カブソ 1996年 石川県 話者の知人が夕暮れ時、川から道のほうに登ってきたら、足が重くなり、引っぱられる感じがした。登りきったら軽くなった。かぶその仕業と言っていた。
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イタチガサカ 1983年 長野県 いたちが坂といわれるところで、お坊さんが歩いていると急に駕籠が重くなった。これは妖怪の仕業だと思い、念仏を唱えると軽くなったので坂を越えることができた。
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キツネ 1990年 福島県 油揚げを持っていて、「重い重い」と思ったら、狐に化かされている。
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テング 1919年 京都府 小僧を使いに出したら帰ってこない。翌日送り届けられて戻ってきた小僧に話を聞くと、使いの途中で急に傘が重くなり、思わず落とすと傘が勝手に転がり出し、懸命についていったのだという。天狗のしわざにちがいないという。
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カサノホネ 1977年 山形県 雨の降る夜、橋の手前で傘の骨が光った。
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タヌキ 1937年 大阪府 ある雨降りの晩、役者の男が番傘を差して歩いていると、傘が重くなったり、軽くなったりした。男は、得意の宙返りをして通り過ぎた。翌朝、その道には狸が死んでいた。
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ヤマクズレデナクナッタジョセイ,アメノヒ,カサ 1985年 愛媛県 伊予のある寺への参道で山崩れの岩に当たって一人の女性が亡くなった。その後ある団体の婦人がその場所を通りかかった時、そのことを口にした女性の傘の上に何かが被さったように重くなった、杖で突くと軽くなるが、またすぐ重くなる。その晩同室の人たちが何度も般若心経を唱えているうちに婦人の気分も晴れた。
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キツネ 1961年 鳥取県 道を歩いていたら狐がサバリついて背中の荷を重くした。しかし、戸口へ来たら軽くなった。
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キツネ 1983年 東京都 おまんじゅうを持って富士塚という所を通ると、風呂敷が急に重くなり、しばらく行くと急に軽くなった。狐が入って中のものを全部食べてしまったらしい。
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キツネ,タロウジャドン 1935年 熊本県 太郎じゃどんという有名な狐が、村の者4・5人と共に参宮した。無事に戻ってくることができたので、狐が村の者を招いて同行祝いをした。村の者はご馳走を食べ酒を飲んだ。帰りに小雨が降っていたので、狐は傘を貸してくれた。村の者が傘をさしながら歩いていると、子供たちが笑う。気がつくと雨など降っておらず、さしていた傘は芋の葉っぱだった。
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キツネ 1938年 長野県 月夜にお婆さんが2、3人連れでお湯へ行った。帰りに急に夕立になったので田んぼの小屋へ逃げ込むと、近所の人が来て傘を持ってきてくれた。さそうとすると晴れたので帰ってみると傘は1本の棒だった。
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キツネ,ネコ,タヌキ 2001年 奈良県 オシロザカに狐が出て人をだましたという話がある。14、5歳の頃、母親の里から五目御飯をお土産にもらって帰る途中、急に荷物が重くなった。ガサガサという音がして藪に飛び込む音がしたと思ったら、急に重箱が軽くなった。狐か猫か狸がついていて、だまされそうになったということである。
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オトーカ 1988年 群馬県 油揚寿司を持って一本橋を渡っていると、急に背負った荷物が重くなり歩こうとしても足が重くて歩けない。やっと家に帰りついて風呂敷を開けてみると、中身はとられて一つもなかった。そこではじめてオトーガに化かされたとわかった。
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ヤマミチ 1957年 和歌山県 雨が降っている夕方山道を通っていると、いくら歩いても目的地に着かなかった。明け方に骨だけになった傘を持っている所を村の人に見つけられた。
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(ゾクシン) 1983年 群馬県 女性は16歳で赤城山に登ってはならない。もし登れば沼にさらわれるという。
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キツネ 1987年 長野県 野辺山の開拓の話。ある人が新しい唐傘を持っていったが,油をみんなとられてしまい,しまいに唐傘までもとられてしまったという。
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ムエンサン 1956年 東京都 船や山で弁当を食うとき、最初に無縁さんに米三粒か水を手向ける。三人で突きん棒漁に行ったとき、一人が岩の上に白いものを見て、空の荷物が重くて歩けなくなった。水のあるところをまたいだら急に軽くなった。
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オトコノヒト,キツネ 1938年 長野県 昔、5、6人の女の人が湯に行った帰り、小さい小屋に雨宿りをしていると、近所の男の人が傘を持ってきてくれた。ひとりの女の人が下駄でその男の人の頭をぶつと「キャッ」と叫んでどこかへ行ってしまい、傘は棒になった。
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カナイノキンマモン 1986年 沖縄県 君真物はカナイからの来訪者であるから、海神である。昔、君真物出現の時にはアフリノハナに黄色い冷傘(りゃんさん、きぬ傘)が立ち、コバウノ嶽には赤い冷傘が立ったという。
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キツネ 1982年 宮城県 魚売りが山道を歩いていると急にあたりが暗くなって盛っていたフクベンが重くなり、道に迷った。狐の仕業。
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アマンジャコ 1949年 徳島県 弘法大師があまんじゃこを連れて山に登っていた。あまりに荷物が重いのであまんじゃこはいつも大きな石の上に置いて、休んでいた。ずっとこの様子なので弘法大師は別の山を高野山にすることに決めた。
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