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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

マツ
1936年 島根県
万寿3年の暴風雨で海中に沈んだご神体が松の枝にかかって戻ってきた。

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ジャタイノマツ
1967年 福島県
海岸に蛇体の松と呼ばれる二股の老木がある。昔、慶長の頃、与吉という百姓がおり、お松という娘があった。ある時、殿様が与吉の家で休んだ際に、お松を侍女にすると城へ連れ帰った。ところがお松は家に帰りたがって言うことを聞かないので、小船に乗せて竜神の淵に捨ててしまった。お松は海岸に泳ぎ着いたが、力尽きて女面蛇体の死体となって海岸に打ち上げられた。親たちはこれを見て悲しみ、娘の名にちなんで松を植えた。この松が大きくなったものが蛇体の松である。この松は霊験があるという。
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ウトジングウ
1992年 宮崎県
沖で暴風に遭い、気力が滅入って諦めかけたとき、古風な神様が晴れ晴れしいお姿で頭上を通り過ぎた。それで我に返り、仲間を励まして船を神様が去った方角へ漕ぎ進め、帰港することができた。
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フナトノモリミシマシン
1964年 愛媛県
もともと上流の小屋さんの所にあった神体が、洪水で惣川に流れつき、石の上に止まった。ところが、小屋の者がそれを持って帰ろうとしたら、重くてどうにも動かなくなっていたという。
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カミサン
1980年 広島県
昔、千本平という山の松を寺に寄付するために切っていたところ、木挽きが松の木の枝に御神体を見つけた。「このカミさんをください」と地主に願い出て承諾をもらい、抱えて家に帰ろうとしたが、急に足が重くなって歩けなくなった。仕方ないので引き返すと、急に足が軽くなった。カミさんが元の場所に帰りたがっているのだろうと考えて、事情を話して地主に返したという。
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シロヒゲノロウジン
1942年 山形県
白鬚明神について万治2年の大洪水に、白鬚の老人が、水上で座禅をしつつ、流れていったという話がある。
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マツノキ,チチ
1989年 長野県
昔、松の木があまり大きくなかったころ、その松の幹にはこぶが2つあった。そのうちの1つを切ったところ、切り口から乳が出てきたので、それ以後はご神木として大切にした。昭和9年の台風で倒れたという。
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オベツサマ,ヘビ
1991年 愛媛県
明治初年、ある人が漁に出たら海から白蛇が登ってきて船霊様フナダマサマの神棚で動かなくなったので、神様だと思って連れて帰った。白蛇はその辺りをうろうろしていたが、他所の男に殺されてしまった。その男の家は火事になり、男も焼け死んだ。白蛇の骨を拾って恵比寿様の所に祀った。それがおべつ様。
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カンノンサマ
1976年 大分県
津波の時に流れ着いた観音様がある。見つかったときは魚の網に引っかかっていて、後光がさしていたという。あるいは、沖から流れてきた木を切ると血が流れたので、祀ったともいわれている。
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リュウジン
1967年 茨城県
海賊に襲われて商品を奪われ、惨殺され海に投げ込まれた死骸が7日7晩漂っていた。そして行き着いた所が一本松の岸辺であった。そこで死体は八頭の竜神となり、外浪逆浦に出現した。ここを通ると船にあだ討ちをするというので、村人は慰霊のために神社を建てた。
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カマドガミ
1965年 岩手県
ある海辺の貧しい親子が正月用の門松を切りに山に入り、父の切った松を門松に使い、子の松は海に流した。すると翌朝、見知らぬ人が門松をくれたお礼としてご馳走に招待してくれた。ご馳走の帰り、さらにお礼をしたいというので、カマド神をもらって帰った。そのご親子の家は繁盛するようになった。
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オトヒメ
1977年 徳島県
貧乏な姉と金持ちの妹がいた。姉が門松を海中に投げると水神が現れ、門松の礼に狆をもらう。狆が米3合を食べて小判3両を出し、姉は金持ちになる。妹がチンを借りていき、死なせてしまう。姉が死骸を埋めるとエノミの木が生え、実の代わりに小判が成った。
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レイ
1958年 愛媛県
殺された武士の霊が、ばあさんに乗り移って、「わしを神に祀れ」と言ったので、神主を呼んで祀った。漁神様としての若宮様は、網が引っ掛かった時にお願いすると、容易に離れたという。
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シロヘビ,ツバキ
1976年 滋賀県
ある年、青木明神で雨請いをした時、林から水気が登り、他所から見れば失火の煙かと騒ぎになったが、そのあずかる村々のみ潤いを受けた。その時拝殿に1尺ほどの白蛇が現れた。またある時は、風で多くの木が倒れたので、売ろうとしたところ、夜に音が響いて次の日に見たら木がもとに戻っていた。また、この社の北の山岸の磐に3尺ほどの椿が生えており、その茂り方でその年の作柄を知ることができる。
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オセンサン,オセンマツ
1993年 静岡県
ある農家の水田の中に松の古木と祠がある。昔、大井川が氾濫したときにオセンという女性の溺死体とともに流れ着いて根ついた松といい、手をつけると祟りがあるといわれている。
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ヤマノカミ,(オオテング),(コテング)
1956年 東京都
百年経った杉の木を切ったら、山の神(大天狗・小天狗)が住む所が無くなったと怒って、家の人の命を取った。おわびして杉の木を植えて返した。
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ウジガミノキ
1975年 高知県
氏神様の裏の藪にモッコクの木があった。おじいさんが取ってきて植えたら体が悪くなって、木をお宮に返したが死んでしまった。
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(ハクハツロウジン),(シンレイ)
1982年 京都府
享保11年7月27日、北野社前筋下立売上る町に白髪の老人が現れて、往古よりこの町の東側にある神木の松の大木が明日折れると、町に触れて廻った。近所の者は老人を狂人だろうと思っていたが、翌28日辰の後刻、松が折れて倒れた。近所の人たちは昨日の老人は白太夫の社の神霊だったのだろうと、諸人が群集した。
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コウシン
1960年 富山県
漁に出た漁師が暴風雨に遭って流され、動けなくなってしまい、1人の老婆に助けを求めた。老婆がくれた7つの団子で飢えをしのいだ一同は老婆が庚申であると知った。無事に帰ると3年経っていた。以後、庚申をつとめるようになった。
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オキナジマ
1956年 宮城県
松島寺の地主権現山王の祭に、天台の僧徒が、年々に延年を奉納し、終れば面を邑長の家に収める。ある時その中の翁の面が飛んでこの島に落ちた。
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ミシマサマ
1985年 愛媛県
三島神社の御神体のミシマサマは2体の神に挟まれている。ある日端に動かしておいたが、ひとりでに真ん中に戻っていた。
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