トシトクジン 1978年 広島県 2月1日の朝、歳徳神は田野へ行き、10月亥の日に戻る。
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トシトクジン 1984年 新潟県 大の日にはオイエに歳徳神をまつる歳棚を新たに作る。歳徳神はアキの方からやってきて、アキの方へ帰っていくという。
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トシトクジン 2000年 徳島県 正月15日は小正月・上がり正月と呼ばれ、歳徳神を神送りする日である。早朝に炊いた粥の汁を、若水を迎えた柄杓に入れ、ふしの木の箸につけて家中の柱を叩いて回る。この時に「この暮れもお早う」と言う。その後に神棚をおろして神送りをする。
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(ゾクシン) 1975年 愛媛県 土用入りは天気が悪いという。土用3日に雨が降らなかったら、豊作だという。大豆が豊作の年は、米も豊作だという。枇杷がよくなる年は、麦がよいという。もち苗を苗代田へ植えると、不幸の餅になるという。つばめが長く巣をたらすと、秋がよいという。梅の花が下向きに咲くと年は、雨が多いという。竹に実がなると、旱魃だという、など。予兆に関する俗信。
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トシガミサマ 1969年 埼玉県 年神様は卯の日の宇の刻にあがるといわれているので、年男は初卯の日まで早起きして身体を清め、若水を汲んで朝食の支度をした。
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ショウガツノカミサン,トシトクジン 2000年 徳島県 正月15日の小正月は、おしめ上げといって正月の神さんが帰る日である。朝は早いほどよく、粥を炊いて樫で作った粥箸を添えて歳徳神に供える。そのあとに樫の箸は門に立てる。豊作祈願として粥汁を作物にかける農家もある。
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ユキオンナ 1956年 旧正元日に雪女が来て、正月最後の卯の日に去るという。雪女のいる間、その年の稲は1日33石の割合で稲の花が萎えるので、卯の日の遅い年は作が悪いといわれている。
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トシガミ,トシガミサン,トシトクジン 1962年 神奈川県 深沢では年神は毎年正月にやってきて、翌年の正月14日に去年のヘソクリを焼くことで帰る。深沢以外の地域では、歳神さん(歳徳神)はウの日にあがられるので、その年の最初のウの日には小豆餅を作って年棚に供える。
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(ゾクシン) 1986年 埼玉県 天気雨は人死が出る。鼠が神棚の注連縄をかじると火事になる。ノボリヘビ(山道を登る方向に進んでいる蛇)は吉、特にヤマカガシのそれは大吉、その年に初めて見る蛇をハツヘビといい、対面するように出会うと一年運が良く、同方向に出会うとよくない。また初夢が青大将で、しかも蛙を飲んでいる夢なら、その年は食うに困らない。からすが柿の木で鳴くと付近の家で不幸がある。朝蜘は恵比寿様にあげる。夜ぐもは泥「仇を取りにやってきたのだから、親と見えても殺せ」という。
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シャジツサマ,タノカミ,サクガミ 1982年 新潟県 春分・秋分に最も近い戊の日は社日といい、田の神・作神である社日様が、春の社日には、鳥も鳴かない早朝に、天から田におり、秋の社日には鳥が巣に戻ってから天に上ってゆくという。また、社日様は生臭物が好物な大食の神なので、小豆飯を山盛りにして供える。
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ガンジツ,ハツウマナド(ニチジニカンスルゾクシン) 1956年 宮城県 元日に吉事があればその年は吉だという。また、初午が早い年は大火があるという。うるう年には猫も杓子も子を産むという。旧暦の正月十四日の夜、月に映る影法師が薄ければその人は年内に死ぬなどの俗信がある。
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トシトクジン 1982年 新潟県 12月30日に歳徳神の来臨があり、歳徳神棚をその他の神棚と一緒に飾りつける。この歳徳神の神棚は、終われば取り払う。
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テンジンサマ,トシガミ 1984年 福井県 天神様というのは、天神地衹ということばがあるように、天の神ということで、正月には天から地上に降りて年神になるという。
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ワカミズ 1965年 岩手県 一月一日、年男が若水を汲み、これを歳神にそなえ、後に家族でいただく。この若水を飲むと若返るという。
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トシトクジン 2000年 徳島県 正月15日の小正月は、神棚に小豆粥を供えたあとに、正月飾りなどを全て焼却し、歳徳神を送る。
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ネントクサン 1972年 佐賀県 正月の神様は白いひげを生やした老人で「年徳さん」ともいう。頭の長い子供が生まれたりすると「年徳さんのごと」という。年徳さんは明けの方に来られるという。
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(ミイワイノモチ) 1939年 島根県 年の暮に正月餅をつくことを身祝いという。この日に変事があると1年中良くないことがあるとか、凶事の知らせだとかいう。執筆者の祖父の代で、一蒸篭もち米が赤くなったことがあるが、祖父はその年の正月3日の晩に気が狂っていた自分の息子に後頭部を斧で切られて危うく死ぬ所だった。数年前にも一度赤くなったが、お払いをしてもらったので何事もなかった。
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タノカミ 1982年 新潟県 3月16日は「田の神下り」の日で、田の神はこの日家から田圃へおりる。アンコを入れた糯米の団子を作り、俵の上に上げて、「今年の作がよいように、けがのないように」と祈る。11月16日は「田の神上がり」で、新米の入った俵に団子を盛ってお礼をいう。この日田の神は田から家へ上るといわれる。耕作する人間より田の神様は早く下り、遅く上る。そして、翌年の3月まで田の神様は家で休んでおられるとする。
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シャジツサマ,タノカミサマ,サクガミサマ 1982年 新潟県 社日さまは田の神様、作神様で、社日の朝、鳥の鳴く前に天から田に下りられるとし、魚が大好きだからと魚なます・鰊汁・小豆飯を作る家が多かった。社日の朝は早く起きてニワに鍬・鋤を立ててお参りするが、これは田打ちの代わりであるという。社日様は春の社日から秋の社日まで作柄をみておられ、春遅く下りて秋早く上がれば豊作とした。その逆は不作になるが、それは、社日様は大食漢で1日でも長く滞在するだけで収穫が少なくなるからだという。
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アカツキガユ 1956年 宮城県 年越しの晩、枡で米を一升はかり、とかき(枡に盛った穀類を平らにならす棒)をかける。これを伏せた臼の中に入れておき、十五日の朝に再びとかきをかける。米が少なくなっていたら不作、米が多くなっていれば豊作だという。
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