キツネ 1982年 宮城県 田植えの手伝いを頼む人が見つからずに困っていた人が、山中で「人が足りず困った」と言いながら通ったら、以前助けてやった狐が田植えをしてくれ、その年は豊作になった。
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コゾウ,ジゾウ 1981年 福島県 苗代作りの時、馬の鼻取りをする子がおらず困っていると、どこからか小僧が出てきて1日中手伝ってくれた。夕方、飯でも食べさせようと探したが姿が見えず、泥の足跡をたどってみると、近くの地蔵堂に足を泥だらけにした地蔵様が座っていた。
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オトコドウジ,ホトケサマ 1971年 岩手県 田植えを間近にひかえて産婦ができ、田掻き馬のサセドリをするものがいなくて心配していると、どこからか14、5歳の男童子があらわれ、手伝おうと言った。この童子が仏様であった。
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カッパ,カワタロウ,ガアタロ 1972年 静岡県 久留女木の大淵から、竜宮小僧が出てきて、農事の忙しい時は手伝ってくれた。けれども、竜宮小僧が嫌いな蓼汁を誤って食べさせたら死んでしまった。河童も仕事を手伝ってくれる。
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キツネ 1982年 宮城県 田植えの手伝いを頼む人が見つからずに困っていた人が、子どもが狐をいじめているのを逃がしてやったら、狐が田植えをしてくれて、その年は豊作になった。
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タウエジゾウ 1986年 埼玉県 忙しい時、田植えを手伝ってくれた。
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タウエジゾウ 1986年 埼玉県 忙しい時、田植えを手伝ってくれた。
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ハナトリジゾウ 1969年 福島県 鼻取地蔵は、田植えのときに小僧に化けて鼻取りを手伝ったことからその名がついたという。その地蔵堂の下の田は地蔵様の田といって、肥料も馬も入れない。
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カッパ 1970年 山梨県 桂川の近くに大輪という所があって、そこの畑で作業をしていたおじいさんのところに河童の小僧が来て、川へ引っぱり込もうとしたが、おじいさんはだまされなかった。
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ハナトリジゾウ 1967年 福島県 ある農夫が代掻きの時、鼻取りの子供をひどく叱っていると、どこからか別の子が現れ代わりに代掻きをしてくれた。お礼をしようと探したが見つからない。お寺の地蔵堂の板に小さな泥足が付いていたので、地蔵様が手伝ってくれたとわかり、ありがたがった。
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ドロカケジゾウ 1922年 宮城県 5、60年前、田植えのときに人手不足で困っていると、一人の童子が来て手伝った。見ると、地蔵堂の御本尊が泥まみれになっていた。
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コイ 1971年 岐阜県 愛知県の小原村の寺の小僧で、コイ釣りが好きな者がいた。毎日コイ釣りに行っていたが、ある日大水に流された。村人が探して引き上げてやると、大きなコイになってしまっていた。コイになった小僧を埋めた畑が今でも残っているという。
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ドロダラケノモクゾウ 1922年 岩手県 今から5代前、小友村のある家が人手不足で農業が遅れて困っていたとき子供が来て手伝ったが、夕方にはいなくなった。仏壇を見ると木像が泥だらけになっていた。上郷村のある家のオシラ像がにわか雨のときに、干していたものを取り込んでいたという話もある。
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カンノンサン 1973年 鳥取県 中原集落で、小学校の校庭を作るのに観音さんを動かすことになったとき、観音さんを引き揚げるロープが何度やっても切れてしまって動かせなかった。お坊さんを何人も呼んで拝んでもらい、ゃっと動かせた。
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ジゾウサマ 1982年 宮城県 地蔵様の別当をしている家で、田植え時に家中が病人になって困っていたら、知らない人が来て別当の家の田植えをしてくれた。不審に思っていたら、地蔵の足に泥がついていた。地蔵様が田植えをしてくれた。
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キャーチボラ 1995年 愛知県 百姓が日照りで困って、田の下のキャーチボラという洞に水があるのを見て羨やんでいたら、美しいお坊さんが「俺が水を上に上げてやる」と言う。「もしできたら6人いる娘を1人やる」と言ったら、洞の水が田に上がってきた。家に帰ってその話をすると、娘の1人が「私が行く」と言って飛び出し、帰ってこなくなった。7日目に帰ってきて、「機織りのチキリが要るので取りに来た。キャーチボラの龍宮の池に欲しいものを書いた紙を流してくれれば用立てする」と言った。あるとき、法事のお椀を借りて、1つ返さなかったらそれきり縁が切れてしまった。
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(アズキアライ) 1943年 長野県 ある晩に町に出かけた老人は1人の小僧を見かける。夜目にも小僧の着物の柄がはっきり見えた。近づいて声をかけたらポカンと消えた。帰路その道を通ると、小豆の洗うシャキシャキという音が聞こえた。
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ホトケダ 1971年 岩手県 田植え時に産婦ができた。田掻きの馬にサセドリを手伝ってもらい、家に帰ってみると仏様の腰から下が泥になっていた。仏様に手伝って貰ったから仏田という。
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コゾウ 1974年 新潟県 大晦日、貧乏な家に小僧が来て「木のこっぱね味噌つけて、なんが食われろば」と言う。何度も言うので怒って追いかけると川原の柳の根っこへかくれた。そこを掘ると金甕が出て、大判小判がいっぱい入っていた。
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ヤマノカミ 1939年 島根県 大石家の田植えは早乙女の数が実際の人数より1人多く、不思議がられていた。昼食の膳を整えると、昼食前に数えた時より1人減っていて、どうしても一膳あまったという。この家の裏にある原山の山の神が田植えを手伝っていたのだという。ある時、あとをつけた人がいたが、トロバタケという所で見失ったという。
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