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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

カッパ
1982年 宮城県
小泉川の土橋を旅人が通りかかったとき、志津川の川尻橋まで手紙の使いを頼まれた。不審に思って途中で手紙を読むと、小泉のカッパから志津川のカッパへの手紙で、「住みやすいから小泉に来い、この男の生き胆をプレゼントしてやる」と書いてあったので、手紙を捨てて逃げ出した。

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ナンドバシノカイブツ
1986年 石川県
ある男がお坊さんから納戸橋に立っている男に渡してくれ、と手紙を預かった。不審に思い任誓様という高僧に読んでもらうと、「この男を捕って食え」とあったので、「この男に福を与えよ」と書き直した。男が手紙を届けると、納戸橋の男は追いかけてきて、家の中へ金襴の袋を投げ込んでいった。
類似事例

ナンドバシノカイブツ
1986年 石川県
ある男がドアイの淵で女から「納戸橋に立っている男に渡してくれ」と手紙を預かった。任誓様という高僧に出会ったので読んでもらうと、「この男を捕って食え」とあったので、「この男に福を与えよ」と書き直した。男が手紙を届けると、納戸橋の男が追いかけてきて、金袋を投げてきた。
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ショウジャ
1970年 大阪府
正直者の男が、取石池から現れた男に、久米田池の女に手紙を渡してくれるように頼まれた。それは男を呑めという手紙だったが、弘法大師が手紙を書き換えてくれた。男は池から現れた女に歓迎され、竜宮に連れて行ってもらい、3日過ごした。女は土産に酢が湧き出る酢壷をくれた。家に帰ってみると、3年が過ぎていた。
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カッパ
1960年 広島県
猿猴川にはかっぱがいたという。この川の土手をある男が歩いていたら、いい女が現れた。女から男は手紙を渡すように頼まれた。男が言われたとおり、同い年ぐらいの男に手渡すと、その男はさらに手紙を女のもとに持って行ってくれるように頼んだ。手紙を女に渡した男は、褒美をもらうために船を出して川の中に行った。後に、その男によく似た水死体が流れ着いた。
類似事例

