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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

イヌ
1989年 群馬県
子供が輪になって唱え言をすると、真ん中の子供が異常な行動を取り、あたりを飛び歩く。これを俗に「のった」という。元に戻すのは大変で、押さえつけて「犬」の字を書き、背中を叩いた。なかなか戻らないので、子供はこの遊びをしないようにと止められたという。

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ナニカ
1989年 群馬県
主に冬、男の子たちが集まり、おとなしい子を選んで中央に座らせ周囲で唱え言を唱えると、何か神のようなものがのり移る。どのような質問にも答えてくれた。元に戻すには、背中に犬の字を書き、ぽんと叩くと良い。それでも駄目な時は御嶽教系の拝み屋に頼んだ。
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ジゾウサマ
1972年 福島県
主に正月に、家の中で1人の子が目を瞑って中央に座り、周りで5、6人が唱え言を唱え囃し立てる。やがて中央の子が体を揺らし始め、地蔵さんが乗り憑いたとわかる。色々な質問に答えてくれ、気持ちのよい子、欲得のない子には地蔵さんが憑きやすかった。
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カミサマ
1983年 東京都
子供が馬だか牛だかイヌ様だかに乗って遊んでいると、どこかのおじさんが通って子供たちを叱った。するとそのおじさんは大わずらいをした。神様が子供と楽しく遊んでいたのを止めたのでばちがあたったという。
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カンノムシノマジナイ
1964年 福島県
田という字を一二度子どものてのひらに描いて、「あるだけのむしをはらいたまえ、あぶらうんけんそわか」と口の中だけで唱え、ふっとふく。虫が白い煙か糸のようになって指の先から出て行くのが見えるという。子どもは催眠術にかかったようになり、「見えた見えた」という。
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ハナトリジゾウ
1922年 福島県
昔、農夫が鼻取の子供を叱責すると、どこからか子供が来て、鼻鳥をした。子供を追跡していくと地蔵堂に着き、床の上には泥足のあとがついていた。叱られる子供を気の毒に思ってのことであった。
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テング,カミカクシ,アカイカオシタハナノタカイショ
1982年 新潟県
ある夕方に、9つくらいの村の子どもがお宮の木の下に下駄を脱いだままどこかへいってしまった。村の衆は神かくしだといって、マスの底を棒でたたいてその子の名をよんで探しまわった。2、3日して昼ころに泣きながら帰ってきた。どこへいったと聞くと、赤い顔した鼻の高いしょ(人)に連れられて山道を行くうちに分からなくなり、目をさますと、山奥の、朴の葉っぱをしいたとこで、それから、やっと帰ってきたといった。
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ロクジゾウ
1975年 福島県
六地蔵にお供えをしなかったら、頭のおかしな子が生まれたという。その子は六地蔵のところで、伸びた髪を足に絡めて「やれからめ」と言って遊んでいた。
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オニ
1979年 鳥取県
木の洞穴で一服してうたたねして、気がつくと鬼が輪になって踊っていた。一緒に出て踊ったら大変上手だったので、また来るようにと瘤をとられた。隣のお爺さんがそれを真似てやったら、踊りがへたくそだったので瘤をつけられた。
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ダイジャ
1937年 新潟県
子供が小蛇にまとわりつかれたが、叩いて追い払えと母が言った。子供が叩けば叩くほど、蛇は大きくなり、母が気がついたときには、子供たちは大蛇に咥えられ、その後山奥に連れて行かれて見つかる事は無かった。
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ウブ
1973年 愛媛県
小児などが失神状態になることを「うぶがぬける」という。精気魂魄が肉体から遊離した状態と思われている。そうなると「うぶいれ」をする。子供を臼の中に入れて呪文を唱えながらしゃくしで招くなどする。
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カミサマ
1986年 愛媛県
ほうきや馬の綱をまたぐと神様が怒り、子供が12、3ヶ月おなかにいたり、気性の激しい子ができるという。
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カッパ
1955年 山梨県
忍草では池があり湖水が湧き出している。家で子供が寝ていると、河童が化けて来て遊びに誘った。その子は飯を食っていなかったので仏の飯を食った。そこへ大勢子供を連れてきたが、その子は仏の飯を食っていたので仏臭いと追放された。他の子は皆池に引き込まれたが、その子は助かった。
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ベロベロノカミ
1956年 宮城県
先の曲がった枝や紙よりを両手で回し、「ベロベロの神は正直神で、誰が屁放ったか、ひった方さフン向け」などと唱え、唱え終わったところで曲がった先の向いたほうの子供をみんなではやすという。
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キツネ
1991年 奈良県
3年生か4年生くらいの近所の子が狐に騙されて山に連れて行かれた。夜になっても帰ってこない。夜になっても帰ってこないので村中で大騒ぎをした。そうしたらずぶ濡れになって帰ってきた。
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タヌキ
1987年 岐阜県
狸がオボッサマに化けて、きんたま袋を広げて毛氈にして、子供に説教していた。子供が気づいて「狸だ」と言ったので、狸はびっくりして立ち上がり、子供たちはみんな転んでしまった。
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クシ,カミカクシ
1942年 和歌山県
神隠しの子どもを捜すのに、櫛の歯を折って、桝の尻を掻いて、変な音をたてる。
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キツネ
1986年 神奈川県
「狐おどり」と言って、1人が御幣を持ち狐を呼ぶ。皆で唄を歌ったりすると、御幣を持った1人が踊ったり障子の桟を上がったりする。唱え言をして背中を3つ叩くと狐が帰り、正気に戻る。明治以降禁止されたが、竹やぶなどでこっそりやっていたという。
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キツネ,キツネビ
1979年 山梨県
子供が夜遅くまで隠れんぼをしており、親が捜しに行って呼ぶと、下の方で返事をするので行ってみるが、次は上の方で返事をする。そうしているうちに夜が明けた。子供はすぐそばにいてじっとしていたという。捜しに行った親がキツネに化かされたのである。
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キツネ
1936年 新潟県
縁の下に住んでいた狐が、物欲しそうにしていたので、寺子屋の子供達が食べ物をやった。1人の子供が、狐にあげるご馳走を少し食べた。この子供はうわ言を言うなど、狐に憑かれた。親が狐の穴で謝ると、子供は元に戻った。
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アオボウズ
1985年 香川県
子守りが畑に昼食を持って行こうとしたとき、青坊主が入ってきて首を吊らんかと言う。相手にしないでいると、青坊主は子守りをつかんで気を失わせた。子供が泣くので近所の婆が覗いたら、子守りが首を吊っていた。縄を切って座らせたら正気に戻った。
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