リュウトウ,ヒノタマ 1963年 長崎県 旧暦の大晦日の夜に出る。島の竜神様から沖の神島様へ向かって飛ぶ。
類似事例 |
|
(シオガヒラク) 1977年 福岡県 豊前の国門司関の早鞆明神の前は海で石の階段がある。毎年12月大晦日の夜中に、社人が宝剣を胸にあてて石段を下り、海に入る。その時、潮が左右に開く。海底のワカメを1回だけ刈って帰る。もし2回刈ると潮に飲まれて溺れてしまう。すべての燈火と船の明かりは消す。この神事の時刻の前は、半時ばかり大波で海が荒れているのに、神事の時はしばらく波がしずまり、終わるとまた半時ばかり荒れる。
類似事例 |
|
リュウトウ,サントウ 1989年 石川県 一本木諏訪神社では、火の玉をした龍燈が十二月晦日の夜に海中の大石のほとりから出現して、神社へ飛び移り、また飛び戻る。突端の岬を龍燈崎とよぶ。
類似事例 |
|
リュウトウ 1981年 広島県 正月元日から3日、または5日、風浪が静かな暁、大鳥居の前、海上などに竜灯が浮かび出る。年によって灯の数は一定ではない。
類似事例 |
|
オマツリ,ヒ 1975年 愛媛県 御玉神社の近海で、年に一度くらい御祭りといって、美しい灯がともることがある。何の灯なのかは分からない。御祭りの場所より高い所からは見えず、船に乗っている人にだけ見える。
類似事例 |
|
アヤシイヒ 1922年 山口県 大晦日の真夜中、大畠瀬戸の海上に怪しい光が浮く。豊後の摩野の娘が産んだ用明帝の皇女が、都の父に会いに行く途中で遭難した霊であるという。
類似事例 |
|
リュウトウ 1989年 富山県 朝日山の山腹にある観音堂の前の松に、毎年正月朔日と六月十七日の夜龍燈がかかる。本尊の観音様が太田浜から上がったものだが、龍燈は三ヶ所一団となって牛島から飛来する。
類似事例 |
|
ミョウジンサマ 1992年 愛知県 昭和47年の御遷座祭で、夜中、明神様へ向かっている最中にものすごい土砂降りになった。神主の祝詞だけが響く中、突然目の前が明るくなって金色の光が明神池の真上を通って東へ一直線に向かっていった。神主は後に「あの光は明神様(烏蛇命神)が常陸国の手古津姫命神のところに向かったものだ」と語った。
類似事例 |
|
キツネノヨメイリ 1939年 奈良県 毎年旧正月3日に、天のかぐ山の神様へ狐の嫁入があり、天神山から見ると提灯が見えるといわれている。提灯の数が多い時は豊年で、少ない時は不作だといわれている。
類似事例 |
|
ニジュウサンヤサマ,ツキマチシンコウ,ニジュウサンヤコウ,ニジュウサンヤトッコウ 2001年 青森県 田子町矢田郎では、これを二十三夜トッコウと呼んでいる。この日には当番の家に集まり、神棚に二十三夜様の掛け軸を掛けて燈明をともし、お神酒を上げて拝む。月の出によって世の中を占うが、雲ひとつなく登ると豊作、雲に隠れて見えなければ凶作になると言われている。福地村法師岡では、この日が同時に子安様の縁日でもある。十和田市栃ノ沢では、秋葉様の祭日が同日であったり、子安様の祭日が同日であったりすることもある。
類似事例 |
|
(チョウチンノヨウナヒ) 1939年 愛媛県 伊予の怒和島では大晦日の夜更け、氏神様の後に提灯のような火が下り、わめくような声を聞く者があるという。老人は、これを歳徳神が来られるのだと言うという。
類似事例 |
|
リュウジャ 1950年 島根県 神在祭の「お忌みさん」期間中、「お忌み荒れ」と言って海が非常に荒れる時がある。翌朝、1尺から1丈ほどの竜蛇が海岸に打ち上げられる。見つけた者は神社に奉納などする。竜蛇は竜宮からの使令で背には神紋があり、上がると豊年・豊漁だとされる。
類似事例 |
|
リュウトウ 1989年 福井県 常宮神社では毎年正月元日の暁一団の霊火が波の上一尺程のところから海上を照らし本社前に暫らくあって、またもとに戻ってゆく。これを龍燈といい、この通り道の海上は禁漁とされていた。
類似事例 |
|
シンカ,リュウトウ 1975年 山口県 周防国野上庄熊野権現で、毎年十二月晦日の丑の刻、西の方五里ほどの竜が口という山から、矢を射るように飛んでくる火がある。その地の人はこれを拝んで年を越す。
類似事例 |
|
トシトクジン 1982年 新潟県 いなかでは歳徳神は初卯の日に去るといい、元日の日が卯の日にあたればヨネ(米)1斗1升残されるので今年は豊穣であろうと喜び、12日が卯の日にあたれば何も残されないので凶作であろうと愁うところがある。
類似事例 |
|
リュウグウサマ 1963年 長崎県 旧暦大晦日の夜に光となり海上に出て、石の船で神島神社に向かう。神社に入ると自然と鐘が鳴る。普段は野島崎の海底に鮑で作った家に住んでいる。そこで小便をすると、罰があたって腹をこわす。
類似事例 |
|
(メカリ) 1975年 福岡県 早鞆明神の宮前は海であり、海中に続く石段がある。毎年12月晦日の子過ぎ丑の刻の間に社人が宮殿の宝剣を胸に当て石段を下り海中に入る。その時海は左右にさっと開くので、和布を一鎌刈ってくる。もし誤って二鎌刈れば海におぼれるという。
類似事例 |
|
リュウトウ 1989年 石川県 福浦港の和布刈神社では古老が毎年山に龍燈を見ると伝えられている。
類似事例 |
|
ツエヲヒクオイガミ 1986年 沖縄県 沖永良部島にはウミリという伝承があり、旧暦9月~10月の庚寅の日に、各戸の主人が海辺に行き、神に向かって拝む。この際、1本の杖を置いて神を案内してくるのであるが、その際に海から案内してくる神は遠祖霊であるといわれ、杖をひく老神で、翁・嫗の両性具有の古い神であろうとされている。
類似事例 |
|
ナナフシギ 1916年 広島県 安芸宮島の七不思議。どんな毛色の馬を献上しても白くなる。御供物をすると持ち去ってしまう神烏。旧暦1月6日に沖合から上ってくる数万の龍燈。旧暦の大晦日にひとりで飛び回る松明。海水の満ち干につれて上下する潮計岩。底無し井戸。昔は多数いたが今では一匹もいない猿のゆくえ。
類似事例 |
|