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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

オハギ
1959年 山梨県
忍野村では鍋蓋の上におはぎを乗せ、馬桶を持っていって馬に食べさせる。この時「この橋は、がつかい長者の掛けた橋、細くも太くも渡ってみろ、アブラオンゲンソワカ」と唱えながら食べさせると、馬が怪我をしないという。

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ヤマイヌ
1984年 山梨県
静岡までの中道往還を馬に魚を積んで通っていたお爺さんがいて、いつも山犬に魚を1匹ずつあげていた。あるとき、その山犬がしきりに藪の中に引っ張るので馬とともについていくと、山犬の群れが道をバーッと通った。恩返しだった。家まで山犬が着いてきたときには、鍋蓋をひっくり返してご飯を盛り、食べさせればもうついてこなくなるという。
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1939年 福島県
馬に野送りさせるとき以外には、馬に箕で食べさせるなという。
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(ゾクシン)
1975年 愛媛県
奈良原山の熊笹の葉を持ち帰って牛馬に食べさせると、病気にかからないという。
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ガオロ
1958年 岐阜県
ガオロ渕のガオロが馬について厩まで来てしまい、フネ(桶)に隠れていた。ガオロが「客のあるときは橋の上に丼を置いてくれれば生魚を入れてやるから、助けてくれ」と言うので、逃がしてやった。あるとき、客の数より多く丼を置いたら、それからは魚を入れてくれなくなった。
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ムラヲスクッテクレタオオカミ
1987年 長野県
昔,大屋のこの村は信濃十六牧の一つで,毎年三歳馬を一定数朝廷に送っていた。ある年子馬が全て狼の餌食となり,怒った村人は山のいたる所に罠を仕掛けた。狼の子が一匹罠にかかったので,夜,狼の群れが村を襲ってきて一晩中吠え続けた。村長がやぐらの上から「狼たちよ,お前達も子が捕らえられれば一晩中吠えるではないか。馬の身になってみよ。ましてこの村は馬を飼わねば生きていけないのだ。これからは野山で鳥や獣を取ることをやめるから村を襲うのはやめてくれ」と叫び,狼の子を放すと狼は帰っていった。以後狼を神様として祀り,安心して馬を飼うことができるようになった。
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ババヤシキ
1958年 愛媛県
ババヤシキという田があり、そこへ馬を引き入れると目かんちになったり、ちんばになったりする。牛ならばまったく問題ない。
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ブゼンボウ
1965年 宮崎県
豊前坊は牛馬に御利益がある。危険な場所から牛が転げ落ちて死にそうになったとき、ご飯を炊いて死の別れをしていたら、牛がひょっくり起き上がって健康に戻った。豊前坊さんに助けられたという。こういう話は多々あるという。
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ウナギ
1928年 山口県
大旱魃があり、骨ヶ淵の水を田に入れることになった。村人が汲み上げていると坊主がきて、止めてくれといった。承諾しなかったが、小豆飯を食べさせた。坊主は淵に入って見えなくなった。その後、淵で獲れた鰻を料理したら、腹から小豆飯が出た。これが骨ヶ淵の主だった。
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キツネ
1993年 岩手県 
毘沙門橋で馬の糞をこねている人がいた。夕飯の団子をこねているつもりだった。狐に騙されていた。
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クビナシウマ
1975年 愛媛県
毎年大晦日に、首なし馬が鈴音をさせて、神子の森から日の峰を通って奈良ノ木の旧道沿いに鴨部へ走っていった。神様のお守りがあれば首なし馬にあっても安全だが、お守りはむしりとられているという。首なし馬の通り道を縄目という。ここに炭かまを作るとかまの天井が取れないという。また、首なし馬にお守りなしで出会うと3日以内に死ぬという。
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カッパ
1931年 岩手県
昔、川のあたりに馬を繋いでおいたら、河童が馬を引こうとしていた。主人が河童を生け捕ったが、この部落には絶対に禍をしない条件で助命したという。
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カッパ
1990年 長野県
代かきが終わったので川で馬を洗っていると、急に馬が飛び出して家へ帰った。見ると、尻尾にかっぱがつかまっていたので石臼につないでおいた。するとかっぱが命乞いをして、「助けてくれたら、膳椀を用立てる。大橋の上から要るだけの数を紙に書いて投げ込んでくれ」と言った。あまりに必死に頼むので、放してやった。
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ウマ
1956年 宮城県
馬の鞍を榎か桑で作って使うと、馬がダイデンバという病気にかからないという。
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イワナ,ヌシ
1980年 岐阜県
渦を巻く淵があり、そこにはイワナの大きな主が住んでいた。村にいい娘がおり、そこに美男が通ってくるようになった。しかし娘の母親は男がおかしいと感じた。そこで男に麦の焼き餅を食べさせて、木綿針に糸を通して男にさしておき、糸を辿っていくと淵に大きなイワナが浮いて苦しんでいた。イワナは母親に「勘弁してくれ」と謝ったという。
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カッパ
1928年 愛知県
川で馬を洗い、家に帰ると、馬の尾に河童がつかまっていた。頭の窪みへ水を入れると元気になって淵へ逃げ帰った。それ以来、河童は毎日1籠の魚を届けたという。
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アマノジャクノトビイシ
1987年 長野県
昔,死んだ馬を捨てた所に,あまのじゃくが肉を食べにきた。そんま落とし(寺のうしろ,とも)の川の中にあるのがその時の飛び石だという。
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エンコ
1980年 広島県
十代ほど前の人が田植えの時期、馬鍬を清水の川で洗っていたら坊主が現れ泣き出した。理由を聞くと馬鍬があるから川を渡れないという。正体を見抜いた人が、今後村の者を連れて行かないと約束するなら馬鍬を除けてやるといったら承諾した。それから毎朝、家の牛屋のカンノキに大きな黒鯛がぶら下げてあったが、柱に鎌を打ち付けるとそのようなことは無くなった。またこれ以来、村の者はエンコに肛門を抜かれないという。
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カッパ
1987年 長野県
ある人が千古の淵の近くの木に馬を繋いでいた。すると,千古の淵のかっぱが出てきて馬のしりを抜こうとした。馬が暴れたのでかっぱは頭の皿の水をこぼしてしまい,馬に引きずられて家まで行った。家の者が見ると馬の尻尾に妙なものが掴まっているので,柄杓で叩こうとしたところ,柄杓に入っていた水がかっぱの皿に入ってしまった。かっぱは息を吹き返し,たちまち逃げ去っていった。
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ノシ,カッパ
1932年 愛知県
川で馬を洗っていると、急に馬が暴れ出したのでよく見てみると、のしが馬の尻尾にぶら下がっていた。それを大勢の村人で囲い、他所へ移るよう勧告し、二度と悪戯をしない事を約束させて放免した。以来、この地でのしを見ることはなくなった。
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レンゲクサン
1979年 鳥取県
れんげくさん(尼さん?)に塩鯖を分けてくれと頼まれ、断ったら馬が腹痛を起した。あわてた馬子がれんげくさんに1匹あげると、れんげくさんは塩鯖の串を抜いて海に投げ込んだ。何年に1度か、背中に串の刺したあとのある鯖がとれるという。
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