ダイジャ,ハクオウサマ 1991年 愛媛県 白王様の大岩の下の洞穴は柏まで続いており、大蛇がいる。話者の伯母が子どものころ、友達と椎の実拾いに行ったら穴から白い大蛇が出てきた。必死で逃げながら振り返ると、いなくなっていた。
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マイゾウキン,コトリ 1941年 岐阜県 ある百姓は近くに伝説に出てくる埋蔵金が近くに実在すると確信して、何人かを集めて土地を掘り出したが、何も出なかった。そこで、一人の老人は自分が掘っていた穴から小鳥が出てきたことを思い出し、その小鳥こそ埋蔵金の化けた姿だったといった。
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シロイダイジャ 1968年 奈良県 林道工事をしていた時、白い大蛇が出て、仕事をしようとすると岩の間から頭を出すので、人夫がおびえて仕事をしなくなった。それで、お祓いをしてもらったらどこかへ行ったという。
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ニワトリザカ,オウゴンノニワトリ 1938年 京都府 塚に埋められた黄金の鶏を掘ろうとすると、白羽の矢が飛んでくる。村人が掘ろうとすると、流行病で村が全滅したという。
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イワノタタリ 1981年 和歌山県 ある男が尼さんが残したという小判を探して掘っていたら、平たい岩を掘り当てた。動かそうとするたび頭が痛くなるので、何かの祟りだと思ってやめた。
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ボウズヅカ,キンノチャガマ 1936年 京都府 坊主塚に埋められた金塊を掘り当てようとすると、金の鳥が飛び立って盲目になった。その一家も零落した。また埋まっているのは金の茶釜で、掘ろうとすると鳴るのだともいう。
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シンニョ,ホウジュ 1955年 山梨県 昔ある男が淵にまさかりを落として、探しに水に入ると水底で神女に遭い、宝珠をもらった。以後紙に願いを書いて淵に投ずれば何でも叶って豊かになったが、宝石を女房に見られると貧乏に戻った。
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オオダケノホラアナ 1987年 山口県 大嶽の岩のほら穴の中には金の盃があるというが、中に入ると出てこられない。
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イヌ,カネモチ,オダイシサン 1937年 兵庫県 金持ちが壷に金をたくさん入れて軒先に埋めたまま死んだ。息子が残った金を遍路さんに施そうとしたが、金持ちが化けた犬がほえてすることができない。そこへお大師さんが来て、犬が寝ている下を掘るように言うので掘ると、金壷がたくさん出てきた。
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ジャタイ 1985年 和歌山県 ミナミノクボという所に、大きな蛇体がいたという。ある時、ここに池が掘られた。掘りかけた池に金物を入れたら、池が掘りやすくなるというので、金物を入れた。するとその人は死んでしまったという。
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シロイワノヘビガミ 1915年 愛知県 白岩様に祈願すると女の下の病気が治る。白岩様の御神体は蛇で、毎夜美男に化けておいた尼のもとに通い、そのため尼は日々衰弱して死んだという。その死体を検めていたら、蛇と交わったために尼の膣は洞のようになっていたなどと、はしたない話も伝えられた。
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ムゲンノカネ,ヒル 1935年 新潟県 慶長の頃に但馬生まれの某人が、佐渡の相川に来て金鉱を発見し裕福になったが、すぐに逼迫して大晦日には家に居られず、山に入って鉱穴に寝ていた。一方家では妻が牡丹餅を作ろうとして餅米を搗いている内に、ふと無間の鐘の事を思い出し、すり鉢を鐘に見立てて擂り粉木で撞いたところ、その家運も立ち直り、昼夜に千貫ずつ金塊を掘り出して長者になったという。但し一代限りだったという。無間の鐘を撞いた者の墓には7代の間蛭がいるといい、この男の墓にもいたという。
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オコリ,イシ,タタリ 1941年 岐阜県 高山市の地主では代々恐れてきたおこり石があったが、ひだびとの編集部がそれ発掘した。地主が石の祟りを避けるために神主に頼んでお払いしてもらったが、発掘が終ってから同家の人が病気を酷く患ってしまったという。
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タタリ,キダン,キカイ,ヤマノカミ 1974年 京都府 文政11年、鳥辺野の地蔵山から土砂を採っていたところ、山の神といわれる所まで掘り進めてしまった。大きな壺に掘り当たり、怪しいと思ったけれども、周りや底のほうへ掘り進めた。すると突然土中が鳴動して、壺がすり落ちる音に驚いて人足が死んでしまった。そして世話人の数人もことごとく大病にかかり死んでしまった。老尼の祈禱者に頼み神おろしをしてもらうと、絶入の形になり、幣を持たせると居直って、にらみつけて、自分は明智の一類であり、山に葬られ、山の神と言われていたが、理不尽な振る舞いの鬱憤が晴れないと言う。後も地蔵を穴に納めて供養したり読経をしたりしたが死人が出た。
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タタリ 1981年 和歌山県 行をする和尚さんがお金をたくさんもって岩穴にこもった。鐘の音が聞えなくなったらこのお金を皆で使ってくださいと言い置いていたにもかかわらず、村人がお金欲しさに和尚さんを殺してしまった。その土地では祟りで口のきけない人や奴隷、癩病になる人が多いという。和尚のこもった岩穴はこうもり岩と呼ばれるようになった。
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カネノハハ 1941年 秋田県 ある化物屋敷に山伏が泊まった。土蔵から「ガラーン、ドンドン」という音がしたので行ってみると、女がいて「金の母」だと言う。女の言葉に従って板敷の下を掘ってみると宝物が出てきて、山伏は大金持ちになった。
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リュウ,メオトイワ 1964年 愛媛県 昔、ある老婆が竜の仕業とされていた、どれほど川が流れても離れない夫婦岩を見に行った時、竜に会ってしまった。その後、病気を患って死んだという。
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ビクニノタタリ 1984年 埼玉県 むかし白石の炭焼きが、袋の中にお金を持っていると思って通りかかった比丘尼を殺してしまった。しかし、袋に入っていたのは碁石だった。それ以来、そのあたりでは良くないことが続けて起り、それは比丘尼のたたりということになったので墓を建てて祀った。
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ワカミヤサマ 1958年 愛媛県 乱世の頃、ある殿様の奥方が逃れて大黒山から降りてきた。猟師が金目当てで奥方を殺し、もう1人が後始末をした。その2人の家からは今でも馬鹿や眼疾者が出る。奥方が死んだ場所には若宮様が祀られており、月の1日、18日、28日に行くと怪我をするとされた。
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ビクニノタタリ 1984年 埼玉県 むかし白石の炭焼きが、袋の中にお金を持っていると思って通りかかった比丘尼を殺してしまった。しかし持っていたのは碁石であった。その比丘尼が殺されたカマのあたりを掘ると今でも碁石が出てくるという。
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