ネコ,カッパ,ムジナ,キツネ
1982年 宮城県
小泉のカッパが旅人に、志津川のカッパへの言伝を頼んだ。自身で出向かなかったのは志津川の手前の清水というところに猫のボスがいるからだった。子分を大勢従えているので、カッパやムジナや狐はこの猫のボスを恐れていたという。
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(カッパ),トウ
1982年 神奈川県
相州大川道西久保という所に小さい川があり、その川で河童が馬を引き込もうとしたところ、大勢で河童を打ち殺そうとした。その時にある百姓が河童を貰い助けたところ、夜に河童が礼にやってきて、陶器に酒を入れ、鱸を2匹持ってきた。鎌倉時代のことだという。この河童は雌雄いて、一匹は鎌倉に住み、一匹はこの角村に住んで文通をしているという。この陶の酒を呑む時、少しだけ酒を残しておくとまた酒が増えて、万年も絶える事がないと河童は言った。ある時酒を飲み干したので、それからは一滴も出なくなった。
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カッパ
1973年 熊本県
ある男が見知らぬ男に、手紙を渡すように頼まれた。男は手紙が河童の手紙であることに気づき、「宝物を与えるように」と書き換えた。手紙を受け取った男は河口に船を出して置くように言った。船を出して待っていると、河童が魚を投げ入れてくれた。その魚を売って、男は金持ちになった。
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(カミオガワノオンナ)
1957年 愛知県
ある人が足助の帰り、上尾河の渕で女から「榎渕に入れてくれ」と手紙を預かった。法印に見てもらうと「この人を殺してとってよこせ」と書いてあった。
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カッパ
1982年 宮城県
近春という殿様が小泉川を馬で渡ったら、カッパが馬の尻尾を引っ張ったので斬り捨てようとしたら、カッパがもうしないと水遁の術を教えるから許してくれというので、術を教わり助けてやった。
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ヌマヌシ,カッパ
2001年 青森県
ある者が八戸へ向かう途中、沼館の沼へ差し掛かると、勘太郎場の友人まで状を届けてくれと頼まれた。了承はしたが、後でその内容を見てみたところ、当の状を持っていく者のだっこを抜いてしまえという、河童の状であった。そこで、その状を、宝をくれてやれという内容のものにすり替えて渡したところ、本当に宝がもらえた。
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ロウジン,ビジョ,ケサンブチ
2002年 山梨県
ある男が岩桶の淵から現れた老人にけさん淵の娘への手紙を託された。「この男を取って食え」と書かれていたので、「この男に銭をたくさんくれろ」と書き直して、大金持ちになった。
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シニン
2000年 大阪府
一里ばかり郡を隔てて男のもとに通う女がいた。ある夜西河原の宮の森にさしかかると、いつもの一つ橋が流されて向こう岸に渡れない。女は行き倒れの屍骸を橋代わりにして渡ろうとする。するとその死人は女の裾をくわえて離さない。女は引き剥がして渡ったが、いぶかしがり戻ってわざと裾を死人の口に入れて、死人の胸板を踏んだ。すると先ほどのようにくわえた。足を上げると口が開いた。死人に心はなく、踏むと口を閉じ、離すと口をあけるのであった。そのことを男に話すと、男は肝をつぶし女を遠ざけてしまった。
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コウノイケ
1956年 宮城県
昔、一郎二郎三五郎という者が、沼で草を刈っていると二十歳ばかりの美しい娘が出てきて「わたしは大阪の鴻の池の者で、わけあって3年前にここにきた。向こうの様子が知りたいのであなたが上方詣りに行くついでに向こうにいる妹にこの手紙を持っていってくれまいか」と言ったのでひきうけた。娘はお礼に「毎朝米一粒入れてかき回すと昨日使っただけのお金が出てくる」どんぶりをくれた。一郎二郎三五郎は鴻の池(淋しい山の中の沼で故郷のと似ていた)に着いて、娘に言われたとおりポンポンポンと手を3べん打つと、故郷で会った娘と瓜二つの美しい娘が出てきた。一郎二郎三五郎が手紙を渡すとたいそう喜び、すぐに返事を書き「姉に届けてください」と頼み、馬をくれた。故郷に帰り、また沼にいって娘に妹の手紙を渡すと娘は非常に喜んで「あのどんぶりを大切にしてくださいね」と言うと消えていった。ある日隣の慾深かがが(母)がとっていき、一度に米をどっさり入れたので、どんぶりが割れて、二度と金が出なくなってしまった。
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(カッパ)
1990年 長野県
ある老人が丹波島の橋を渡りきったら小僧が出てきて、小市まで届けてくれと紙に包んだものを渡した。老人が明けてみると、鰹節に似たやわらかい手触りのものが何本か包んであり、老人はそれを一本食べて残りを小市の小僧に渡した。すると「シリノコ48」という書き付けがあったので、じいさんは食べたものの代わりに自分のシリノコを抜かれたという。
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ヌマノオンナ
1929年 岩手県
昔、吉里吉里の貧乏な漁夫は草刈に行って古沼のほとりで女に声をかけられた。彼女から姉への手紙と旅費を託され、途中道に迷いながらも秋田領で目的の女がいる黒沼に辿り着き、妹からの手紙を渡す。お礼に黄金の粒の出る挽臼をもらい、気がつけば体が空を飛び伊勢参拝に行く先発が居る仙台の宿の前に来ていた。
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リュウグウ
1943年 群馬県
寛平元年に大洪水があり、水がぬけた跡が大きな沼となった。龍宮城へ通じているといい、灯りがともったりした。手紙を書いて流せば、食器を貸してくれた。返すときも手紙に書いて流せば、椀はひとりでに沈んだ。ある者が借りた盃を1つ返さなかったところ、二度と貸さなくなった。その者の家では、盃を家宝としている。
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キツネ
1956年 宮城県
小泉川の熊堂渕の辺にはよく狐が出没した。大正の頃(1912~1926),一人の男が日中に川の中を行ったり来たりしているので声をかけたが返事がない。様子がおかしいので近付いて大声で呼びかけると,我に返って「私は何で川の中を歩いていたんだろう」と首をかしげている。しばらく考えた後,「私が先ほど幣掛への細道を行くと,美しい娘が鮎を沢山皿に載せてきてこの渕におりたと思うと見えなくなってしまった。それ以後の記憶はまったくない。私は狐に騙されていたんでしょうか」と言った。
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ヒキウス,オンナ,ヌマノヌシ
1929年 岩手県
昔、遠野の孫四郎が閉伊川の腹帯ノ淵のほとりを通ると、淵の中から一人の若い女が出てきて、一封の手紙を差し出し物見山の沼の主まで届けてくれるように頼んだ。途中で旅の六部が手紙をよいように書替えてくれ、それを相手に渡すと小さい石の臼をくれた。それに米粒を入れて廻すと黄金の粒が出た。孫四郎はその臼で長者になったが、女房が欲を出して、臼は無くなった。
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カッパ
1986年 滋賀県
日吉神社の横の広場を抜けると藤田川が交差する所に架かっている「トコボの橋」を渡るとカッパに足をつかまれるといって人は寄りつかなかった。
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カッパ
1955年 神奈川県
粒石川にツブッチリという名の河童がいた。ある時、藤沢に用がある人が通りかかると、カワナのカンロクという河童に手紙を届けてくれと頼まれた。その人が手紙を開けると、「このニンをとれ」と書いてあったので、破いて捨ててしまったという。
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