オモトオオアルジ,カミ 2000年 沖縄県 ハツガネとタマサラという兄弟の妹、オモトオナリに神が乗り移り、私こそがこの島の守護神であるという宣託をした。ハツガネがそれを疑って、神の姿を見せてみろと言った。於茂登岳の上で神が示現し、ハツガネの上に糠を降らして神の姿は消えた。
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オモトオオアルジ,カミ,ハツガネ,イシ 2000年 沖縄県 ハツガネとタマサラという兄弟の妹、オモトオナリに神が乗り移り、島の守護神であると宣託をした。ハツガネがそれを疑い、神の姿を見せてみろと言った。於茂登岳の上で神が示現し、ハツガネの上に糠を降らして神の姿は消えた。その後虱がわいて死んだハツガネは、名蔵野で石となって今も残っている。
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オモトオオアルジ 2000年 沖縄県 ハツガネとタマサラという兄弟の妹、オモトオナリに神が乗り移り、私こそがこの島の守護神であるという宣託をした。ハツガネがそれを疑って、海と山の大きい生き物を見せてみろと言った。オモトナリに言われた所に行ってみると、大きな猪が走り出て、それをハツガネは食べてしまった。
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オモトオオアルジ 2000年 沖縄県 ハツガネとタマサラという兄弟の妹、オモトオナリに神が乗り移り、私こそがこの島の守護神であるという宣託をした。ハツガネがそれを疑って、海と山の大きい生き物を見せてみろと言った。オモトナリに言われた所に行ってみると、大きなフカが出てきた。ハツガネは喜んで、これを打ち殺して食べてしまった。
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オモトオオアルジ 2000年 沖縄県 ハツガネとタマサラという兄弟の妹に神が乗り移り、私こそがこの島の守護神であるという宣託をした。
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フタラサン,バンジバンザブロウ,マタギ 1956年 宮城県 ある日、万二万三郎兄弟が一頭の白鹿を追って、山中の湖の岸で姿を見失う。そこに社があって二荒山の神が現れ、近く赤城のムカデが攻めて来るため、汝らに加勢を頼もうと白鹿に化してここまで誘ったという。二人は引きうけ、兄弟が1矢ずつムカデの両眼を射て仆した。その功により日本国中何処で狩をしてもよい許しを得たという。これを日光派のマタギと称する。
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キツネツキ 1982年 新潟県 村祭りに、カグラマイの若い衆の1人が目つきがおかしくなって、キツネが両手を胸にたらして立ったような形をしてとび上がり、神棚のアブラゲをくわえておりた。宿の人が若い衆の家へ、兄はキツネツキになったのではないかと知らせると、うちの人も思い当たるところがあった。それで、神主をよんで本人を押さえつけてオハライして祈禱してもらった。すると、カグラマイのけいこに行きはじめて、夜、くらやみで、きれいなアネサに笑いかけられてから、何が何やらわからなくなったといった。
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ハチノタロウ,ナンソウボウ 1977年 青森県 ハチノタロウという木こりが、炊事当番のとき魚を一人で平らげてしまった。ひどく喉が渇いて水を呑み続け、湖に入って神様になってしまった。そこにナンソウボウが来て戦いになり、ハチノタロウは八郎潟に逃げて住み着いた。
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イチョウ 1969年 秋田県 仁鮒の神と二ツ井の神が仲違いしたので、七座の天神様は米代川の流れを変えて仁鮒と二ツ井を切り離した。喧嘩のできなくなった二ツ井の神は、仁鮒の神の使いの夫婦イチョウの男のほうを、自分の使いの女イチョウに誘惑させて連れ出して、鼻を明かそうとした。感づいた仁鮒の神は男イチョウと連れ出そうとした女イチョウを川のところで縛り付けて、実を成らせないようにした。一人残った夫婦イチョウの女のほうには、一人でも実が成るようにした。以降、仁鮒と二ツ井の神の間にいざこざはおきなくなった。
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ヤマヨメジョ 1971年 鹿児島県 昔ある男が寝待海岸の方から山に入ろうとして美しい姫に出会い、これに求婚した。彼女は山の神の娘であったためその父に伺いを立てることになった。父は特に美しくはない姉のほうが年を取っていたのもあってそちらを嫁がせたかったため姉妹一緒に嫁にやることにしてそれは男には伝えなかった。しかし姉のほうは帰されてしまった。この時に海岸の一面がムクムクと盛り上がって立神という島になった。寝待のことを姉待とも書く。昭和27年ごろ、夕暮れ時に青年が牛に乗って金鉱を掘った穴の前を通りかかると、牛がどうしても進まなくなった。穴の上の方を見ると夜目にも白くうつる若い娘がドカッと座ってニクヮッと笑った。
