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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

シンニョ,ホウジュ
1955年 山梨県
昔ある男が淵にまさかりを落として、探しに水に入ると水底で神女に遭い、宝珠をもらった。以後紙に願いを書いて淵に投ずれば何でも叶って豊かになったが、宝石を女房に見られると貧乏に戻った。

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リュウグ,リュウグフチ,(シンジョ)
2003年 山梨県
桂川の杵岩近くの深い淵を竜宮淵とよばれ、あそこに落ちてしまった1人の百姓が、淵の底に神女に会って、「何でも欲しい物の名を紙に書いて淵に投げいれるが良い」と神女にいわれたという。
類似事例

フチノヌシ
1928年 静岡県
昔、一人の物持ちがいた。その家は淵の主から膳椀や金の融通を受けていたために栄えていたが、あるとき、淵の主が家を訪ねた際、蓼を出したら、しまったと叫び淵に落ちた。その姿は魚に変わり、オトボウと連呼しながら流れていった。それ以来、家運も傾いた。
類似事例

サメ,ワニ
1936年 福島県
淵に斧を落としてしまい、呆然と佇んでいると、水面から鮫が現れて一緒に探してくれると言う。鮫に誘われて水中に行くと御殿があり、饗応を受けた。鮫は金・銀・よごれた斧を順に出し、爺さんは正直に自分の斧を選んだ。鮫は正直を喜び金・銀の斧も爺さんに渡した。爺さんが家に帰ってみると3年の月日が経っていた。鮫の教えを破って水中のことを皆に話すと、爺さんは淵の底に沈んだ。これは鰐の話としても語られる。
類似事例

カッパ
1973年 熊本県
ある男が見知らぬ男に、手紙を渡すように頼まれた。男は手紙が河童の手紙であることに気づき、「宝物を与えるように」と書き換えた。手紙を受け取った男は河口に船を出して置くように言った。船を出して待っていると、河童が魚を投げ入れてくれた。その魚を売って、男は金持ちになった。
類似事例

ロウジン,ビジョ,ケサンブチ
2002年 山梨県
ある男が岩桶の淵から現れた老人にけさん淵の娘への手紙を託された。「この男を取って食え」と書かれていたので、「この男に銭をたくさんくれろ」と書き直して、大金持ちになった。
類似事例

ヒキウス,オンナ,ヌマノヌシ
1929年 岩手県
昔、遠野の孫四郎が閉伊川の腹帯ノ淵のほとりを通ると、淵の中から一人の若い女が出てきて、一封の手紙を差し出し物見山の沼の主まで届けてくれるように頼んだ。途中で旅の六部が手紙をよいように書替えてくれ、それを相手に渡すと小さい石の臼をくれた。それに米粒を入れて廻すと黄金の粒が出た。孫四郎はその臼で長者になったが、女房が欲を出して、臼は無くなった。
類似事例

リョウシノボウレイ
1982年 宮城県
漁師が難破して覚悟を決め、供養の金を胴巻に巻いたまま浜に打ち上げられた。見つけた人は金だけとって死体を海に打ち捨てた。金を取った人は金持ちになり、子どももできて幸せだったが、子どもがいなくなってしまった。回国様に聞くと恐山にいるという。行って寺の和尚に相談すると、「その子を呼んでやるがわしの衣の陰から出るな、決してすがるな」という。やがて子どもが来て和尚に「自分は漁師の亡霊の生まれ変わりだ」と言った。金を取った人が泣き崩れ、気がつくとそこは寺ではなく衣杉の下にうずくまっていた。その人は家には帰らなかった。
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サカヤブチ,ダイジャ
1981年 和歌山県
酒屋淵に斧を落としてしまった人が潜って拾いに行くと水中にお婆さんがいた。斧を拾いに行くときれいな斧を見せてくれたが、それではないというと、正直に免じて自分の斧ときれいな斧の両方をくれた。「ここは蛇の家で、わしは大蛇だ。若い者が帰ってくるとうるさいから、早く帰れ」と言われて戻ると、3年の月日が経っていた。その人は斧を売って裕福になった。
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リュウグウ
1930年 熊本県
昔、貧乏な男が年の暮れに譲葉と裏白を売り歩いていたが、ちっとも売れないので海の中に投げ込んだ。翌日、龍宮から迎えが来て、美しい姫様を嫁にもらった。男は毎日嫁を眺めていて働かなくなった。そこで絵師に似顔絵を書かせて持たせた。その絵が風が吹かれて殿様の手に入り、殿様は男の女房を手に入れようと画策するが、女房の智恵と才覚で難題を解決し、いつまでも仲良く暮らしたという。
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ビジョ,シンセキ
1939年 香川県
漁夫が不思議な石を拾い、卜者に見せると海神から賜った神石だと言われた。その玉は理想の夫が見つからずに入水した美女の魂が小石になって漁夫に拾われたのだという。
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ヘビ
1971年 茨城県
昔、百姓が田に水が無くて困っていると、立派な男が「雨を降らせるからお前の2人の娘のうちどちらかをくれ」と言ってきた。承知すると、たちまち雨が降った。妹娘が行くことになり、当日婿様が来て、紙包みを預けていった。開けずに待っていたら婿様は帰って来なかった。紙包みを開けてみると、中身は蛇の殻だった。
類似事例

