(ゾクシン) 1968年 愛媛県 盆の期間中は、昔は24日の盂蘭盆まで、針・臼の使用を禁じていた。また、生き物を捕らえることも禁忌とされていたという。
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シシャノレイ 1959年 宮崎県 お盆前後に提灯を墓に灯すのは空中を漂っている霊を墓に連れて行くため。またお盆にはあるトンボが霊を運ぶと信じられており、これを殺さないようにと決められている。
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ソレイ,ムエン 1959年 山梨県 盆に先祖の霊が帰ってくる時、何人かの無縁仏を一緒に連れて帰ってくると考えられている。
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(ゾクシン),シリョウ,トンボ 1935年 滋賀県 瘧は死霊の祟りとも、蜻蛉を殺した罰だともいわれる。夏ごろに出る黒い蜻蛉をさしていう。
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フナユウレイ,ホッコクユウレイ 1929年 長崎県 盆と大晦日には船を出さない。特に15日と大晦日の晩は柄杓をくれと言う不思議なことがある。盆の船幽霊はほっこくゆうれいだと言う人もいる。
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ソレイ 1956年 宮城県 死者の霊魂はしだいに個性を失い、やがては祖先の霊一般に習合するという。こうした祖霊は山や海の彼方から子孫のもとを定期的に訪れ、祭りを受けるものとされた。盆と正月はもっとも大切な祭りの日であり、正月には「ミタマノメシ」が供えられた。
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フナユウレイ 1985年 静岡県 盆の8月13日の夜に船を出すと船幽霊がでるという。そのためにこの日は親から早く帰って来いといわれ、日の入りまでにきりあげて必ず港に戻る。もし帰りが遅くて船幽霊に海上で出会うと「杓を貸しょ杓を貸しょ」という声がするが、幽霊の要求通りに杓を貸すものでないという。どうしてもというときは杓の底をぬいてわたすとよいという。これを守らないと杓で海水を入れられて沈没するといわれている。
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ゴセンゾサマ 1970年 福島県 盆に、御先祖様はミチダンゴになって、お参りした人と一緒に家へ帰ってくる。
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(ゾクシン) 1982年 新潟県 民間信仰と関わりのある動物に関する俗信。ボンセミやボントンボは、ふるさとに帰る仏さまを背負っているので捕まえてはならない。秋の赤トンボをヒガントンボといい、彼岸の仏を乗せてくるので捕まえてはならないという、など。
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センゾノレイ 1977年 仏教が日本に伝来する以前から7月には先祖の霊を寿ぐ祭りがあった。仏教が伝来してから盂蘭盆と合わされたのだろう。
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ヒトダマ,(ゾクシン) 1939年 和歌山県 人だまに関する俗信。死ぬ前には人だまが飛ぶ。人魂が川や山のムネを越したら三年生きるが、越さなかったらその年のうちに死ぬ。
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ウミカラクルカミ,フナユウレイ 1931年 東京都 伊豆七島には、悪いことをして殺されたものが盆に出てきて、海岸の村を脅かすという信仰があり、村人はうら盆や、大晦日の晩に海に出る船幽霊と同じ性質を持っていると考えている。この話は伊豆七島のほぼ全般で信じられている。
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(ゾクシン),モウジャ 1935年 長崎県 8月に綱引きをする。これをせねば村に病人がでるとか、狂人がでるとかいうが、かえって病人が出たので止めたという村もある。曳かないと亡者の霊が害虫になるともいう。
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モウジャ 1934年 長崎県 盆に、仏が戻るための腰曳きに、綱を曳かなかったところ、亡者が夜中にやって来て、ときの声をあげ、綱を曳いて、安眠を妨げた。そこで、翌日に申し合わせて綱を曳き納め、亡者を慰めた。
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フナユウレイ,シキユウレイ 1932年 福岡県 盆の13日に漁に出ると船幽霊にあう。夜に海面一帯が白くなるのをしきゆうれいという。この中に入ると船が動かなくなったり、柄杓を貸せといわれたりする。
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イキミタマ,ボン 1974年 いきみたまとは文明年中頃に始まった、7月の盆に亡霊の霊魂が帰って来るのを祭った行事だったが、現在では父母兄姉の生御霊(いきみたま)を祝っている。
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タキノシンレイ 1980年 兵庫県・岐阜県 摂津の鼓ヶ滝や美濃の養老の滝で灌浴する者には、禁忌が非常に多い。それは瓢を携帯すること、川魚を食べること、煮豆を携えていることなどであり、これを破ると滝の神霊が嫌って、その人を即死させるという。
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(ゾクシン),チョウ 1933年 栃木県 お盆の黒い蝶には仏様が乗って来るという。
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ナキゴエ,コドモノレイコン 1929年 愛媛県 昔死亡した子供が放置されていた。盆踊りのころには、川を上下しながらオワーという泣き声が聞こえているのは、子供の霊魂が迷って生みの親を訪ねるとされる。近くの農夫がここを通る際に、うぶめが両足についている感じがあると「これがお前の親だ」と言って草鞋を川に投げ入れる。すると泣き声は、一時的にとまる。
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ヒトダマ 1938年 東京都 10年程前、雨上がりの静かな晩にヒトダマを見た。球形で青白く光り、輪郭は光が鈍く、三角形の短い尾を引き、ゆるゆると飛んでいた。父の話では、ある人が青山墓地で人魂を見た。唐傘で殴りつけると消えてしまい、傘には痰唾のようなものがついていたという。
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