ネコ,タヌキ 1981年 和歌山県 踊りが段というところで、猫や狸が踊りを踊った。地蔵様も祀られている。
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ネコ 1962年 島根県 明治三十年ごろのお盆の旧七月十六日の晩、盆踊り帰りの若者が山道を通ると、猫が数匹頬被りして盆踊りをしていた。そして村の誰もが知る飼い猫の虎の到着を猫達は待っていた。やがて踊りは終わり若者たちも無事帰ることが出来た。
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ネズミ,ネコ 1964年 福島県 古寺で鼠が「三ノ宮の三妙院には必ずかたんな」と踊る。三妙院を調べてみると、神を信心する猫だった。その猫が鼠を退治した。
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ネコ,キツネ 1982年 宮城県 猫に踊りを教えると、狐と一緒に山で踊るという。猫に踊りを教えるものではない。
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ネコ,オンリョウ 2000年 神奈川県 江戸時代の中ごろ、踊場という所にたくさんの猫が集まって踊り、通りかかる旅人に披露していた。又兵衛さんという人の猫も、踊っていた猫だった。ある日、その猫が舌を火傷して死んでしまった。そして又兵衛さんが踊り場にさしかかると、死んだはずの猫が踊っていた。猫の怨霊を供養するために、供養塔を建てたという。
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〔フクネコヅカ〕 1986年 埼玉県 昔、桶屋職人が猫を飼っていた。ある夜、その猫が猫踊りをしていたのを見て追い出した。猫はその後、和泉屋という料理屋に拾われた。そして街道を通る旅人に手招きをするようになった。これが評判になり、店も繁盛した。この猫は福猫と呼ばれ、死んでから塚に祀られた。
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ネコデラ 1939年 京都府 ある古寺の和尚は、飼い猫が女の姿で踊っているのを目撃した。怒った和尚が猫を隠すと、猫が夢に現れて、武士の訪問を予言する。果たして、翌朝武士が現れ、さる大名の娘の葬儀を行いたいと言う。それに合わせて建物が大修繕され、寺は立派になった。
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カシヤ,ヤマイヌ 1984年 愛媛県 お伊勢踊りをしたり、石鎚参りをしたひとが墓穴のまわりの土を踏むと化け猫のような妖怪のカシヤや、山犬が近寄らない。
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バケネコ 1974年 新潟県 佐渡国雑太郡小沢で、老婆が夏の夕方山に登ったところ、老猫がいたので猫がするように砂の上を転がって遊んだ。すると老婆は化通を得て恐ろしい形相に変化して弥彦山にとどまり雨を降らせ里人を困らせた。これを鎮めて祭ったのが猫多羅天女である。
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トラネコ 2001年 青森県 貧乏な寺で長く養われていた虎猫が、毎晩、和尚に化けて出掛けて行っては大勢の猫達と酒盛りをやっているのを和尚に見られてしまい、寺を去った。去り際、虎猫は、あるところで亡くなった姫の棺桶を自分が巻き上げるから、やって来てお経をあげてくれと言った。そこでその通りにすると、長者の家から多額のお布施がもらえることとなり、また和尚の名も広まって、寺は持ち直すことが出来た。
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タヌキ 1952年 京都府 狸にひき寄せられ、出て行き、帰ったときはもう狸につかれていた。狸のついている間は、お地蔵さんのお数珠にふれられると痛がって泣き叫んだが、おちてしまうとなんともなかった。
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ネコ 2000年 神奈川県 猫のお化けが出るというので、猫の祟りではないかということで、念仏講の人たちがお金を集めて供養塔を建てた。そうしたら、猫のお化けは出なくなった。
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ネコ 1983年 東京都 猫がかんぶくろかぶって踊りをおどったという話を聞いたような気がする。
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タヌキ 1921年 徳島県 「ええじゃないか」踊りの時、狸が人に憑いて不思議をなしたのもあった。
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カイビョウコタババ 1987年 長野県 昔,ある六部が根津村の長命寺大日堂にお篭りしていると,子猫が沢山集まってきてうるさく鳴く。よく聞くと「国分寺の小太ばば来なけりゃ踊りにゃならん」といっており,大きい怪猫が嵐と共に入ってきて子猫達と共に踊り狂った。六部が仕込杖で怪猫を刺すと,血を滴らせて逃げていった。次の日,「小太ばば」が門前の小太郎の家の老婆であることを知り,訪ねてみると,老婆は昨日足を痛めて寝ているという。六部がお薬師様に祈願して法力を身につけ小太郎の家に乗り込むと,老婆は怪猫の本性を現して尾野山に逃げ込んだ。家を探すと,縁の下から老女の白骨が現れた。小太郎は薬師様に願をかけ,六部の助けで尾野山に飛びつけて怪猫を仕留めた。今も国分寺の裏に六部の石塔があり,小太郎屋敷という地名も残っている。
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ヤマネコ,ヤマノカミ 1991年 香川県 真夜中に焼き上がった炭を出そうと働いていると、猫の鳴き声が聞こえる。声は急に大きくなり、きっと山の神さんに脅かされたのだと思って、以後は真夜中に山仕事をするのをやめたという。
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ネコ 1989年 山梨県 内田半太夫という代官がいた。三毛猫を非常にかわいがっていた。半太夫の羽織に毎晩土が付いているので不思議に思っていると、ある晩橋の上で猫が羽織を引きずり踊っているのを見た。猫だけでは踊れないので狐も入っていた。何度かその光景を見るうちに半太夫はそれが自分の猫であることを確信し、化けるとなると命を落とすので今のうちにどこかに行けというと、猫はそれきりいなくなった。
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タヌキ 1979年 徳島県 芥附から田中に至る橋のたもとに元々は杉の木が3本あり、地蔵さんがある。そこにいる狸はよく人に憑いた。ある人が腹痛を起こし、狸が憑いたせいだということになった。村人に来てもらって中心にその人を置き、百万遍の数珠くりをして和尚が念仏を唱えた。その人は数珠の下をくぐって自分の家に逃げ、あまり暴れるので背中をついて転ばせると狸が落ちたという。
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ヤマネコ 1997年 高知県 山猫が悪さをして人々を困らせていた。芝丹後守という人が再三退治に行ったが、鉄砲で撃っても歯が立たず退治できなかった。そこで12月の年の晩に行ったら、猫が蓑笠を脱いで踊っていたので撃った。家に戻ると、自分の家の猫が死んでいた。
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タヌキ,ジゾウソン 1933年 大阪府 ある長老は火除け地蔵に参ってから帰宅した。その夜、隣家が火事になったが、長老宅は全く無事であった。きっと、地蔵尊のおかげだと喜んだ。なお、地蔵尊の傍らには黒さんの祠があり、共に合祀してある。黒さんとは狸のことである。
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