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コトノカミ,ショウガツノカミ 1982年 新潟県 秋12月8日のコトオサメにコトの神は天にのぼり、正月の神が交代に来るとされており、途中で両者遭遇し、「私はいますべての仕事をすませてチジョダンゴまで食べてきた。行っても何も御馳走はない」というと、正月の神は「どうして、どうして、私がゆけば、油のような酒・紅のようなトト・雪のようなマンマが待っているから、是非行かねばならない」と答えて正月の神がやってくるといい、団子を供えて食べる。
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フナガタヤマ,ケンカマツリ 1956年 宮城県 加美郡色麻村の小栗山権現は姉神、船形山権現は妹神で、ある時一本のカンザシを奪い合い、妹が手に入れる。姉は奪おうと追いかけるが、妹は橋を落としたり、大石を道に転がしたり、大木を倒したりして逃げた。船形山へ一足という所で姉が迫り、大工が作っていた馬舟の中に隠してもらい、姉は諦めて帰る。妹は舟から出て近くの池で髪の乱れを直し、カンザシが水鏡に映るのに満足して船形山に入った。ここを鏡ヶ池という。以来、船形山の祭は喧嘩祭となり、梵天を奪いあって勝った組は駆け足で下山、途中で木の根や大石を転がす習わしとなった。
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オハルジノカミ 1972年 沖縄県 氏神であり、産土神であり、農業・漁業の神である大主の神(オハルジノカミ)、ある島の長者が訳も無く大主の神の社を焼き払ったところ、祟りを受けて自身のみならず子孫まで死に絶えた。
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ヤマンバ,ヤマンバ 1939年 長崎県 ある兄弟のところへ母親のふりをした山姥がやってきて、弟のほうは食われてしまった。兄は天から降りてきた綱に捕まって逃げた。同じように綱に捕まった山姥は、綱が切れて落ちて死んだ。
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ライジン 1921年 茨城県 常陸国に百姓の兄妹が居た。妹の田植えが遅れたことに伊福部神が怒って雷となり、妹を蹴り殺した。兄は妹の仇をとろうと、雉子の助けを得て、雷神の石窟を発見し斬ろうとした。すると雷神が命乞いをし、子孫に雷を落とさないと誓ったので之を許した。その土地では雉子の恩から今も雉子を食わない。
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ヤマノカミ 1956年 宮城県 ある吹雪の夜、アオバ流のマタギが山頂に近い山小屋に、コダマ流のマタギが裾野に近い山小屋に泊まっていた。真夜中にコダマ組の小屋に女が来たが追い払った。その女はアオバ組の小屋に行き、厚くもてなされた。その女は山ノ神で、アオバ組には恩恵を与えたが、コダマ組は山の鼠に変えてしまった。
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カマクラ,カミ,ミコ,ナマハゲ 1966年 秋田県 神を迎える小屋で、雪を積んで作り、神坐を設けたのでカマクラと呼んだ。異様な姿で家々を廻るナマハゲが神である。
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オナリガミ,マブイ,シニマブイ 1986年 沖縄県 男きょうだいを守護する女きょうだいの生御霊(おみなりおすじ)はオナリ神として尊敬され、白い蝶や鳥の形を取ると考えられている。死んだ直後のシニマブイは不安定で、この世に残ろうとしたり、霊力が強く、生者のマブイを抜き取ったりする。(タマチドラレ)子孫による洗骨や年忌供養を受けて次第に安定し、33回忌をすぎると、天にのぼって、カミ、フトゥキと呼ばれる存在になるといわれる。
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ザオウサン,ガッサン 1956年 宮城県 姉妹の神が月山を所望して争った。そこで父神は、蓮華の花を作って寝るとき胸の上に上げておくようにいいつけ、明朝見比べて出来のよい方に月山をやろうと約束する。夜中に妹は姉の蓮華が自分よりもよく出来ているのを見て、姉の眠っているうちにすり替える。翌朝父は妹の方がよく出来たといって妹に月山をやる。姉は泣く泣く蔵王山へ飛んで行った。人の物を盗んだ者は月山には登れるが、蔵王には絶対登ることが出来ないのはこのためだという。
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カミサマ,ウシ,フタリノチカラモチ 1986年 沖縄県 来間のウプ・プーイが役人によって中止されたのを怒った神様は、牛になって島人を次々さらったが、2人の力持ちが牛を捕らえて、桑の木にくくりつけた。牛は木を引きずって逃げ、木は漲水御嶽の前に捨ててあった。近くにいる女の子に聞くと、お父さんが「鼻が痛い」といって寝ているというので行くと、牛になった神様だった。2人が鼻の綱をとってやると、神様は村を元に戻し、誰の家かを書いた白い紙をそれぞれの家に貼った。
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