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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ツエヲヒクオイガミ
1986年 沖縄県
沖永良部島にはウミリという伝承があり、旧暦9月~10月の庚寅の日に、各戸の主人が海辺に行き、神に向かって拝む。この際、1本の杖を置いて神を案内してくるのであるが、その際に海から案内してくる神は遠祖霊であるといわれ、杖をひく老神で、翁・嫗の両性具有の古い神であろうとされている。

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マーブイ
1937年 鹿児島県
沖永良部島の初代世の主は、島生まれの娘が貢物として琉球の王に仕えたとき宿した子であった。鹿児島市在住の沖野區師のアジ(婆さん)が世の主のマーブイ(霊)をはみているという。
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カミサマノセンタクドマリ,オミヤノカミサマ,トナリノムラノカミサマ
1982年 新潟県
旧暦9月29日は、オカミオクリといい、クンチアレという雨風の強い荒れ模様になる。村々の神様は「神様の洗濯どまり」で、馬に乗って出雲の社へ1ヵ月泊まりにいかれる。昔、この夜に長岡の成沢のお宮へ乞食が泊まっていたところ、隣村の神様が鈴馬で来て出雲行きの誘いに声をかけたが、そのお宮の神様は乗っていた馬の足が折れてしまって、あいにく今夜はいかれないと答えた。次の朝乞食は、絵馬の神の足が折れていたのを見つけ、直してやった。
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アカガメ
1984年 新潟県
村の南側のはずれにある赤亀神社は、洞門のある「赤亀岩」にまつられているが、それは、昔、海老家の先祖が漁師衆を集めて船で沖へ漁に出ていると急に深い霧につつまれて帰る方向がわからなくなってしまい困っていると、大きな赤亀が浮かんできて、この亀に導かれて赤亀岩のところまで無事たどりついたというからであるという。以降9月1日(旧8月1日)に海老家が代々モリ(鍵取り)をつとめて祭りを行う。
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カイジン
1986年 沖縄県
ウンジャミは沖縄本島北部とその周辺小島に伝承する海神祭である。その期日は旧暦7月の初亥または中亥、もしくは盆開けの中亥であり、神女が海から神を招いて祭るものである。
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ジャタイノマツ
1967年 福島県
海岸に蛇体の松と呼ばれる二股の老木がある。昔、慶長の頃、与吉という百姓がおり、お松という娘があった。ある時、殿様が与吉の家で休んだ際に、お松を侍女にすると城へ連れ帰った。ところがお松は家に帰りたがって言うことを聞かないので、小船に乗せて竜神の淵に捨ててしまった。お松は海岸に泳ぎ着いたが、力尽きて女面蛇体の死体となって海岸に打ち上げられた。親たちはこれを見て悲しみ、娘の名にちなんで松を植えた。この松が大きくなったものが蛇体の松である。この松は霊験があるという。
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シラモノツケ,カミオロシ,オカグラ
1982年 新潟県
かつて、旧暦12月12日の山の神祭りの日には、当屋の家でシラモノツケという神下ろしの儀式を行っており、山伏や村民が男のミコに神の霊を祈りつける。その祈禱によって神がかったミコが部屋の中を飛び回り、やがて託宣する。その、部屋中をはね回るのをオカグラと称している。
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ダイイトクシン
1936年 秋田県
昔、玉川には鮭が多くいた。あるとき、大威徳神社の河原で鮭網を下ろしていると、背の高い坊主が網曳きを見に来た。毎日来るので、漁夫が嘲笑して「坊主、鮭をやろうか」というとこの坊主はいらないといった。それを無理に鮭を持たせると、それから玉川には鮭がこなくなった。その坊主は実は大威徳神であったという。
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アガリュウノカミ,ユームチカミ
1986年 沖縄県
宮城島にはアガリュウノカミがあり、別名をユームチ神(世持ち神)という。シヌグ祭りの日には大漁と航海安全を祈ることから、大漁を中心とした漁労神であることがわかる。
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リュウジンサマ
1959年 山形県
海の神は龍神様だと信じられている。沖に出ると龍の姿の波を見ることがある。その時は「龍神様がたたした」と言って座りなおして拝むという。
