エナ,アオビカリ,(ゾクシン) 1939年 和歌山県 胎衣の埋め方が悪いと晩に青光がして、その子の命をとる。
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(ゾクシン),エナ 1933年 神奈川県 胞衣を埋める方角が悪いと、その子供は病気になるという。
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ホウイ(エナ) 1956年 宮城県 胞衣を捨てた所が悪いと、その子は「夜なき」するなどといわれている。
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アオダイショウ,ヘビ 1973年 岩手県 青大将が男に化けて女の所に通った。女はいつも家の戸を2寸(6cm)ほど開けねば眠れなくなり、やがて蛇の子を孕んで死んでしまった。女の遺体は青光りしていたと言う。
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アトザン,(ゾクシン) 1974年 宮城県 後産を浅いところに埋めると、いたすらをするといい、子供が夜泣きするという。いたずらをする後産は腐らずに青光りしているという。
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アオサギ,ニュウドウ 1961年 茨城県 帯を後に締めて暗い夜道を歩くと、青サギが入道になってのぞきこむので、夜は帯を後ろで結ばぬ方がよい。
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ハブ,ヘビ,リュウ 1941年 沖縄県 ハブに関する俗信。ハブの鼻の穴は、最初は2つだが脱皮するごとに増えて7つにまでなり、この鼻の穴が7つあるハブにかまれると助からないという。何百年も風を吸い、年経たハブは天に昇って龍になるという。ハブが人を噛むと、その人が死なないか心配して三日以内に噛んだ場所とその人の家に様子見に行くという。雷が鳴るとハブの卵が腐るから、雷が多い年はハブが少ないという、など。
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イソオナゴ 1956年 乳から上はまるで人間の上体に似ており、下半身は幽霊のようにぼやけている。他所の港に碇泊するときは、これに夜中に生き血を吸われないマジナイで、苫の屋根の藁毛を3本着物にのせておくとか、ともづなを伝わってくるから、トモヅナを岸に結ばないともいう。
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ウブガミサン 1984年 福井県 生児の尻などに青いアザがあるのは産神さんにつねられたから、耳朶に小さい穴があいているのは産神さんが機織りのツミ(錘)で突いたためという。
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(ゾクシン),(ソセイ) 1935年 島根県 女の人が産死したときは、屋根に穴をあけて垂らし入れた細引を産婦の髪に結び、別の端を口に当てて屋根の上から呼べば蘇生する、という。
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(ヒトタマ) 1980年 俗説に、青く赤い形状をした、火の玉が揺らめいたような人魂が飛べば、その家の中の人は程なく死んでしまうという。また数年ののちに死ぬこともあるという。形色は青く赤い火の玉がゆらめくという。
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タマシイ 1981年 長野県 母がよく語っていたことで、寝るときには必ず帯は部屋の夜桁にかけておかなければならないというのがある。夜中に体から抜け出して遊びに行った魂が、帰ってきたときに帯に絡まって体の中に入れなくなるからだという。そうすると目を覚ませなくなるという。
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ムマ,キシン 1977年 俗に梁の下で寝たら夢魔や鬼神に襲われるという。それは『文海披沙』『淮南子』『千金万』『朱子語類』にある。
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(ゾクシン) 1972年 長崎県 棟上げの時、屋根の上に飾った布を妊婦が腹に巻くと、安産になるという。
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ホウイ(エナ) 1956年 宮城県 奈良県地方では、胞衣を古布に包んで家の周りの人がよく歩くところに埋め、わざと人に踏んでもらうという。
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ガ(ゾクシン) 1990年 福島県 寝ているところに蛾が舞い込んで来て、人が目を覚ますと死者が出る。
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キバノカミサマ 1939年 岩手県 地蔵の前で寝ていると、騎馬の神様がやってきて子供の死を「水で死ぬ」と予言した。それを聞いた家の者は手を尽くすが、結局は水という字が染め抜かれた暖簾で首をつって死んでしまい、予言のとおりになった。
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オシドリ,ユメマクラ 1967年 福島県 ある猟師が、赤池でつがいのおしどりの雄の首を弓で射った。その夜、夢枕で幼女が現れ悲しい歌を歌った。それから毎晩池に悲しい歌声が聞こえ、怪しい炎が燃え上がった。猟師がその炎を弓で射ったところ、声も炎も消え、おしどりの雌が死んでいた。取り上げてみると翼の下に雄の首を抱えていた。
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バケモノ 1953年 新潟県 1月24日の夜に屋根に登ると化物の姿が見え、逆さに見ると1年以内に死人が出るといわれて、外出が禁止されている。化物の進入を防ぐためにとうしを戸口に下げる家もある。明かりを漏らさないように窓に莚をかける。
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ユウレイ,ムスメ 1933年 大阪府 家計を扶けるために女郎となった娘の青ざめた首が、両親の家の上がり口に現れ、すぐに消えた。両親は夢の様な感覚に陥ったが、数日後、娘の病死の報せを受け取った。両親を思う一念より、幽霊となって二人の下に現れたのだと言われている。
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