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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

イキリョウ
1970年 高知県
同じ年頃の少女のうちの一方が病気になったので、祈祷師に見てもらった。憑き物の声を聞くと、もう一方の年頃の母親の行動そのままだったので、この人が憑いていると言うことが分かり、妬みによるものだろうとして、噂が広まった。

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イヌガミ
1936年 徳島県
精神に支障を来たした女性の衣服の下から子犬が走り出てきた。祈祷師が数回に分けて祈祷したところ、犬神筋である隣家の娘の母親が、女性の美しさと我が子の醜さとを比べて女性に嫉妬した結果、犬神が憑いたということがわかった。
類似事例

イキリョウ,キツネツキ
1955年
ある若者の父親が病気になったので、拝んでもらったところ、部落の近所のある人物の生霊が憑いていたが、その恨みは人違いであることを説明すると、生霊は去り、父親の病気も良くなったという。
類似事例

イヌガミ
1998年 徳島県
2番目の息子が、中学2年の2学期から犬神に憑かれて学校に行かなくなった。気が狂ったように叫んだりするのだが、医学的にはどこも悪くなかった。8年以上経って、祈祷師の力を借り、息子の同級生の母親が自分の子供が勉強のできが悪いため、頭のよい息子を妬んで憑いたとわかった。結局憑きを落とすことはできず、息子は若死にした。
類似事例

タヌキツキ
1953年 鳥取県
狸を飼っていた家の母が憑かれた。祟りだといわれたが、対処しなかったので、狸のような行動をとるようになった母は死んだ。この家には、体臭が狸の臭いのする娘が生まれたりしたので、人々は狸の霊の子だという。
類似事例

イヌガミ
1978年 徳島県
祈祷師に拝んでもらうと子の夜泣きが治った。祈祷師が心当たりを尋ねると、先日隣の母親が来て、その子を羨ましそうに見ていたという。祈祷師は、隣の母親は犬神持ちらしい。犬神は生霊で邪気がひどいものだ、と語った。
類似事例

ツキモノ
1965年 高知県
村にいるただ一人の祈祷師は、1938年に石鎚山で修行して祈祷師になった人。祈祷師の奥さんは最近、口寄せや占いを手伝っている。憑きものを落す。憑かれた人の目は焦点があわないのですぐわかる。祈祷をすると憑いているものが姿を見せ、病人がふらふら歩き出す。喝をすると病人は倒れ、憑きものは落ちて正気に帰る。
類似事例

(ゾクシン),タタリ,ショウリョウ
1935年 滋賀県
長期の病気は、何かの祟りとか、人の精霊のせいだとか言われた。人の精霊の場合は、憑いている人が祈祷の満願の日に病人の家に用もないのにやってくるものだという。
類似事例

キツネツキ
1954年 岡山県
隣家の50歳ぐらいの婆さんに狐が憑いたことがあった。朝早く着て、「今私のうちには五千の眷族を飼っているが食べ物が無いので下さい」などと語った。祈祷者に拝んでもらうと、「わしが住んでいた穴を埋めただろう」などと、有る事無い事をしゃべった。また宮に参らない人に憑き、狂言妄語させたと書かれたものもある。
類似事例

イヌガミ
1936年 徳島県
様々な病状を持つ婦人を祈祷したところ、犬神筋である女髪結いの家から来た犬神に憑かれていることがわかった。女髪結いが、婦人の幸せと自分の不遇とを比べて嫉妬したために起こったことであった。
類似事例

イキリョウ,タマシイ
1939年 和歌山県
生霊に取り憑かれると病気になる。憑く人は大概女で、憑かれるほうは男女の別はない。憑くのは魂の悪い人で、かわいくても憎くても憑く。憑かれたら祈祷で祓いをする。
類似事例

オンナ
1923年 石川県
明治20年、ある人の家から借りた蚊帳を吊ると、24、5歳の頭髪の乱れた女の幽霊が現れた。持ち主のところへ行くと、その蚊帳を使っていたのは、病で死んだ娘であるということであった。
類似事例

タヌキ
1970年 高知県
老婆が具合が悪くなったので祈祷師に見てもらうと、憑き物のせいだといわれた。両足を持たせて逆さ吊りにすると、老婆は物凄い力で跳ね除けて家を飛び出し、跳ね返ったと思ったら病気が治った。狸の仕業だったのだろう。
類似事例

ロクロクビ
1933年 大阪府
明治初年の頃、ある商家の夫婦は、夜な夜な娘の首が伸びるのを目撃した。神仏に祈りを捧げるがその効果なく、噂としても広まったため一家は他所へ転出していった。
類似事例

マモノ
1975年 愛知県
昔、ある人が病気で寝ていたが、風も吹かないのに家が倒れることがあった。自分がやったと言ったという。おいしいものを食べたがり、軒から外へ出ると脱力して「ここから先へは行けない」という。魔物が憑いていたのだという。
類似事例

(ヒョウイ)
1975年
昔、2人の子を持つ夫が別の女のもとに通い、妬んだ本妻が1人の子を殺した後で自殺した。夫は後悔し、もう1人の子を親類の娘に託して育ててもらう。数日後その娘が夕暮れに道で本妻と出会う。本妻は「こやこや」と呼びとどめ、手厚い養育を感謝し、しばし身体を貸してほしいと言う。恐ろしくなった娘は逃げ帰ったが、その夜に具合が悪くなって寝込む。けれどもその子が泣く毎に抱き上げて、本当は出ないはずの乳をやる。また子をあやす時の声や面影は本妻そっくりだが、子が寝ている時は元の娘に戻るという。仏事をとり行い、子を乳母に育てさせると、娘の病もなくなった。
類似事例

イヌ
1955年 大分県
今でも時々ある話である。ある農家で家の聟が急に気が変になり、一晩中犬の真似をしてワンワン吠え立て、大騒ぎになった。憑いた憑かれたの話は珍しくないらしい。
類似事例

ツキモノ,キツネ,ヘビ,イキリョウ,シリョウ
1986年 長野県
きつね、蛇、生霊、死霊が人に憑くことがあるという。そうすると病気になったり発狂したりした。祈祷師に頼んで離してもらった。
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ユメ
1928年 愛知県
ある女が20歳のときの話(20年前)である。姉の病気が重くなり見舞に行こうと思っていた晩のこと、誰かが戸を叩くので声を掛けると、それは患っているはずの姉であった。中に招き入れたが、姉は黙って土間に立っているだけであった。そのとき、戸を激しく叩く音が聞こえたが、気づくと自分は床に寝ていた。しかし、まだ戸が叩かれているので戸を開けると、飛脚が姉の訃報を知らせにきたのだった。
類似事例

イキリョウ,ウラミ
1974年
ある人の妻が病気の為その母が巫女に口寄せさせたところ生霊が現れ、約束を破り他の女と結婚したので取り殺すと語った。生霊の素性を問い詰めたら生霊は答えに困り離れた。
類似事例

ワルイカミ
1995年 鹿児島県
昭和40年頃、子供が食欲不振、多明などの症状に襲われた。熱はないので訝しみ、ネーシに拝んでもらうと症状が改善した。しばらくしてまた同じ症状になり、別のネーシを訪れた。すると、この子にはあなたの(看護婦としての)腕を妬んだ悪い神がついたのだ。と言われた。そのネーシに祈祷してもらうと治った。
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