ワラニンギョウ,(ゾクシン) 2001年 福島県 昔、窃盗などがあり、犯人を挙げようと思う時、村の若者たちが藁人形を作り、これを散々村中かつぎ廻し、その後、村外れに縛りつけたという。
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ヌスットオクリ 1938年 福島県 村人のなかに盗人がいてもあからさまに言えないので、男女2体の藁人形を作り、これをかついで村はずれまで送り、竹槍で人形を突いて川の中に投げてまた突く。そうすると実の犯人は同じところを病むと信じられている。
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ノロイノワラニンギョウ 1999年 佐賀県 昔は呪いの藁人形が使われていた。田島神社の境内でも見つかったが、藁人形を釘で打ちつけるのは神社の木に限らないらしい。特別な装束もしなくてよいらしい。
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ワラニンギョウ,(ゾクシン) 2001年 福島県 柿畑などに入り柿を盗み去った者がいるときは、その足跡に杭を打ち遺棄物を釘づけにし、藁人形を作って盗人になぞらえて、これを逆さに木に吊して置くという。
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ムギカラニンギョウ 1937年 岐阜県 2人の人が田の境をあらそった時に、麦稈人形を作って田の中に埋めておくと無理を行った人が滅びるという。某氏が田を買って土を起こすと麦稈人形が出たことがあった。また悪い人がいれば、その人の人形を作り1週間程も灸をすえて土中に埋めることがある。
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ハレゴイ,ワラニンギョウ,カシマナガシ 1937年 秋田県 雨続きのとき、武士姿で等身大の藁人形を作り、藁で作った馬に跨らせて鎮守の社前へ置く。各戸では1尺5寸ほどの藁人形を各自屋上に置く。すると3日ほど以内に雨はやむ。
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カヤニンギョウ 2001年 青森県 6月24日に、男女2体の2.5メートルを越す大きなカヤ人形を作って村の境に立てておくという習俗が、主として上北郡の各地で行われていたが、現在では十和田市の梅、板ノ沢などで行われている。人形を製作している間に前年の人形を燃やすが、それがよく燃える時には、作が良いと言う。
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ヤマノカミ 1982年 新潟県 1月8日に各戸一人が集まり、藁で蛇を作って山中の奥の院にのぼり、後から神で作ったさまざまなものをもって、「山の神様山行きやる 山繁盛 里繁盛」とはやしていく。奥の院では頭を村に向けて老杉に蛇を縛り、木で作った鉈や鎌などをこれに結んで酒を飲み、2本のタラの木をそこに立て、帰りは振り向くと長いものに巻かれるといって山の出口まで一目散に下る。また、それから4日目が山の神様の種蒔きの日である。
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ムシボイ,カヤニンギョウ 2001年 青森県 6月24日に、カヤで男女二体のほぼ等身大の人形を作り、悪虫退散、五穀豊穣と紙に墨書きした幟を持ち、太鼓、笛、手平鉦を鳴らしながら村中の田を巡り、隣部落の境まで持って行って立ててくるもので、人形を作らないところもある。
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カヤニンギョウ 2001年 青森県 6月24日に、男女2体の2.5メートルを越す大きなカヤ人形を作って村の境に立てておくという習俗が、主として上北郡の各地で行われていたが、現在では十和田市の梅、板ノ沢などで行われている。
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ワラウチボウ 1956年 宮城県 一年に二人の死者が出た時、その家に三人目の死者が出ると言って恐れ、三人目の代わりに人形を埋め、または二人目の棺の中に藁打棒を入れて葬るという。
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ワラニンギョウ,ジョコンボ 2002年 石川県 虫送り用の藁人形。大きさは3尺前後。頭・胴体の区別はあるが。着物も着せず。目鼻もつけない。
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ワラニンギョウ,ゴスンクギ 1933年 大阪府 ある森に丑の刻参りのわら人形があるというので見に行くと、5寸釘が7・8本突き刺さった状態のわら人形が楠に打ち付けられてあった。
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アクナルモノ 1986年 沖縄県 他の村落へ通じる道路のうち東西南北の4方向に走る道路の家並のとぎれるあたりの地点に立木や柱を利用して注連縄を張り、その中央に肉片のついた牛の骨を吊るす。肉が腐ると悪臭を放ち、悪なるものが村落に入り込まないと信じられているという。
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〔ニンギョウ,ヒトガタ〕 1999年 佐賀県 昔は呪いの人形を作って夜中にカミ山に五寸釘で打ち付ける、というようなこともあったらしい。
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サイトウサネモリ,サバエ 1935年 山口県 山口県美祢地方では害虫駆除の風習が行われている。藁の人形を作ってそれを斎藤実盛と称して神事の後に村中を歩き回り、それを次の村に渡し、次の村も同様にするというものである。これは昔平家の臣、斎藤実盛が北国の戦に敗れて傷つき倒れ、家臣たちは近くの豆畑に隠れたが、遂に身を全うすることが出来なかったのを憤り「サバエ」という害虫となって各農作物を害するようになったという伝説による。
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(ゾクシン),ワラニンギョウ 1933年 福岡県 筑前大島では1年のうちに2人の死人を出した家では、3人目が出るといって2人目の藁人形を棺の中に入れる。そうすると、3度目の不幸をまぬがれるという。
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ヘビ 1929年 東京都 2月ごろには田の真ん中に竹などを立てて、藁を蛇のように編んだものを結びつける。初午稲荷にはわら合子を作って供物を入れる。合子の編み方はこの蛇のようであり、蛇を作って結いつけているのは、蛇をさぐる呪である。
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ヒガシネノナナフシギ,〔イチワワラジゾウ,ヒトツカミワラジゾウ〕 1956年 宮城県 村はずれの石地蔵さまの近くで夜遅くに藁を打つ音がきこえ、「一把藁地蔵」とよばれた。
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ノロイ,クギ,ワラニンギョウ 1992年 茨城県 貧しかった行商人が、うまい話に乗ってしまい家を出て行った。妻の居所は不明となった。妻が見つからないので毎日藁人形を作り、その旨に五寸釘を打っていた。このことが小学生から話題になり、見物人も出てきた。現在では釘も抜かれ、男は妻子に会えず死亡した。
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