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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

タノタタリ,タシロノカミ
1971年 京都府
村と村の境にある三日月形の小さい田は、地頭も祟りがあるといっているが、作らないと二村に祟りがあるという。ふたつの村の尼が身を清め別火をしてつくった。この米は伊勢の御神の初穂にあげる。池を田代の神と伝えている。

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〔ヤキゴメ〕,(ゾクシン)
1960年 愛媛県
その年にとれた米を用いて焼米をつくる。秋の社日に焼米ができると秋が良いといわれている。神様にこの焼米を供えて、親類中で祝うという。
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トウバダ
1985年 茨城県
仏供養の塔婆の形をした田が五枚続いて並んであった。この田を作った家では、祟りのために病人、気狂が出ると言われて、誰も耕す者もなく、荒れていた。
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ヨントダ
1956年 宮城県
三坪の田から四斗の米がとれた田を、神のお授けとして四斗田と呼んで神田とし、その米を式内社行神社に供え、志戸田の村名とした。今も田植えには幣束を立て、汚れをきらい、神輿渡御には塩をまいて清める。
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コメ
1979年 兵庫県
神部にある伊和大明神に、3寸(約10cm)の米が宝物として納められている。これは神代の種と言い伝えている。故老が言うには、これは風破壊山の頂上に生じた稲だという。
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ヨメノナキゴエガキコエルイケ
1971年 長野県
姑に憎まれた若い嫁女が、五月に笠もないまま広い田を一日で植えることが出来ず、気を落として死んでしまった。それから後はこの田の米で餅をつくと、血がまじって食えなかった。しまいには水が湧いて池になり、いかなるひでりでも水がかれない。天気の変わり目には嫁の泣き声がするという。
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シンデン
1992年 宮崎県
神田は三日月形の田で常に乾いているが、家人が耕作しようとすると水があふれ出す。神の田といわれ、水が枯れたことはなく、肥料を施したことがない。この田の初穂は炎尾神社に奉納される。
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ヨメノタタリ
1970年 静岡県
姑が嫁に2反余の田を一日で植えよと命じた。植え終わった嫁はその場で死んでしまった。その後田を植えるものに祟りがあり、その家に死者を出す。
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クビキリダ
1985年 茨城県
昔、日照り続きで大変困った時に、隣の人が水を盗ったと言って争いになり、持って居た鎌で相手の首を切って殺してしまった。その後その田は祟りで、災が起きると言うことが言われて、荒れ果て、水が溜って池のようになっていた。
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タタリ
1956年 東京都
ある家の子が、隣の家の米をつかんで生米を食った。隣の家はその子を殺せと言い、親が首を締めて殺した。隣の家はその祟りを受けて七代悪いことが続いた。
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タノカミ
1982年 新潟県
社日が田の神を祭る日とされていて、餅をついて供える。春の社日には田の神が早朝に、餅をつく杵音につれて天から田に下りてくるという。またこの日、雪の積もっている田に出て、「社日の田打ち」といって、3鍬ほど田打ちをした。秋の社日は、その夕べに餅をつく杵音につれて田の神が田から上がって天にのぼるといわれている。春秋の社日が長い年は田の神は田に長くいるから作は不作であり、短かければ作がよいともいわれている。
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ジゾウ
1941年 愛媛県
オロを売りに行った爺は六地蔵が雨でびしょびしょになっているのを見て、五つの笠を買ってあげたが、一つ足りなかったので、一体の地蔵を家まで持って帰り祭った。そしたら、この地蔵が米を尻から米を出すようになり、爺は毎日それを食べたが、婆は米をもっと出させようとしたら出なくなり、やがてその地蔵が家を去ったという。
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ノウシンマツリ
1965年 岩手県
三月十六日、山の神様が山に帰り、代わりに農神様が里に降り、農業を保護してくださるので、各戸が朝早く起床して火をたく。煙を空高くあげると吉事がおこるという。
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タノカミ
1982年 新潟県
3月16日は「田の神下り」の日で、田の神はこの日家から田圃へおりる。アンコを入れた糯米の団子を作り、俵の上に上げて、「今年の作がよいように、けがのないように」と祈る。11月16日は「田の神上がり」で、新米の入った俵に団子を盛ってお礼をいう。この日田の神は田から家へ上るといわれる。耕作する人間より田の神様は早く下り、遅く上る。そして、翌年の3月まで田の神様は家で休んでおられるとする。
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ウシクラミョウジン
1956年 神奈川県
祭神が牛に跨り田の側を通っている時に、稲のために目を怪我した。以来牛を飼うことと田を作ることができなくなった。また開田を計画したら、祟りで狂人が出ると噂される。
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ジガミ,オカエビスサン,(ゾクシン)
1973年 香川県
地神は、春に出て行って、秋の社日に米などをたくさん持って帰ってくるという。オカエビスさんともいう。社日は鎌も鋤も使わずに休むという。
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(タタリノアルタ)
1989年 長野県
大村の方に辻蔵という人がいた。田をたくさん持っていたが、お人好しだったので周囲から田を取られて辻蔵の田は少なくなった。辻蔵は「田を作る者に祟る」と言い残して死んだ。以後、この田の持ち主は運悪く死んだり大病をしたりという不幸が続いた。農地解放後、持ち主が辻蔵の霊を祀ったという。
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シャジツサマ,タノカミサマ,サクガミサマ
1982年 新潟県
社日さまは田の神様、作神様で、社日の朝、鳥の鳴く前に天から田に下りられるとし、魚が大好きだからと魚なます・鰊汁・小豆飯を作る家が多かった。社日の朝は早く起きてニワに鍬・鋤を立ててお参りするが、これは田打ちの代わりであるという。社日様は春の社日から秋の社日まで作柄をみておられ、春遅く下りて秋早く上がれば豊作とした。その逆は不作になるが、それは、社日様は大食漢で1日でも長く滞在するだけで収穫が少なくなるからだという。
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オオトシカミ,オオクニヌシ
1983年
大歳神は男性器の形を作って水を防ぐという。そこに大国主が田を作り、牛の肉を人々に食べさせた。この時大歳神の子がその田に来て、饗応を受けたところ牛肉が出たために唾を吐いて帰ってきた。それを聞いた大歳神は怒り、イナゴを放って苗の葉を枯死させた。大国主はその怒りを解くために様々な行為をした結果、苗の葉はまた茂って元に戻ったという。
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コトノカミ
1982年 新潟県
田の神は一般に「事の神」と呼称されている。2月8日(または9日)の事始めの日に事の神様は稲の種子を持って、天から下りられるとされ、農家はボタ餅あるいは小豆団子を作って供えた。12月8日(または9日)の事納めの日には、事の神様が天上に帰られるといって、事始めと同様にボタ餅などを調えて供えた。
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(ノウギョウニカンスルジュホウ)
1956年 宮城県
田植えの数日前にお田の神祭りをする、稲株で鳥の形を作って苗代に供えると虫除けになる、牛馬を購入したときは、その家の味噌と米を釜のふたに載せて食べさせる、雨乞いはいまだに行われ、とくに旱魃であった昭和33年には各地で行われた(栗原市鶯沢地方)など。
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