カッパ
1928年 島根県
行商人が歩いていると、女に手紙を渡され淵に投げ込んでもらいたいと頼まれた。手紙を開いてみると人間の字ではなく河童の手紙だろうということになり、焼いてしまった。
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リュウノオトシホウギョク
1934年 香川県
百々淵という場所があり、旱魃の時はこの淵の水を代え干すと大雨が降るという。或る年、それを実行した村人は雨に恵まれたが、淵は以前に増して濁っており、重く珍しい玉が落ちていた。村人は、龍神の落し物として、寺に納めた。
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リュウグウブチ,ビジン
1962年 山梨県
桂川が迂回するところの杵岩の下が淵になっている。昔、ここの百姓が杵岩の上で木を切っていてあやまって斧を淵に落としてしまい、淵に飛び込んで拾おうとすると、淵の底から美人が現れて竜宮に連れて行き、1年あまりも楽しく過ごした。いとまごいをすると、斧の代わりに黄金の玉をくれた。淵から出て家へ帰ると宝珠は忽ちなめらかな丸石となった。よって、宝珠石と名付けて悉聖寺観音堂に納めたが、何者かに盗まれて今はない。
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ヘビノヨメ,サンシュノホウモツ
2001年 青森県
昔、ある百姓が、自分の娘を嫁にやると蛇に約束し、末娘が嫁に行くことになった。娘は蛇に連れて行かれる道中で、老人から3種の宝をもらった。老人の教え通り、蛇の穴に2つの宝を投げ入れ、汚いおばあさんに見えるおばかあを身につけて、蛇を退治した。その姿のまま長者の家で庭掃きとして働くことになり、長者はそのおばあさんが美しい娘だと気づき、結婚した。
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バンバアイシ
1960年 神奈川県
昔、ある信心者の夢枕に神が立ち「一の釜西方を流れる相模川の深いところにいる。自分の体は石で夫石は川下の江ノ島にいる。上流から訪ねてきたが、水が少なく下流に行けないから八幡宮まで連れて行って欲しい」と告げた。夢から醒めて一の釜に行くと、川底に老婆のような形の石があったため社の境内に移した。その後日照りが続いた時また夢枕に立ち、「自分を一の釜に入れると雨を降らしてやる」と告げたのでそうすると雨が降った。その後石はしばらく放置されたが、川下の人が井戸端の敷石として使った。しかし、一家中の人が病気になったため、行者の進言で八幡宮へと返された。
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ヘビ
1971年 静岡県
淵で何か願いごとをたてればかなえられたので、そこから膳椀をかりる。時々淵の近くの家へ老婆が食い物を食べに来る。たぜを食わされ苦しみだし、生体を現し、「おともよさらば」と言って淵を流れていく。
類似事例

リュウグウ,ハギワラ
1936年 長崎県
いつのころか、長者原に夫婦がいて、長い間龍宮を信仰していた。あるとき龍宮に招かれ、龍王からはぎわらをもらった。そのはぎわらを先達にすると海が割れ、即座に家に帰り着いた。家に着き、はぎわらの天窓をなでて居宅と四方四万の蔵がほしいというとそのとおりになった。また、夫婦ともに28歳になりたいという願いも叶った。しかし、はぎわらを龍宮に返すと全てを失ってしまったという。
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コウノイケ
1956年 宮城県
昔、一郎二郎三五郎という者が、沼で草を刈っていると二十歳ばかりの美しい娘が出てきて「わたしは大阪の鴻の池の者で、わけあって3年前にここにきた。向こうの様子が知りたいのであなたが上方詣りに行くついでに向こうにいる妹にこの手紙を持っていってくれまいか」と言ったのでひきうけた。娘はお礼に「毎朝米一粒入れてかき回すと昨日使っただけのお金が出てくる」どんぶりをくれた。一郎二郎三五郎は鴻の池(淋しい山の中の沼で故郷のと似ていた)に着いて、娘に言われたとおりポンポンポンと手を3べん打つと、故郷で会った娘と瓜二つの美しい娘が出てきた。一郎二郎三五郎が手紙を渡すとたいそう喜び、すぐに返事を書き「姉に届けてください」と頼み、馬をくれた。故郷に帰り、また沼にいって娘に妹の手紙を渡すと娘は非常に喜んで「あのどんぶりを大切にしてくださいね」と言うと消えていった。ある日隣の慾深かがが(母)がとっていき、一度に米をどっさり入れたので、どんぶりが割れて、二度と金が出なくなってしまった。
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〔トロブチ〕,ウスグモヒメ
1961年 愛媛県
昔、男が上流から材木を流したが、止呂淵で全て水没した。男が淵に入って探すと、淵底近くにうすぐも姫がいたので、男は材木を出してくれるよう頼んだ。姫は自分がそこにいたことを口外しない約束で材木を出してくれたが、後に男はその事を口外してしまい、その途端に死んだ。
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