アモレヲナグ 1928年 鹿児島県 ある男が夜道を歩いていると女に呼び止められた。しかし女の正体はアモレオナグで襲われた男は命からがら家に逃げ帰った。男は扶助の祈祷の効き目もなく、何かに疲れたように息を引き取った。
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アモレヲナグ 1928年 鹿児島県 泉川がにごっているので、よく見ると川上で世にも稀なる美しい女人が髪を洗っていた。女の姿はたちまち消え去った。アモレオナグだと信じられている。
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トモビキ 1940年 香川県 友引の日は、上友には目上の者、下友には目下の者が続いて死ぬといい、出棺を忌むが、藁人形を入れる場合もある。
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ツル,イキカエリ 1934年 香川県 昔、深い坊さんが猟師から着物と引き換えに鶴を買い、逃がしてやった。尚庵さんは寒さで死んでしまった。鶴が3年間墓の廻りで舞いながら「尚庵さん、尚庵さん」と泣きつづけると、和尚さんは生き返ったが、鶴は羽毛の抜けたむごたらしい体を残して尚庵さんの身代わりに死んでいた。尚庵さんは鶴の死骸を抱いていつまでも泣いたという。
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ユウレイ,シノヨチョウ,ソウシキ 1950年 山梨県 葬式が出るときに、厩の馬が鳴くと友を引くといって縁起が悪いので、家の者は飯を与えて付いている。
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(ゾクシン),スイシニン 1933年 福島県 水死人は家の中に棺を入れず、縁側におくものである。でないと友を呼ぶからである。
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アモレヲナグ 1928年 鹿児島県 ある夜、白い風呂敷包みを持った女が通りかかった。声をかけても黙っているので、顔を覗き込むと顔一杯君の悪い笑いが漂っていて、白い歯並びが泡を吹いているように見えた。女は急ぎ足で浜辺へ降りた。アモレオナグ
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トモ 1934年 三重県 海底で鮑を取ってもう息がないという時、友が拾っているのを見て自分も無理をして死んでしまうことがある。この友は幻影であり、誘われぬようにするために晴明九字と四縦五横の印を縫い付けた手拭を持っていく。
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コウボウダイシ 1958年 香川県 護摩山が鳴動して村人が恐怖していた時、弘法大師が一夜の庵をむすんで護摩をたき、山の鳴動を鎮めた。以来この場所を一夜庵という。
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ヌリカベ,ヌリボウ 1956年 夜道を歩いていると、急に行く手が壁になり、前に進めなくなる。棒をもって下を払うと消えるが、上の方を払っても消えない。
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ヌリカベ,ヌリボウ 1956年 夜道を歩いていると、急に行く手が壁になり、前に進めなくなる。棒をもって下を払うと消えるが、上の方を払っても消えない。
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〔キョアン〕,シンボク 1978年 千葉県 虚庵という人が総州銚子に行ったとき、その地の人々が旱魃を嘆いていたので、そこの神木に祈ったところ、神木から黒雲が出て雨が降った。幻術で人を惑わせたと、その地の役人が捕まえようとしたが、虚庵は捕り手の来る日を予測していなくなった。
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キツネ 1999年 宮崎県 庵屋のある男が、ごちそうのはいった重箱を提げて歩いていたら、銀代で馬を引いた女に遭った。ごちそうはなくなっていた。銀代の狐に化かされた。
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シチニンミサキ 1943年 高知県 村を流れる川に「友を引く」と信じられている七人みさきがあり、そうした場所に地蔵を立てて祀る風がある。
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ボウレイ 1975年 新潟県 友蔵が、旅の商人を松明をたいて磯に上がるサザエを採る夜なれにさそった。そこで商人を殺害し、胴巻きの金を奪って死体を海に沈めた。以後、亡霊が舟につき、「友蔵おるかあ!」と呼ぶようになった。
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キツネ,ヒノタマ 1976年 山形県 夜遅く歩いていると狐に化かされる。夜道を歩いていたら、狐が現れて逃げていった。少し歩いていたら、提灯のような火の玉が現れた。驚いて逃げ、それからは村の人たちは夜遅く歩かないようになった。
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キツネ 1974年 滋賀県 夜道を歩いていると、前に白い火が飛んでいて、土堤が目の前にあるように見えたことがあった。
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キツネ 1983年 東京都 おじいさんが馬を引いていると、月が2つ出た。歩いているうちに消えてしまった。こういう話を聞いたことがある。
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オトコ 1964年 福島県 山で日が暮れた帰り道、ひとりの男と道連れになったが、どことなく変で気味悪いので、先へ歩かせておき、すきを見て木によじ登った。みおろすと男はぐるりぐるりと木の周囲をめぐっているので、そのまま明るくなるのを待った。男の姿は消えていた。
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オオカミ,オオキナイヌ 1976年 大分県 昔、東林庵の墓に狼が出た。墓を掘ったり人を襲ったりするので、村人が弓矢で退治しようとしたができなかった。村の年寄りが東林庵にこもって百万遍を唱えていると、どこからともなく大きな犬が現れて、狼を3匹食い殺してくれたという。
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カワウソ,タタリ 1976年 鹿児島県 薩州でかわうそを殺すと馬が祟られると言って殺さない。その祟りは七代続くという。かわうそは水に属し、馬は火に属す。ゆえに水が火に克することは自然の理である。
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