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ミンツチ,ミンツチサニ,シリシヤマイヌ,カッパ
1914年 北海道
昔、ルロカリベツの邊に住む美女を持った老人の元に若者がやってきた。養ってくれたので娘の婿にしたところ、夢枕に神様が立ち、「あの婿は河童が化けたものだから早く追い出せ」と告げた。その事を若者に伝えると、「自分は村々へ毎年上る魚や猟を司っている神である。私が去ったら魚が上らなくなる。」と話した。
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リュウグウノカミ
1986年 沖縄県
伊平屋島では田名、我喜屋、島尻、野甫などにリュウグウノカミが祀られている。旧暦の3月3日に田名の男達は全員で追い込み漁をしたあと、ダナンサーという男神役と共に、リュウグウノカミ(自然石)を拝む。
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オオフグリノカイジン,ウミリノロウシン,マユンガナシ
1986年 沖縄県
奄美大島の大フグリの海神やウミリ海神は琉球王朝成立以前の古い神であり、それらの神は必ずしも女神ではなく、両性もしくは男性であったという。伊平屋島のマヤノカミと、石垣島の来訪神マユンガナシは同根の神と思われるが、これもノロ・ツカサ文化以前の古いものである。
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ヒノカンノオンガエシ
1981年 沖縄県
農業と漁業を兼業していた男がある晩、大勢の人々が「よいとこさ、よいとこさ」と掛け声をかけながら通っていくのに出会った。何をしているのか聞くと、竜宮の神様の命令で木を島の上にのし上げるのだという。力を貸してくれと言われた男は手伝ってやった。そのお礼に、風邪を持ってくるゆうがらすを除けるために臼を3回叩くことを教えられ、男の家庭は助かった。隣の家の人々は悪い病気になり、全員死んだという。
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ヤブガミコウジン,イエノマモリガミ,コウジン
1983年 岡山県
玉野市石島の草分けの旧家では、屋敷の西南隅にヤブガミ荒神を祀っており、それを家の守り神としている。同地のもう1つの旧家には、西隅に荒神が祀られている。昔、この荒神の祠のそばにはまゆみの木があったのだが、これを家の者意外が伐ると祟ったといい、荒神は意地の悪い神であるとされていた。
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ニライ,テルコ,タイヨウシン,ヒノカミ
1986年 沖縄県
ニライから招く神はテルコという太陽神であるが、トカラの口之島や中之島では、床の間に「火」と「水」を記した行灯を置き、ウチガミを拝む火伏せの祈祷がある。この根底にあるのは火の神であり、水の神でもある海神を迎えるという琉球文化圏の信仰方式である。
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ソデモヂキ,キウリガミ
1966年 香川県
峠路に木折神が祀ってある。御正体の石が胡瓜に似ていることから、キウリガミとも言う。ある女が幼い頃、そこを通ったら急に風が起こって袖を吹きちぎってしまうと聞かされたと言う。
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ニライ・カナイ,カイジン
1986年 沖縄県
伊平屋島のウンジャミは浜から迎えた海神をカミアサギや田名屋あどの神屋で歓待した後、船頭神の指揮で海へ送る。田名の海神はオーシドゥ、ユムイ、ユートゥイ、イシドゥなどの4神人であり、具象神であることが琉球神道の顕著な特徴である。
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ユウレイセン
1971年 長崎県
幽霊船は風と逆の方向に進むという。ある時母が具合が悪くなり見てもらうと、昔海で死んだ兄の祭りをしていないからだと言われた。祭ると母は治った。又、何度もけつまづいて困っていると、土間に鎌があったからだという。
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カミ,イワノクズレルオト
1974年 鹿児島県
旧10月の庚の日は山の神々が海に魚釣りをしに行く日だと言い、山にも海にも行ってはならない。山では神が山の尾根を通るので岩の崩れる音がする。
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(タマヨバイ)
1943年 鹿児島県
沖永良部島では昔、呼吸をひきとる前に屋根に上がって南の海に向かってその人の名を二、三人で呼んだ。それで一週間ぐらい生きていた人がいた。
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