タヌキバヤシ 1914年 東京都 丑時あたりにどこかから太鼓の音がする。それが近くに聞えたり、又すぐ遠ざかったりする。これは狸が腹を叩く音であると伝えられている。それを捕まえようとした武士は結局狸に化かされたという。
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キツネ(ゾクシン) 1923年 京都府 手鞠をつく手の形は、狐を呼んでいるように見えるので、狐がやって来ることがある。
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カミカクシ,テング,ムジナ,キツネ 1929年 石川県 神隠しに会ったりすると、幾人もの人がその人の名を呼び、幾つも高張を灯し、太鼓をたたいて探す。狐やむじなや天狗は太鼓の音を嫌うからである。
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コックリサン 1956年 宮城県 三本の竹を束ねて交差させ、その上にお盆をのせて、3人以上がその上に軽く手を乗せ、指が軽く触れた状態で、吉凶や尋ねごとをする。
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タヌキバヤシ,マタヤマカグラ,テングバヤシ 1938年 石川県 深夜にどこからともなく太鼓を叩くような音が聞こえてくる。笛の音もするといわれている。
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フタゴ 1939年 三重県 双子が生まれると、男が鍋取りを首にかけて、シャモジを持ち、火吹竹と火箸を腰に差して、屋根の上に上ってシャモジで招きながら大声で披露して、「見にござれ」と三回繰り返したという。
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アマゴイ 1929年 岩手県 二戸郡浄法寺では、雨が降らない時に、川で多くの人が騒ぐとさらに雨が降ると信じられている。そのことから、夜になると百四五十名を川に入れて、大騒ぎして、雨乞いをすると言う。
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キツネ(ゾクシン) 1923年 奈良県 狐は人を殺すことはないが騙す事はある。騙された人を見つけるには、大人数で鐘太鼓を叩いて合唱する。一行の1番後ろにいた人が、一升瓶を叩きながらついていると、その人の目に憑いた。
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ヨナランモン 1998年 富山県 夜に笛や太鼓を鳴らすと、ヨナランモンが来るといわれていた。ヨナランモンとは、この世ならぬ異界の者の事である。
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チャワン,ガキ,(ゾクシン) 1915年 熊本県 茶碗を叩くと餓鬼が集まるといわれている。また、餓鬼になるともいう。
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ヤマノカミ,タイコ 1975年 高知県 芳川部落の向かいの山で、夜の9時か10時頃になると太鼓が鳴り出す。法印さんを呼んでわけを尋ねると、これは山の神のお怒りで近く山が荒れる前兆だという。そこでえらい太夫に山鎮めのご祈祷をやってもらうと太鼓の音は聞こえなくなった。
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タヌキ 1992年 奈良県 夜中、お寺に「こんばんは、こんばんは」と言って戸を叩く者がいた。けれども戸を開けると誰もいない。寝間に戻ると、また戸を叩く音がした。このようにして狸に騙されることがしばしばあったという。
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タヌキバヤシ 1938年 東京郡 深夜にどこからともなく太鼓を叩くような音が聞こえてくる。地神楽の馬鹿ばやしに似ているといわれ、実際に聞いたものもいる。番町の七不思議のひとるにもなっている。
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ズイトンボーズ 1990年 長野県 ズイトンボーズが観音堂に出て、「ズーイ トン」と音を立てるという。
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ゴボウイ 1956年 宮城県 滝の御房という僧が、太鼓を打って村人に朝夕の時刻を知らせ、加持により湧いた水。
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ヒトツメコゾウ 1928年 東京都 師走8日に一つ目小僧がくると言って、門口に笊籠の類を掛けておく。笊籠の目の数の多さで驚かし、内に入れないためである。
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ヤマ,タイコ,カグラ 1941年 愛媛県 昔、露峯の山では太鼓の音や、神楽の音などが聞こえるというような異変が多くあった。不安な村人が法印を呼んで祈祷してもらったら、七日間もかかったが、神様の荒れは鎮まったという。
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タタリ 1981年 和歌山県 僧屋敷に寺があったとき、そこの和尚が即身仏になろうと絶食して鐘を鳴らしていたら、土地の人が殺して財産を奪った。その祟りで病気が流行った。
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ヨウジノクビ 1933年 大阪府 堕胎薬を売っている和薬屋の屋根看板の周囲には、堕された胎児の首がいくつも鈴なりになっていると噂され、ここを通る時人々は恐ろしくて目をつむって歩いた。このことは、通りがかりの僧が指摘したことに端を発するという。
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タマシイ 1967年 山梨県 死の前の晩には、魂が寺へ先に行くが、その時、男の魂は寺の玄関、女の魂は勝手口から入り、寺の人はガタガタするような音を聞く。
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