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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

(シリョクノカイフク)
2004年 京都府
ある貧女が我が子を捨てる。子は高僧に拾われて僧となり,父母を探すため四天王寺で連日説法を行った。ついに僧は盲目となっていた母と再会し,母のため三宝諸天に祈祷を捧げる。すると母の目が元のように開いた。

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テンニョ,ハゴロモ
1967年 福島県
葉山権現の傍に大池で、ある暑い日のこと数人の天女が水浴びしていると、1人の漁夫が通りかかった。天女は驚き昇天したが、1人の天女が気付かず水浴びを続けたので、漁夫は羽衣を見つけ、家宝にしようと持ち帰り、庭先に埋めた。天女は昇天することができず、漁夫が羽衣を持っていることを知り、卑しい女に化けて男の家に行き、とうとう夫婦となり1人の子をもうけた。この子が3才の時、庭先から羽衣を見つけ、母にそれをつげたところ、天女は喜びすぐに昇天した。残された子は非常に仏好きで、4才のとき落髪し、後には高僧になった。
類似事例

エンガクシャウニン,レイム
1983年 奈良県
母に捨てられ、僧に拾われて出家した子(後の円覚上人)は、母を恋しがり法隆寺の聖徳太子に祈って霊夢を受けた。京で道俗男女を集め、過去現在の名帳を記し、異相の振る舞いで踊念仏をすれば母に会えると告げられたので、その通りにすると本当に母に会えたという。
類似事例

ユウレイ
1930年 愛媛県
夜毎に飴を買いに来る女がいる。後をつけると墓地で消えた。その新しい墓から嬰児の泣声がしたので墓を掘り返すと、棺桶の中で赤ん坊が死んだ女に抱かれていた。和尚はその子を拾い上げ、母親の菩提を弔わせるために僧にした。後に名僧になった。
類似事例

ヨナキイシ
1929年 滋賀県
子供が欲しい夫婦が、毎晩天に向かって祈っていた。あるとき夜星が胎内に入る夢を見て妊娠して、男の子を産んだ。あるとき僧が来て、子供の泣き声が経に聞こえる。この子供をもらえないかと言った。その代わりに何でも叶えてくれる一つの石を置いていった。この石は夜中になると「丹生にいのう」と泣いたという。子供は大僧正になった。
類似事例

テング
1922年 茨城県
貉内という部落に長楽寺という寺がある。この寺に母孝行な小僧がいた。母が三島の祭礼を見物したいというと、小僧は私が連れて行くといい、目をつぶらせて背中へのせ、三島の祭礼に連れて行った。祭りを見物して1日遊んで小僧は母を背負って帰った。小僧は伏戸に入りすぐに寝たが、母が覗くと天狗が羽根を広げて眠っていた。母が驚くと小僧はどこかへ逃げ去った。小僧は愛宕山に入って天狗になったという。
類似事例

ユウレイ
1941年 岩手県
赤ん坊を胎内に留めたまま母は死んでしまったが、その墓から赤ん坊の泣き声がするので、ある人が掘り返してみると男の子が生まれており、その子は後に僧になった。(類話あり)
類似事例

リュウジョ
1981年 岐阜県
昔琵琶湖に住む竜女がこの寺でお産をした。子供は寺に残され、成長して名僧になった。
類似事例

ムジナ,コウボウダイシ
1959年 岩手県
狢の母から生まれた子供が泣き叫んだ。その声に耳をとめた弘法大師は鳴き声が尊い経の文句であるといって子供を引き取った。その子は後に無尽和尚になった。
類似事例

ウロコ,イルイ
1992年 山梨県
娘が池で泳いでいると、池の中で異類と交わって子供を生んだ。その子供には3枚の鱗が生えており、長者となった後に入道して寺の開基となった。
類似事例

キツネ,ウセモノイナリ
1993年 岐阜県
昔、一人息子を戦でなくした母が、高徳寺で毎日祈る。ある日、祈っていると目の前に亡くなったはずの息子が立っている。母が手を差し出すと消える。それは狐が息子に化けて出てきたのだ。
類似事例

