磯に入ってはいけないのだという。
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(カッパ),トウ 1982年 神奈川県 相州大川道西久保という所に小さい川があり、その川で河童が馬を引き込もうとしたところ、大勢で河童を打ち殺そうとした。その時にある百姓が河童を貰い助けたところ、夜に河童が礼にやってきて、陶器に酒を入れ、鱸を2匹持ってきた。鎌倉時代のことだという。この河童は雌雄いて、一匹は鎌倉に住み、一匹はこの角村に住んで文通をしているという。この陶の酒を呑む時、少しだけ酒を残しておくとまた酒が増えて、万年も絶える事がないと河童は言った。ある時酒を飲み干したので、それからは一滴も出なくなった。
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ジゾウ 1923年 静岡県 ある年の6月23日、漁夫たちが漁に出ようとすると、鰹は1匹も獲れなかった。網には木造のお地蔵さんがひっかかっていて、海辺の松の木の下に安置して祀ったところ、大漁になったという。
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サメ 1960年 三重県 6月14日はオオジロ様(海の神様)の祭りで、お使いの鮫3本が必ず来るといい、海女は海に入らない。
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ヘビ,カアパ 1967年 茨城県 昔、川には悪い蛇が居た。子供が命を取られた。六部に祈祷してもらうと、12月朔日に餅をついて子供に持たせて川に投げ込ませれば、子供は大丈夫だと言われた。それから子供が命を落とすことはなくなった。
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ダイイトクシン 1936年 秋田県 昔、玉川には鮭が多くいた。あるとき、大威徳神社の河原で鮭網を下ろしていると、赤い着物の子どもがアケビ蔓で酒を背負って逃げて行ってしまった。それから玉川には鮭がこなくなった。その子供は実は大威徳神であったという。
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オトヒメ 1967年 福島県 鮫川の上流に御前淵と呼ばれているところがある。年に1回ずつはこの川に鮫が上がってきたため鮫川と名づけられたのだが、昔、山田村大村の人がこの淵に山刀を落としてしまい、水に入り探したが、3年目の七夕の日に村に帰ってきた。その人は水中で乙姫が機を織っているのを見たといい、それから毎年七夕の夜、もろこしで機をつくりこの淵に沈め祭りをするという。
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カモコノヌシ,ヒトツメニュウドウノスイジン 1984年 新潟県 昔、加茂湖に一つ目入道の水神が住んでいた。ある時、両津市潟端の丘に登り、馬に乗ってたわむれていたのを飼い主に見つかり侘び証文を書かされる。その証文には毎日鮮魚をるりの鉤にかけておくから、毎朝その鉤はそのつど返すように書いてあった。
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カッパ 1992年 宮崎県 熊本・大分・宮崎の境の川上神社の神主・安藤氏の下にかっぱが「住処にある八つ目のものをどけてくれ」と頼みに来た。人のジゴをとらないならどけてやる、と約束して取ってやった。八つ目のものとは馬鍬だった。かっぱはお礼に毎朝魚を持ってきたが、あるとき包丁を置き忘れたままにしていたので、それからこなくなった。後に子どもが水死したので河童をしかりつけて腕を切り落とした。その腕は安藤家に伝わっている。
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