クビナシウマ,シャンシャンウマ,チンチンウマ 1984年 愛媛県 星ノ岡の合戦後、首なし馬に乗った武将たちが現れる。その時シャンチキ、シャンチキとかすかな音をたてるので、シャンシャン馬、チンチン馬と呼ばれて恐れられた。
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ハチマンサマ 1972年 山形県 日露戦争の時、牛の刻に戦場から帰ると、八幡神社の前で馬のいななく声が聞こえ、神様が鎧を脱ぐ音もした。
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テングイワ 1955年 岡山県 小川家、為本家らの先祖は度々大山に日帰りで参って草履の裏に土をつけなかったという。これは天狗の助けによったという。この村の天狗岩は天狗が羽根を休める所で雪の降り始める頃に異様な音響をたてて岩が鳴りわたるという。この村の大長芳太郎氏はほの暗い頃、天狗倒しに会い鉄砲を空に放つと鴨の様なものがおちてきたという。
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ヤッサドン 1968年 鹿児島県 ヤッサドンと言って旧道の辺に1mほどの石祠がある。昔、戦で手足を切り取られて死んだ人を祀っているとも言う。この石祠の前を馬に乗って通ると、たとえ殿様でも落馬してしまうと言われ、恐れられていた。
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アズキアライ 1985年 新潟県 峠集落に小豆洗いの出る沢があり、そこを夜通るとザクザク小豆を洗う音がするという。
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アズキトギ 1974年 京都府 明治32年12月の雨の夜、某が久美浜町の金谷にある土橋にさしかかると、橋の下でシャゴ、シャゴという音がする。帰り道も同じ場所で人の声や提灯の火が消え、手の上を二、三度ぬるっとしたものが横切り、同じような音がした。
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テング 1933年 長野県 7、8人が峠で草刈をしていたら、空中をすさまじい音をたてて。過ぎていくものがあった通り過ぎたあとあれは天狗だとみんなで話し合った。
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ウマ 1996年 香川県 ウマセンバという所がある。夜中に馬が1000頭くらい走る音がしたという。その馬は全部片目だっただったという。戦争で死んだ馬を供養しなかったからだといわれている。
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ウマノスズ 1998年 新潟県 夫の足許に湯婆を入れて戻って寝ると、布団と足の間でコロコロと音がする。見てみると、昔の夫の教え子がくれた鞄につけていたはずの馬の鈴が出てきた。
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オニババ 1936年 岡山県 馬子が馬に塩を積んで運んでいると、鬼婆が出てくる。鬼婆が風呂の中で寝たところを、蓋をして火をつけた。そのときの火打石の音を聞いて、鬼婆が「かちかち鳥が鳴きだいた、早や夜もあける」といったという。
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テングノサンオノギリ,タイボクニオノヲアテルオト,キノタオレルオト,ヤマノカイオン 1982年 新潟県 昭和10年代に村の男衆が何人かで山の奥へ炭焼きにいった。炭焼き小屋にとまっていると、遠くから大木に斧をあてる音がカーン、カーン、カーンと3斧聞こえてくる。やがて、ビリビリビリ、ドサーンと木の倒れる音がする。天狗の三斧きりというもので、音だけなのだという。音のするほうへ行って見ると、木は倒れていなかった。山の夜にはそういう山の怪音がするもんだという。
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(カタナガマジワルオト) 1976年 大分県 クスノ浦というところは古戦場で、雨が降る日はチャンチャンと刀が交わる音がするといった。
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ヨナキイシ 1993年 岐阜県 旧福岡町から高山へ抜ける峠道で夜、馬を乗って通ると赤ん坊の泣き声がする石があった。ある時、殿様が行者に何とかして欲しいと頼むと、行者は石に×印をつけた。それ以来、泣き声はしなくなったという。
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ダイバ 1942年 高知県 土佐郡土佐山村では、馬が山道を行くときに付きまとって禍する妖怪がダイバである。突然、砲音のように鳴り渡ると同時に、肛門がぬげて役立たなくなる。
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オウゴンノニワトリ 1936年 京都府 車塚という古墳には黄金の鶏も一緒埋葬されていて、元旦に一声だけ鳴く声を聞いた人は立身出世すると言う。
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ムチ 1942年 高知県 土佐山村で言われるムチ(鞭)は特に牛馬に憑くもので、夜道を曳いて行く時、鞭の鳴るように牛馬のほとりを鳴っていく。この時に曳主は目隠しをしないと取り殺されるとされている。
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ベンケイ 1960年 青森県 昔弁慶が戦ったとき馬に乗って走っていったため、崩れたのだとも、すべった跡だとも言われているところがある。
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テングノタイコ,タイコヲタタクオト 1982年 新潟県 遠い山奥で炭焼きの木伐りの仕事をしていると、谷間でドンドコ、ドンドコと、太鼓をたたく音が聞こえてくる。これは、天狗の太鼓だと、昔からいう。
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テング 1983年 秋田県 江戸時代、天狗岳に入ると、天狗が鼓で遊んでいる音が聞こえた。
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ハクバノケ 1985年 山梨県 日露戦争が始まる頃に列車に乗っていると、皆が持っていた軍用の袋の中に白馬の毛が入っていた。
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