ダイジャ 1962年 徳島県 大蛇が山を七巻き巻いて枕にして寝てしまい、人々は怖くて山に登らなくなったが、ほうきょうさんという神さんが追い立てて滝の中に入れてしまった。
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オンリョウ,オイナカミ,キツネ 1959年 北海道 有珠山が文政の噴火で焼けた時の巫女の巫歌によると、有珠の人々が神の喜ばない歌を歌い続け、モコロカムイ(眠神)が眠れず腹を立てて人々を皆殺しにしようとしたのを、黒狐の神が鎮めたという。焼跡には狐の焼死体があったという。
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ニジュウゴニチサマ 1956年 東京都 飢饉の時、カジ山で男がカツラ(藤の実)を掘っていると三味線や太鼓でチャンキリチャンキリ赤い襷姿の者が来る。二十五日の神だった。「ガシドキだから25日に来てくれ」と言ったら戻っていった。男は間もなく死んだ。
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コエ,カミサマ 1957年 山形県 昔のある日、シナ沢という金山で金掘りをしていると、外で呼ぶ声がしたので穴から出た。その途端に山が崩れて穴がふさがった。神様の声であったに違いないという。
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ヤマノカミサマ 1985年 福島県 山に入って災難に遭うと「山の神様」にとがめられたという。
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ヤマイヌサン 1958年 香川県 ネゴヤで泊まっていて、急に帰宅しなければならない時、マショウの通る道に行き会うと不意に耳元で大きな音がする。「山の神さん助けてくだされ」と叫ぶと犬が二匹現れ、家に送り届けてくれた。
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ショウガツノカミサン,トシトコサン,ワカトシサン 1970年 岡山県 正月の神さんはトシトコ(歳徳)さん、あるいはワカトシさんといい、男の神らしい。タユウさんがくることによって、年の神さんが来るというが、セッキギヨメをせずとも年の神さんはくる。
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ミズノカミ,ツブ 1987年 秋田県 ツブ(田螺)は水の神の使いで、火災の難から守ってくれる。
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キツネ 1967年 石川県 マレ島のコノコ村の谷の狐は頼むと家財道具を貸してくれた。きちんと返さない場合悪さをした。怒った爺が巣穴を掘ったが、その晩夢で命乞いしたので佐渡に逃がしてやると、お金をくれた。爺の孫が死んだのでお金とともに埋めると、佐渡で生き返った。
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ダイジャ 1967年 福島県 沼沢には昔、雌雄の大蛇が住んでおり、霞が窪と呼ばれていた。建久の頃、領主佐原十郎義連はこの地を開き人民の安定を図ろうと、従者を従えこの霞が窪に向かった。すると水が逆行して雷がとどろき、忽然と小山のような怪物が水上に現れた。主従力を合わせ立ち向かったが、乗っていた筏は水中に引き込まれた。しかしまもなく大波が逆立ち、波間に大蛇が横たわり、義連はその上にまたがっていた。義連の兜にはえんぷだこんの観音様をいただいていたので大蛇の腹を割くことができた。
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カマノカミサマ 1971年 静岡県 かまの神様に頼むと、山にイノシシがでるのを守ってくれるという。
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テング 1933年 長野県 ある日、婆が山で薪をとっていたら、天狗が現れ手紙を頼まれた。天狗の言うとおり目を瞑ると、体が浮き上がるようになり、目を開けると別の天狗がいた。手紙を渡してから同じようにして戻った。手紙を渡したお礼に天狗は村の火事から婆の家を守ってくれた。
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ヤマノカミ 1963年 群馬県 昔、子供が喉に穴あき銭を詰まらせてしまった。どうしても出ないので親が「山の神さん頼みます」と祠で拝んだら、遠くの山で杣人が伐っていた杉の木つばが飛んできて子供の喉にぶつかり、その弾みで銭が飛び出し、子供が助かった。
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(キヨマサコウ) 1981年 熊本県 昔上方で大地震があったとき、酒蔵が人もろとも地面に埋まった。埋められた人は日頃信仰していた加藤清正公に祈ったところ、夢に清正公が出てきて言うには、鮭を少しずつのんでのどの渇きを癒せとのこと。決して飲み過ぎるなという。その教えを守っていたら、数ヶ月後に救出されたという。
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ダイジャ 1982年 宮城県 ある人が漁に出て時化に遭ったとき、田束山のお使いの大蛇が岸まで曳いて行ってくれた。
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バンバアイシ 1960年 神奈川県 昔、ある信心者の夢枕に神が立ち「一の釜西方を流れる相模川の深いところにいる。自分の体は石で夫石は川下の江ノ島にいる。上流から訪ねてきたが、水が少なく下流に行けないから八幡宮まで連れて行って欲しい」と告げた。夢から醒めて一の釜に行くと、川底に老婆のような形の石があったため社の境内に移した。その後日照りが続いた時また夢枕に立ち、「自分を一の釜に入れると雨を降らしてやる」と告げたのでそうすると雨が降った。その後石はしばらく放置されたが、川下の人が井戸端の敷石として使った。しかし、一家中の人が病気になったため、行者の進言で八幡宮へと返された。
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シリタカガイ 1984年 沖縄県 船底に穴があいて、浸水したときに、尻高貝が船底に張り付いて穴をふさぎ助けてくれた。
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テング 1993年 福井県 大きな岩石があり、ここの天狗がいると恐れられていた。ある日この近くで三左衛門という人が炭を焼き始めた。天狗が現れ「ここはわしの庭だから、すぐ帰れ。笛を吹き、太鼓が鳴ったら下山しろ」という。無視していると数日後に天狗が現れ「もう一度合図するので、帰れ」という。風が強くなり、雨も降り出したので下山した。あまりの大嵐となり、三左衛門の家は倒れた。
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ヤマノカミ 1976年 新潟県 夫が炭焼きに山に入って帰らないので妻が心配して見に行くと、山中で女の人が夫を見守っている。妻が声をかけたら女は消え、夫は谷底に落ちてしまった。山の神は女で、山仕事の人を見守っている。
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オシャカサマ 1982年 神奈川県 関東大震災の時、お釈迦様が土砂に埋まってしまった。元あった場所を掘ってみると、トタン板がお釈迦様を守るように被さっていて、元のままの無事な姿で立っていたという。
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