ヤカミ 1994年 東京都 ヤカミ衆という老女の神役集団がある。ある女性は、それまであった月のものもヤカミになったのを機に全くなくなった。
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ヤカミ 1994年 東京都 ヤカミ衆という老女の神役集団がある。ヤカミになる前後の頃、朝起きて髪を梳かそうとしたが、櫛が通らなかった。そうすると夫にヤカミになって欲しいと依頼された。
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タヌキノカイ 1974年 東京都 文政11年3月ある家に仕える身寄りのない老女が病気になり、しばらく息をしなかった。以来様子がおかしくなり老女の周りに狸が現れるようになった。病が悪化したある夜老女の所へ阿弥陀が現れ手を引いていった。同じ頃老女の部屋に狸が入るのを見た者がいた。思うに、一度死んだ時に、その死体に老狸がついたのであろう。
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カワウソ 1991年 石川県 カワウソに老女が化かされた。
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タヌキ 1981年 京都府 静原の80歳の老女が9月15日前後に山へ栗拾いに行ったまま帰らなかった。翌朝帰ってきたが、山でガサ原に迷い込み動きが取れなかったという。狸に化かされたのだということになった。
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タヌキ,(ヤマデミチニマヨウ) 1981年 京都府 老女が子供の頃から熟知した山の中で迷った。藪のような所で身動き取れなくなったのでその場で夜を明かしたら無事に帰れた。狸に化かされたのである。
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タヌキ 1933年 愛知県 老爺が経営する茶屋に、善光寺参りの婆が訪れ、一泊した。3、4日経って再び現れた婆に、老爺が酒を飲ませたところ、眠気を催した婆が本性を出した。それが狸であったので、生捕りにしようとしたが、助太刀を呼びに行く間に逃げられた。
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(タヌキ) 1938年 福島県 ある娘が婆と山に行き、婆は一足先に帰った。家に着いたと思われるころ、婆の姿をして山へ登って行くのを見た。(片目の狸が化けたのだろう。)
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ババノカオ 1941年 秋田県 婆様の死体に触れた手で爺様が自分の顔に触れると、婆様の顔がくっついた。村を追われ、旅に出るが、その後、ふとしたことから婆様の顔が離れ、爺様は逃げ出した。
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ライコウ 1931年 大阪府 800年ほど前、桑原の地に重源上人と寺働きの老女がいた。ある日、雷公が老女の臍を狙って飛来してきた。しかし、上人と老女によって懲らしめられ、命からがら逃げ帰る。以来、桑原には一度の落雷もないという。
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ヤマウバ 1955年 高知県 ある朝、手伝いの婆がタイを取ってきてやると言って外へ出た。その帰りを待たずに朝食をすませたら、婆はいなくなり家は衰えた。その後、その家の畑をつくったところ、1升に8石も取れた。ヤマウバがついたのである。
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イヌガミ 1951年 徳島県 老女が急に泣いたり、情緒不安定になった。おどしてみると犬のように犬神持ちの家のほうに走り去っていった。老女は倒れてしまったが、介抱すると元に戻り、自分が何をしたのかは覚えていなかった。
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ネコ 1931年 秋田県 あるとき、婆様が留守番していると、猫がよい声で歌い出した。猫との約束を破って婆様が息子に話すと、猫が飛びかかって、婆様の喉笛を噛み切ってしまった。
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ゴシンタク,サトミヤ 1931年 長野県 里宮は鎌倉時代からあったが、荒れてしまっていた。延宝か天和のころに冠者殿宮を造営しようとした時、山から切った木材を運ぼうとしても動かなかった。里宮の祟りだと思い伺いをたてると「我が宮を建ててから彼の宮を建てよ。神は逆礼を受けない」という御神託があった。その後、旱魃のときに里宮に願をかけると、5月27日の午の刻に雨を降らすというご神託があり、その後雨が降った。
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ヤマウバ 1982年 新潟県 婆が湧水で髪を洗っていたが夕方になると見えなくなる。都の婆と山姥が争っている時、山婆が鼓を叩く真似をしただけで、鼓滝の底から音がしたので、都の婆が負けを知って去って行った。
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リュウグウサマノタイコ 1997年 愛知県 夏の昼間、浜辺へ出ると、太鼓の音が海の底から聞こえてくる。北奥田の浜で聞こえ、そのまま浜づたいに南に行っても同じ方角に聞こえる。これを「龍宮様の太鼓」と呼んだ。
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スイジンサマ 1989年 鹿児島県 昭和30年ごろまでは、春の彼岸ごろ、夜明け前後になると鳥のようにピーピーと啼きながら水神様が山の方から川へ下る声を聞いた。姿は見えないが、賑やかで眠れないほどであった。秋に山へ帰るというのは聞いたことがない。
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チョコ 1934年 大分県 昔、婆様が川で猪口を拾い、それで3杯水を飲むと17、8の立派な娘に若返った。爺様は婆様に猪口を借りて水を飲みに行ったが、欲張りすぎて赤子になってしまった。
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リュウグウサマ,オトヒメサマ 1938年 東京都 八丈島では、海中の水死体には竜宮様が抱きついていると言われ、何度も踏み付けてから引揚げる。死体の引き上げ役も必ず海で死ぬことになる。また、ある男が突然「淋しく」なり、海に潜れなくなった。巫女に「乙姫様が睨んでいる」と言われ、祈ってもらった。
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シチニンミチユキ 1940年 香川県 ある老女が行水をしていたところ、生暖かい風と共に近付く足音が聞えるが、姿は見えない。ますます足音が近くなったところで、老女は何かの力で田の中に投げ出され、大怪我をした。七人道行という神の通路に当たっていたので、このようになったと人々は噂した。
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ネコ 1936年 秋田県 婆様が一人のとき、昔から飼っていた猫がうたいだした。人に言わないという約束をやぶったが、ついうっかり教えてしまうと、猫は婆様の顔を引っかいて行方知れずになった。
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