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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

オクリイヌ,ヤマイヌ
1929年 愛知県
夜遊びの帰り、送犬に尾けられ、恐ろしくて生きた心地もなく、かろうじて家へ帰ったが、毛髪の1本1本が抜け出て立っていた。5、60年前の話である。

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ヘンゲ
1938年 福島県
5、60年前日が暮れて山小屋にいると、ホーイと声をかけられたので、ホーイと答えた。すると馬鹿でかい声でホーイと返ってきたので、これはヘンゲだと思い、6人で出来る限りの大声を張り上げたが、今度はさらに物凄い声で怒鳴られたので、皆顔色を失って屋内に逃げ入った。また、小屋を揺さぶられたこともあった。
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オクリイヌ,ヤマイヌ
1929年 愛知県
煙草を喫みたくなった男は、路傍で煙草を吸っているものに火を借りようとしたが、実はそれは山犬であった。目を火のように怒らせていたのを見た男は、一目散に山を駆け下りていった。送犬につけられたときは、倒れたり転んだりすると食いつかれる。家に着いたときは草鞋の紐をちぎって「ご苦労様」と言って投げてやられば、送り犬は去らないという。
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テング
1936年 岐阜県
夕暮れに履物をおろすと天狗にさらわれると言われているのを無視しておろしたところ、門口に立っていたほっそりした男について来いといわれた。ついては行ったが面白くなかったので休んでいると男は帰れといい姿を消した。1時間ほどの事だったが、5日間も行方不明扱いになっていた。
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カミキリ
1978年
甲午年の夏。兵部侍郎何公の婿某が客を送って門を出たところ、急に正気を失い走り出し、ついには倒れて動かなくなった。髪を調べると、辮髪が半分しかなかった。
類似事例

キツネ
1985年 山梨県
向こうに知っている人がいたので、ついて行ったら、山の方へ行ってしまった。その後一生懸命ついていったら、夜が明けてしまった。そして山から降りたら服がボロボロになってぼけた顔をしていた。
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オオカミ
1974年 栃木県
55歳くらいの男の人が山仕事の行き帰りに、毎日狼につけられた。狼の送り迎えはその後何ヶ月も続いたという。知らないふりをしていれば何もしないが、振り返ったり、つまずいたりして隙を見せたりすると襲い掛かってくるという。
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タヌキ
1962年 大阪府
数十年前、ある人が婚礼の折り詰め弁当を下げて大阪市大病院まで帰る途中、向こうから提灯を下げた番頭が迎えに来た。折り詰めを渡して歩いていたが家に着かない。朝になると道端の草の上で寝ていることに気付いた。狸に化かされたと思った。
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ヤマイヌ
1957年 愛知県
大正初年ごろ、山犬に送られたことがある。人が死んで知らせに出て、帰りに山で後から山犬がついてきている。転ぶと食われるので落ち着いて歩き、村近くで「ご苦労だった、もう送らなくてよい」と言って神社に逃げ込んで朝まで泊まった。
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オクリイヌ
1936年 岐阜県
昔上ヶ洞にて夜山道を帰る人がいた。山犬に送られて気味悪くなり酒店に入り、山犬がいなくなったので帰ったと思い酒店を出たが、また山犬が来たので急いで自宅に帰り、塩一掴みを戸口において「ご苦労だったがこれで帰れ」というと山犬は帰った。山犬に送られるときに倒れると山犬の害を受けると恐れられている。
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キツネ
1977年 福島県
結婚式の帰り、子供が夜道を迎えに来たので狐だと思い、縛って背中におぶった。「小便に行きたい」というのを無視して歩いたら、腰の煙草入れを落とされて、それを拾う隙に逃げ出られた。
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オクリオオカミ
1992年 奈良県
明治2・30年の頃、夜遅く帰ってきたら、送り狼がついてきた。倒れると飛びつかれるので、気をつけてゆっくり歩いて帰った。家の入り口についたら、家の人に塩をまいてもらった。狼は塩を舐めて、去っていった。
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グインサン
1981年 広島県
ある人が何日も帰らずに西の一本松の方を開墾していたら、大きな坊主が現れ「俺を負うて赤道まで帰れ、帰らんとお前を引き裂く」と言った。恐ろしいので一生懸命に背負って赤道まで行くと、背中から降りて「夜は人間の世ではなくわしらの世だ、お前がおると邪魔になる、俺はぐいんさんだ」と言って去った。その人は家へと帰ったが髪が抜けており、その後病気になり早死にした。
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ハンニャ
1922年 大阪府
明治初年頃、ある若者が大阪である宿屋に泊まった。陰気な部屋に通されたので変えてくれと頼んだが他は一杯とのことだった。牛満頃になると首筋からゾクゾクしたかと思うと誰かが身体の上に乗ってきた。重くて身動きできなかったが、乗って来た者の顔を見ると般若のようで、曲がった角が生えて目がつり上がり、口が耳まで裂けて青い顔をしていた。冷たく生臭い息を吹きかけられ、一晩苦しんだ。女中の翌朝言うには実は色々怪異のあった部屋という。その後他の所に泊っても例の般若が現れるようになった。
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シシ
1961年 岩手県
ある花嫁が1晩しし(年とった猿)に奪われ、胤をつけられて翌日婚家に帰ってきた。2箇月位して胎内を見ると毛の生えたきたないものがあった。10箇月経っても生まれず、母胎は死んでしまった。
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ショウネンダマ,カワリダマ
1952年 兵庫県
35,6年前、出先で亡くなった叔母を戸板に乗せて神田町神納の自宅まで運んでいる途中、日が暮れてから青白い細い尾を引いたものが自宅までついてきた。
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タヌキ
1981年 和歌山県
1960年ごろのこと、話者が炭焼きをしていると、いつも一緒に来ている友人が来ない。おかしいと思っていると昼前に手足を茨で傷つけて、服には蜘蛛の糸をつけた友人が来た。朝早く来て狸に化かされ、連れ回されていた。
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キツネ
1972年 千葉県
1960年ごろのこと。話者が夜の7時30分に家を出たら、近くの坂で狐に化かされ、グルグル歩かされた。星を見て位置を知り、家に帰り着いた。
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イキリョウ
1982年 島根県
大きな家の納屋の2階を借りて寝泊まりをしていると、毎晩、苦しくて目が覚めるようになった。ある晩、目を開けると、真っ黒い大きな四角い顔をしたものが胸を押さえており、小さな目が2つあって、体には黒い毛がいっぱい生えているのが見えた。手刀で切りつけると姿を消した。家の主人には長い間病気の息子がいたが、これ以後次第に快復していった。
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ヒトグイグモ
1978年 香川県
昔、毎晩大きなくもが出て、ついには人を食ってしまったという。
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タヌキ
1987年 富山県
実家から婚家に戻るとき、雪の中を上って行って、「むかえじゃあ」と叫んでいた。連れ戻しにいったが、おそらく狸に憑かれていたのだろう。
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