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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ヤクシサン
1961年 鳥取県
向原のお寺の薬師さんは海から上がられて下市の部落に安置してあったが、病人が出たり変な夢を見たりしたことが続いたので伺ってみると、「灘の音のしない所に祀ってくれ」というので向原に祀るようになった。乳の病にあらたかであるという。

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ドウチヤクシニョライ
1936年 岩手県
道地薬師如来が苦病に悩む人を救おうとして川に落ちた。流れてきた仏体を持ち帰った人の夢枕に立ち、祠を建てよと言ったので、薬師神社を建立した。
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クルマカエシノオヤクシサン
1981年 東京都
鎌倉幕府の命で奥州平泉の御利益のあるお薬師さんを鎌倉に運ぶ途中、白糸の地で運ぶ車が全く動かなくなったので、そこにお堂を作ってお護りするようになった。お薬師さんが白糸の地を望んでいるのだという。
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ヤクシサマ
1989年 長野県
戸倉山頂に薬師があり、老僧が守っていた。ところがこの僧が亡くなったので、お薬師様は寂しくなって杉島の報恩寺のいちょうの木に飛び移った。住職が朝、外に出てみると、イチョウの木から後光がさしてうなっていたので丁重に祀ったという。
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ヤクシノタタリ
1977年 静岡県
昔加賀美イツケの一族に眼の悪い人があった。ある日、夢の教えで明見湖に沈んでいる薬師様を拾い上げておまつりしたら眼の病が治った。その後この薬師のたたりがあったので小立村の常在寺へ預けたと伝えている。
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ヤクシサマ
2001年 青森県
某家では、家の者が目を患ったので、その眼病治癒の為に屋内に薬師様を祀った。後に父親が患った際にカミサマに見てもらったところ、薬師様は屋内に祀る神ではないと言われたので、屋外で祀ることとなった。
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ケイケイガミ,セキノカミ
1943年 茨城県
下市台町の薬師様の脇には、ケイケイ神と呼ばれる百日咳の神が祀られている。此処は昔、車丹波守の社であったが、戦に敗れ藪の中に逃げたが、咳をしたために見つかり殺された。だから咳の神になったという。
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イナリサマ
1987年 山形県
稲沢集落の稲荷様は、以前は人家近くにあったが、よくないことがあるので山の上に移したという。
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コモチクジラノヨウセイ,オンリョウ
1996年 三重県
海山町にある寺の住職の夢枕に、子持ちの鯨の妖精が現れて、産まれるまで見逃して欲しいと哀願した。しかし、子持ちの鯨を捕獲してしまったので、以降悪疫も流行り、不漁続きとなった。そのために鯨の供養をして菩提を弔った。
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ボウコン
1974年 東京都
江戸久保町で死んだ乳母の回向が疎かだったので、後に迎えられた乳母が病気になった。祐天の教えで念仏を大勢で唱えると少し良くなった。尋ねると死んだ乳母が憑いていて、自分の供養がおろそかにされていると語った。供養を熱心にしたら乳母の病気は治った。
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モノノケ,ヤクシノレイゲン
1977年 千葉県
房州勝山で薬師を信心している下女がある日髪を梳いたところ、火焔がはらはらと落ちた。主人が気味悪がって追い出したが金持ちの妻になり子供を多く産んだ。また、夢想を受けたと、病人をまじなうと回復し、門前に病人の市ができた。
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イシボトケ
2003年 三重県
「潮ボトケ」「ぬれボトケ」ともいわれる。明治初年,当村の弥吉老人に次のような夢告があった。「我は本地地蔵菩薩である。因縁によってこの場所に現じた。心から祈願するものには腰より下の病を治そう。また,私は海水に浸るところにいて諸人の代わりに苦患を洗浄するつもりであるから,石を高所に移してはならない。」志摩町潮音寺住職児玉芳山もS8年4月下旬以降の祈念によって宿病が快癒した。
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ヤクシ,ブツゾウ
1936年 京都府
180~190余年前、大洪水で仏像が流れ着いたので、薬師としてお祀りした。それ以来、ある字で病があると別の字では病がない。
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ヤクシサン
1955年 静岡県
徳川家康が大平の薬師様に参って目が治った。もっと人里に祀ろうとしたが、吉原まで来たら動かなくなった。薬師様は大平が見えない所に行きたくなかった。
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ヨウゴウセキ,ヤクシニョライゾウ
1977年 神奈川県
天平11年、光明皇后が重病となったとき、聖武天皇の夢枕に立った僧が、武蔵国橘にある霊地の霊石に薬師如来像を祀れば治癒すると告げた。その通りにすると、皇后は治癒した。後にも、ひとりでに動くなどという不思議なことが、この薬師如来像には起こった。
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ヤクジン
1976年 東京都
天保8年2月下旬、次女の乳母が日暮れに急に寒気立ち、夜着を被って打ち伏せていたところ、翌朝になり、昨夜より風呂敷包みを背負った男が側にいると言った。これは疫神かと、種々の札を枕元に掛けたところ、男は立ち去ったといって全快した。ところが上野の祭礼に主人とせがれとで行ったところ、急に歯が痛くなり、家に帰ると治った。すると乳母が再び寒気を訴えた。そこで刀を抜き乳母を峰打ちにしたところ、男がすぐに立ち去るので、障子を開けて欲しいと言った。障子をあけると乳母はそこで倒れたが、そのまま起き上がり正気となった。早く塩をまいて箒で掃き清めよ、と言った。
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ウブメ,オンメサマ
1970年 神奈川県
天文元年のある日、大巧寺の日棟上人が滑川の橋を渡ると、難産で死んだ女が、川を渡れない上、子供が乳房に吸い付いて泣くので苦しい、と言って助けを求めた。上人が経をあげると女は姿を消したが、数日後に現れて、塔を建ててお産に苦しむ人を救ってほしいと言ってお金を手渡した。上人は女を産女霊神(おんめさま、おんめ様)として寺に祭った。
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コイシ
1967年 福島県
波立薬師のお堂の前は小石の浜で、この小石を持ち帰ると、帰りたがって夜に泣くという。そしていつの間にかひとりでに帰るという。ある人がこの砂利を運んで庭に築山を造ったところ病気になり、石のためだということになり元の所へ返したという。
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アラビルカミサマ,ヤクシサマ
1990年 長野県
昔、非常に祟る神が住んでいて困ったので、薬師様がその神をふせて上に薬師堂を立てた。人々は前の神様をあらびる神様といって恐れたが、今でも薬師堂の縁の下にはあらびる神様を埋めた土が盛り上がっており、その土を触ると祟りがある。
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ヤクシノゾウ
1967年 福島県
大平寺は以前、大平山の上にあったが、安永年中にこの地に移した。大平山の上にあった頃、盗賊が薬師像を盗み出して逃げたが、この地で脛が痛み出しついには切れて動けなくなった。ゆえにこの地を脛折という。
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レイム
1967年 福島県
薬師寺は建武年中、女神山の頂上から霊夢によりこの地に移したという。その頃、医王山という山号だったが、薬師瑠璃光如来の眉間放光の瑞相により眉間山と改めた。
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