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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

トカビ,(オバケ)
1941年 朝鮮
大同郡古平面豆老島に小丘があり、昔はトカビが多かった。ある夜、青年がその丘に行くと、光り物が青く出ていた。帰ろうと進むが進めず、一晩中引っ張り合いをして、夜明けに気絶しているのを発見された。しかしそれは外套の端が棒に絡みつき土の中に縫い付けられて居たのであったという。

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トカビ,オバケ
1941年 朝鮮
大同郡秋乙美面美林里に木の茂みに隠れた古家が2、3軒あるが、昔はそのあたりでトカビがよく現れ、よく悪戯するお化けである。ある日ある男が、その家の側の木の下を通ると、大きな石が投げつけられた。その男の家の蕎麦の粒がその木に結ばれていたこともあった。それ以来トカビの災難が村中に起こった。そしてある力持ちがトカビ退治にその木に出向き、黒いものと格闘すると、それは棒きれであった。けれどもその木を焼き、灰を銅器に入れ土中に埋めると悪戯が無くなった。
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ヒカリダマ
1963年 秋田県
夜山道を歩いていると赤い玉が光りながら飛んできたので、笠で地べたに伏せて押さえつけておいた。翌朝来て見ると赤い土の塊になっていて、その同じ日に人が死んでいた。
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ロウジン
1922年 三重県
ある時少年が行方知れずになり、3日ぐらいしてから呆然と畦道に佇んでいるのを発見された。顔面蒼白で非常に疲労していた。大熱に浮かされて5日ばかり寝こみ、ようやく回復して少年が言うには、夕方老人が現れ、あちこち連れて行かれ、帰ってくる時に今までのことを言ってはならないといって消えたという。それ以来少年は痩せ青ざめ、神経質になり、小学校の算術が出来なくなったと言う。
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ゴンダラ
2001年 青森県
ある漁村に孫助という若者がいた。ある日、大きなごんだらが網にかかると、孫助はこれにひきずられて海中へ引き込まれて行方不明となってしまったが、暫くして海を泳いで帰ってきた。すると、1年程経ったある日から、晩に女が訪ねて来るようになった。だが、そうなってからというもの、孫助は日に日にやつれていってしまう。和尚に相談してこの女に毒針を刺してみたところ、その正体は大きなごんだらであった。
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カミヅツミ,ハクハツ,リュウグウジョウ
2003年 沖縄県
龍宮城でもらった紙包のおかげで与那覇の村に帰ってきた男だったが、村人は皆知らない人ばかりで、家も変わり果て家族もいなかった。男は呆然として、桑の杖を傍につきたてて穏作根をした。そしてふと思い出して紙包を開けたところ、中から出てきた一束の白髪が男の体にまとわりつき、男は見る間に老いてそのまま枯れるように死んでしまった。男がいた丘を穏作根嶽という。
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キツネ
1997年 岐阜県
昔、二渡のある人が山へ薪を拾いに行ったきり帰ってこなかった。家族や親戚が捜索すると、山の奥で独り歩き回っていた。どうやらきつねに化かされたらしく、本人は疲れきっていた。
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テング
1932年 高知県
この村にいた久六という男が、ある時天狗に攫われて虚空高く舞い上がってしまった。村人が騒ぐ内に、天狗は見えないが久六の体だけが前の山の松の梢をすれすれに飛び去って行くのが見えた。翌日村人が探してみると、3里ほど隔てた岡豊村の瀧戸という所の巌に、久六の皮が張りつけてあった。
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ダイジャ
1941年 朝鮮
宣川郡身彌島三角山に虎喰洞という洞窟がある。昔は大蛇が住んでいて、青い煙を放ち、洞窟を覗く人はその煙に目が飛び出し、蛇の力に引き寄せられ餌食にされてしまうという。巫女は、1年に1人の娘を捧げれば害はないと言うのでそうしていた。ある年に少年が通ると洞窟の中で美しい娘が酔ったように真っ赤な顔で唾を吐けという。その通りにするとそのまま倒れて大蛇の身になってしんだ。そして村人は祟りを恐れて大蛇碑を建てたが、今は朽ち果てている。
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バカサレタハナシ
1981年 和歌山県
女郎淵に鰻釣りに行った子供が日が暮れても帰ってこない。迎えに行ったら日が暮れているのに気づいていなかった。何かに化かされた。
