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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

オオイワ
1930年 大分県
碇山という小岡がある。神武東征のころ、このあたりはまだ海岸で、船の纜をこの小岡の中腹にあった岩に結びつけたことになっている。この大岩がもし落下したら、この辺りは荒海になるといわれている。

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〔フネシズミイケ〕
1956年 宮城県
水戸部の浜に戸倉明神が上陸したとき、船が沈み、船も碇も石になったという。
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イワ
1976年 大分県
粟島神社の下には、注連をはった岩がある。元は海岸にあり1つの岩だったが、今は2つに割れている。海岸にあった頃は、毎晩その上に燈明が灯ったという。神の石で、乗ると腹を下すという。
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カミナリイワ
2003年 愛知県
昔、中洲西部海岸に大落雷があった。いつになく大きな雷鳴で、近所の人が驚いて火柱が立った場所をくわしく見ると大小の石があって、岩の上には大きな足跡と爪の跡が残っていた。この岩を雷岩という。
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デーロク
1934年 千葉県
デーロクが天秤棒で山を担いで、鏡ヶ浦(館山湾)をまたいだとき、山が重すぎて、天秤が真ん中から折れ、落ちた山は島となった。それが今の高ノ島と沖ノ島で、踏ん張った足跡が照尾山に窪地として残った。
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タクサンノカミサマ
1967年 千葉県
昔、たくさんの神様の乗っている舟が嵐にあって打ち上げられ、岩になった。以来そこを岩船という。
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トウクロウモリナガ
1974年 和歌山県
今瀬戸庄瀬戸村のあたりに網不知というばしょがあり、そこに藤九郎盛長の社があり尊崇を集めている。それはもしも碇が岩にかかった時にこの神に願うとたちまち上がって来るという。
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カイシシンロウ
1974年 長崎県
肥前国雲仙嶽が崩れる前の数日、空中に帆かけ船が多く往来するのを人々が見た。嶽から登り出る気に、その近辺の海上の船の影がうつったのだろう。
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(フナユウレイ)
1932年 長崎県
平戸島附近で聞いた話であるが、あるしけの夜に船をつける場所もわからず途方に暮れていると、傍らを大きな帆前船が通っていったので、その後についていくと、その船は平戸の瀬戸の方に進んでいった。しかしついて行った船は瀬に乗り上げてしまった。
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イシ
1929年 大分県
倉木山の麓に2丈余りの巨石がある。昔、村人がある所から帰るとき、草履にはさんだ小石が取れず、不思議に思い、袂に入れて持ち帰った。袂から出すと鶏卵程の太さになっており、驚いて石を山の麓に置くと、年々太り今のようになった。
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ヤノネイシ
1974年 山形県
出羽国田川郡の西浜周辺の道50里は石がなかった場所だったが、10日ほど大雨が降った後で海辺に鏃や鉾に似た石が多数西を向いて落ちていた。これは世に言う矢の根石だという。また元慶年間には秋田城や飽波郡の海浜も鏃に似た石が降ってきたという。
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ウバハリイシ
1982年 愛知県
内海海岸、御所奥の姥撻谷(うばはりだに)がある。義朝を討とうとする長田が義朝の侍童金王丸に磯釣りへ行かし、義朝を1人湯殿に誘い出した。この変事に気付いて金王丸はそれを確かめるべく帰途の谷で1人の老婆に事実を確かめた。やはりその謀反が現実だとわかり、彼は我を忘れて老婆をなぐり殺してしまった。すると不思議に老婆は固い石となりその石には金王丸の足跡がはっきりついていた。
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ダイジャ
1961年 静岡県
昔、大蛇が長者が原の方から天城山の池へ通っていた。その当時、尾張の針屋が刀をさしてきた。大蛇がその人を呑もうとすると刀が自然にぬけて大蛇にむかい、針屋は呑まれなかった。それを見ていた人が刀をすりかえたので、その次には呑まれてしまった。針屋の娘が大蛇を退治しに来て、小杉原のアネガクボとイモウトガクボというところで、大蛇を射た。最後の矢が大蛇の目に当たり、蛇は転げて岩にはさまった。その岩はジャガバサミという。また、大蛇の歯と使った矢を伏倉のナカインキョが蔵している。
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ダイジャ
1939年 新潟県
寺の釣鐘の為の木を、山から鎧潟を通って船に載せてきた。途中、その木が落ちて大蛇となり、潟の上に首を出して押し付けの寺に上がろうと言って沈んでいったという。
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ヤハズイシ
1956年 宮城県
河伯に奉納するために源義家の軍勢が河中に投じた矢がみな石と化した。矢祭石とも。細長い石で今でも岸に多い。
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テングノキタオシ,タイボクニオノヲアテルオト,キノタオレルオト
1982年 新潟県
木挽の三吉という人が、夜なかに台島から藤沢へ帰るとき、山中で大木に斧をあてる音が、カーン、カーン、カーンとだんだん大きくなって聞こえてきた。やがて、メリメリ、ドーンと木の倒れる音がした。不気味だったので、そのほうへ行ってみたが、木などは倒れていなかった。昔から天狗の木倒しといっていた。
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マツ,カイブツ
1922年 岩手県
上閉伊郡栗橋村字古里に大きな松の木があり、日光を遮っていた。耕作物の邪魔になるので伐り倒そうとしたが、次の日になると元に戻っていて伐ることができなかった。ある日夢に一人の翁が現れ、木の伐屑を毎夕方に焼き棄てれば成就すると告げた。言うとおりにすると木は倒れ、それを用いて船を造った。しかし、不思議なことに船は一夜のうちに姿を消してしまった。あるとき、漁夫が橋野川の川上で得体の知れないものを見つけ、大权で突き刺した。一度帰り、次の日再び現場に行くと何もいなかった。探している内に漁夫は狂い、あたりは風雨となり大洪水が起こった。一夜たつと河口に突如として奇岩が現れた。人々は、漁夫の突き刺した怪物の化身だと言い囃した。
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(フリョウノゲンイン),(ゾクシン)
1968年 愛媛県
ある磯に船をぶつけると、不漁になるといわれている。例えば野忽那の城の台の鼻や阿弥陀山の鼻の岩にぶつけると、不漁になるといい、忌むといわれている。
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シングン,ヤノネイシ
1974年
出羽国の儞此郡西浜という場所では、神軍というものが起きる。これは暴風雨の後で矢の根のような石が落ちていることをいう。
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タコ
2002年 山口県
昔、甚平という漁師が住んでいた。魚を捕ることが巧みで近隣の者は皆知っていた。ある日甚平が岩の近くで魚釣りをしていると、急に船が傾いた。見れば大きな蛸の足が船縁を掴んでいた。甚平はその足を包丁で切って持って帰った。その味を覚えた甚平が翌日も岩へ行ったところ、その日も蛸が現れた。こうした日が5日続き、8本の足が3本にまで減った日に、甚平はこの蛸を捕ってやろうと包丁の代わりに縄を持っていった。それきり甚平は帰らず、主のいない船が夕方に浦へ流れ着いた。村人達はきっと蛸に食われたのだろうと噂した。それ以来その岩を甚平岩と呼ぶようになった。
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チゴイワ
1967年 福島県
北畠顕家が霊山に立てこもっていたころ、あるいは霊山落城の頃とも言われるが、顕家の娘がこの地で死んで石に化したといわれ、その死んだといわれるところに稚児石と呼ばれる大きな石がある。
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