ヘビ
1959年 福井県
700年ほど昔、海山の寺を建てるときに、大工と女中とが懇ろになり、子ができた。女はお産の後を見てくれるなと言ったのに大工が覗くと、女は大蛇で、大工は逃げた。女は大工の朋輩に子供を託し、自分の両眼球を乳代わりに与えた。寺大工と一緒になって成仏しようと思ったが叶わなかった。しかし自分の前世の罪が滅びたとき、寺の椎の木に実がつくので、見届けて欲しい、と言い残した。その椎の木は花は咲いても実がならなかったが、昭和30年ごろ実がついた。蛇女が成仏したのだろう。
類似事例

ヘビ,ヨメ
1936年 岐阜県
山であった女を嫁にした。嫁は飯を食べなかった。子が生まれる時にその姿を見ないで欲しいと頼まれた。覗き見ると大蛇であった。嫁は目を子の為に残して池に帰った。目を盗まれたので池に行くと残っていた目をくれた。盲目になった嫁の為に寺へ鐘を寄進した。
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ホトケ
1941年 不明
心中しようとした家族の息子を、通りかかった人が不憫に思い連れて帰って自分の娘と添わせるために育てた。するとその息子は他に女をこしらえてしまったので、娘は家を出た。母は娘を探し出し、どうか家に戻ってくれと頼んだ。そこへ娘の言い交わした男も一緒になってくれといいに来た。娘はどっちに行けばいいかわからず、橋から身を投げた。娘の体は二、三間流れたあと仏になって緋の衣を着た姿になり、わきへ上がっていった。
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ヤコツキ
1955年 熊本県
資産家の息子に野狐がつき、その家運も傾いた。ある寺の境内の狐ということで、親にご無沙汰をしているので申し訳をしてくれという。僧が申し訳をするとその後家運も復興したが再び憑き、家運を復興させたのに祀らないことを責めた。家のものに狐の住む寺に参らせると二声、三声鳴いて退散した。
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リュウ
1970年 山梨県
竜禅という和尚の説教を竜女が美女と化して聞きに来た。竜女は帰ってから父である病床の竜に説教の話をした。父子とも教化を受け、父の病気も治り、そのお礼に来た。村人がこのことを聞いて淵の傍らに建てたのが南明寺である。
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ハナタレコゾウサマ,リュウジン
1929年 熊本県
翁は売れ残った薪を降ろして川に入れて竜神に祈った。薪の影がすぐに消え、美女が子供を抱いて水面にあらわれた。美女は「子はハナタレ小僧様で願いを叶える」といって去っていった。翁は米や家をハナタレ小僧様にもらったが、神棚から降ろしてしまうとハナタレ小僧は去り貰ったものも全て無くなった。
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(ヒョウイ)
1975年
昔、2人の子を持つ夫が別の女のもとに通い、妬んだ本妻が1人の子を殺した後で自殺した。夫は後悔し、もう1人の子を親類の娘に託して育ててもらう。数日後その娘が夕暮れに道で本妻と出会う。本妻は「こやこや」と呼びとどめ、手厚い養育を感謝し、しばし身体を貸してほしいと言う。恐ろしくなった娘は逃げ帰ったが、その夜に具合が悪くなって寝込む。けれどもその子が泣く毎に抱き上げて、本当は出ないはずの乳をやる。また子をあやす時の声や面影は本妻そっくりだが、子が寝ている時は元の娘に戻るという。仏事をとり行い、子を乳母に育てさせると、娘の病もなくなった。
類似事例

リュウ,ニョニン
1941年 兵庫県
ある僧の所へ一人の女が訪ねて来た。しかし、実は、それは女の姿に身を変えた龍であった。その事に気付いた僧が一喝すると、龍は本性を現し、鱗の雨を降らせながら昇天した。
類似事例

ユウレイ
1941年 岩手県
些細な誤解がもとで、男は恋を打ち明けてきた娘を殺してしまった。それでも男への愛情は変わらず、女は幽霊となって通い続けた。そのうち、女の幽霊は男の子ができ、女はその子を養育していくのであるが、やがて幽霊界へと帰っていき、男の子は今度はある僧に育てられ、通幻禅師という高僧になった。
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イルイノタタリ
1982年
鎌倉真言宗の僧・円空は怪しき加持祈祷を行って、青山若松町の大工卯之吉の息子の唖を治したという。これは元婦人が武家方に奉公に行った時に、主人から貰い受けた衣類の祟りであって、その衣類を2つ3つ川に流したところ、病気が完全に平癒したという。
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