アズキトギ 1983年 富山県 昔、倉田さん(屋号ゼンジロウ)宅の近くにアズキトギが出て、そこを通るとシャッキシャッキと小豆をとぐ音がしたという。
類似事例 |
|
ノヅチ 1965年 岐阜県 三十年ぐらい前、河合村の稲越谷へサンバク(山の畑打ち)に行ったときにノヅチを見た。草原にいたが山鳥のような格好だったという。
類似事例 |
|
カボソ 1993年 香川県 昔、池田屋のおっさんは、よくカボソに「オッサン」とか「オハヨウ」とひと声かけられ、朝早く起こされてから、漁に出掛けたという。
類似事例 |
|
ウブメ 1979年 筆者が幼かった頃、乳母たちが「姑獲鳥が来る」といえばとても怖く思った。
類似事例 |
|
キツネ 1980年 秋田県 ある男が法事の帰り、田んぼで四つんばいになって稲の切り株を抱いて「名古屋のあねさん、名古屋のあねさん」と言っていた。狐の仕業。
類似事例 |
|
カッパ 1992年 宮崎県 話者の祖父は、3月になると家の近くの小川でカッパの声をよく聞いたと話していた。また話者の母も桑摘みの帰り、小川で耳が痛くなるほど騒がしくカッパがないていたので恐ろしくなり、ナンマンダブツと唱えながら真っ青になって帰ってきたことがあったという。
類似事例 |
|
デイロクデンサマ,カミサマノヘビ 1984年 山梨県 ある男性(昭和9年生)の子どものころにはデイロクデンサマのまわりにヘビがいた。神様のヘビといい、殺さなかった。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1987年 山形県 農事に関する俗信一束。
類似事例 |
|
ハト 2001年 青森県 昔、なまこを「コ」と呼んでいた。あるとき。父親に「コ」を買ってくるようにいわれた子供がいたが、なまこを買った後、沖の船が見えなくなるまで眺めてから家に帰ると、父親は死んでいた。鳩になった今でも「てで(父)、コ食え」と鳴く。
類似事例 |
|
ザシキワラシ 1993年 岩手県 10月ごろのこと、話者が学校から帰って栗をむいて食べていたら、突然雷がドンドンドンドンと鳴って家がユバユバユバユバと動いて、天井ですごい音がした。こんなことが2回あった。座敷童のしわざ。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1982年 新潟県 鳥や虫の鳴き方に関する俗信。山でゼンマイトリをしていると「ゼンマイトレ、ゼンマイトレ」と鳴く鳥はゼンマイトリ、春に山で「ホウイ、ホウイ」と鳴くのはカごカキトリと呼ぶなど。
類似事例 |
|
オーサキ 1983年 東京都 キツネをオーサキと言う。昔の人の話では、それが畑へ行くと、そこのうちの畑の石ころを拾っては畑に投げるという話を聞いたことがある。
類似事例 |
|
ヤマンバサノツバキ 1982年 新潟県 植物の命名に関する俗信。ツバキは唾を指し、木の青葉などについた白い泡の虫の巣をいう。
類似事例 |
|
カッパコゾウ,カワウソ 1973年 三重県 話者が子供の頃、学校帰りに河原を歩いていると、河童小僧が出てくると言って逃げて走ったという。河童とはカワウソのことだという。神社の裏に池があり、よくそこに鯉を取りに来ていたという。
類似事例 |
|
トンボ 2005年 私(直良信夫)は少年時代,トンボは精霊様のお使いだからいじめたり捕ったりしてはいけないと言い聞かされていた。
類似事例 |
|
ケンモン,ネブザワ 1976年 鹿児島県 昔ネブザワとユネザワという漁師がいた。ネブザワはユネザワを殺し、ユネザワの妻に言い寄った。妻はネブザワの手を山の木に釘で打ちつけた。神はネブザワを半分人間半分けだもののケンモンにした。だからケンモンはネブザワという言葉を嫌う。
類似事例 |
|
キツネ 1980年 青森県 小さいころ、夜、おばと一緒に畑に行ったらおばが「キツネがだます」と叫んだ。行ったらほんとに子どもを持ったキツネがぐるりを歩いていた。
類似事例 |
|
ハナトリジゾウ 1922年 福島県 昔、農夫が鼻取の子供を叱責すると、どこからか子供が来て、鼻鳥をした。子供を追跡していくと地蔵堂に着き、床の上には泥足のあとがついていた。叱られる子供を気の毒に思ってのことであった。
類似事例 |
|
エンコ 1980年 広島県 十代ほど前の人が田植えの時期、馬鍬を清水の川で洗っていたら坊主が現れ泣き出した。理由を聞くと馬鍬があるから川を渡れないという。正体を見抜いた人が、今後村の者を連れて行かないと約束するなら馬鍬を除けてやるといったら承諾した。それから毎朝、家の牛屋のカンノキに大きな黒鯛がぶら下げてあったが、柱に鎌を打ち付けるとそのようなことは無くなった。またこれ以来、村の者はエンコに肛門を抜かれないという。
類似事例 |
|
キツネ 1943年 福島県 明治20年頃の話である。夜、買った鰯を藁苞に入れて帰ってくると、田に仕掛けた「下りドウ」に獲物がかかった音がする。藁苞を置き、ドウを開けたが何もない。置いた藁苞は、と見ると無くなっていた。狐が取っていったのである。
類似事例 |
|