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タヌキ
1929年 長崎県
小浜町に、人を化かす狸がいた。退治しようと狸の穴をいぶした若者は、その夜に喉を締め付けられ、さらに外に出ようとすると急に体が大きくなった。若者は用便も足せず、戸口からも出られず、苦しんだ。翌日、このことを話すと、狸にあだ討ちをされたのだとわかり、謝りに行くと、ようやく眠れるようになった。
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ナニモノカ,カラカラワラウコエ
1960年 神奈川県
南多摩堺村に嫁いだ女性が小豆もぎに行ったが、夜になっても帰らないので谷ヶ原まで探しに行くと何物かに化かされて山中を歩きまわされていた。少し醒めかけた時にどこからかカラカラ笑う声が聞こえてそれがとても悔しかったという。
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ヒトリモノノオトコ,ヤマ
1995年 島根県
ある独り者の男が、若い頃に畦を塗っていると、後の山からおいおいという声が聞こえた。知らん顔をしていると、上の山へ連れ上げられて、晩になっても戻ってこなかった。手分けして探したが見つからず、鉄砲を撃って戻った。すると、夜に男は見つかったが、はだしで雪袴はもぐらだらけになっていた。どこにいたか聞いても何もわからなかった。
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タヌキ,オオニュウドウ
1930年 千葉県
明治30年ごろの小雨が降る朝、青年が人家から4、5丁の山道のソウマンドウ(斃馬を埋める所)のあたりで、向鉢巻の大入道とであい、通せんぼうされた。逃げ帰った青年に話を聞いた家人が見に行ったが、そこには何もいなかったため、狸に化かされたのだろうという話になった。青年は恐怖の余り高熱を発し、数日間寝込んだという。
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マメダヌキ
1960年 愛媛県
山に木を切りに行っていると、頭が変になり、夕方になっても帰ってこない。家族などが探しに行って連れて帰ろうとすると、「にぎやかなところへ行く」などと言って帰ろうとしない。背中をたたいたりしながらみんなで無理やり連れて帰るうちに正気にかえるが、当人はまったく覚えていない。これを島の人は「豆だぬきがひっぱった」という。
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キツネ
1990年 長野県
野菜を作る畑にシシが出るので、それを追うために小屋を建てて毎晩泊まっていた。あるじい様が小屋で寝ていると、「寝たか」と言ってばあ様が鼻の辺りに手をかざした。不審に思ったじい様が朝にきたばあ様に尋ねても知らないと言うので、きつねが化けて出たのだと短刀を持って寝ていた。するとまたばあ様が来て手をかざしたので、小柄で突いた。すると悲鳴を上げてきつねの姿で飛び出したので、朝に血の跡をつけていくときつねが死んでいた。
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カイブツ,クモ
1951年 岡山県
木こりの爺さんが山で薪を取った帰りに、木の根で疲れて眠ってしまった。その間に薮から出てきた怪物に白い糸で縛られてしまった。結局クモの餌食になり骨だけが残った。以来その場所はくもが淵と呼ばれた。
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クモニバケタカッパ
1987年 長野県
昔,村人が釣りに行って川の傍でうとうとしていると,小さな蜘蛛が男の足の親指に糸を絡み付けていた。男がその糸を傍にある木に絡み付けておくと,その木は根こそぎ川の中に引きずり込まれてしまった。かっぱが蜘蛛に化けて人間を川の中に引っ張り込もうとしたのではないかと言われた。
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ヤマノカミ
1928年 鹿児島県
徳之島の男が、大島の山中に雲隠れした。村人が法螺貝を吹きながらさがしたが見つからない。7日目にぼんやりして山から出てきたという。
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セコゴ,(カッパ)
1976年 大分県
戦争の頃、寒い雨が降るある晩に、ある人が何かにひっぱられるようにしてどこかへ行った。そしてパンツと襦袢で震えながら帰ってきた。どうしたのかと思って行ってみると、こえ場に着物を脱いで、パッチは谷の中にあったという。セコゴにつけられたんだという。
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カナシバリ,ヒトノテ
1994年 京都府
若い頃炭窯に泊り込んで炭焼きをしていた。その晩は何かの気配で目覚めたら、周囲にぶら下げてある筵の間から人の手が出ていた。その瞬間金縛りにあって身動きができなかった。
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