ワラニンギョウ,(ゾクシン) 2001年 福島県 昔、窃盗などがあり、犯人を挙げようと思う時、村の若者たちが藁人形を作り、これを散々村中かつぎ廻し、その後、村外れに縛りつけたという。
類似事例 |
|
カッパ 1992年 熊本県 名工が寺普請の際に人手のかわりに藁人形を作った。寺が完成し、仕事のがい藁人形に親方が、人間の尻をとって食べろと言った。そうして藁人形は河童となり、尻をとるようになった。
類似事例 |
|
ザシキワラシ 1973年 岩手県 ザシキワラシは柱に縛り付けられた藁人形が化けたもの。長兄の前にしか出てこないという。
類似事例 |
|
ハレゴイ,ワラニンギョウ,カシマナガシ 1937年 秋田県 雨続きのとき、武士姿で等身大の藁人形を作り、藁で作った馬に跨らせて鎮守の社前へ置く。各戸では1尺5寸ほどの藁人形を各自屋上に置く。すると3日ほど以内に雨はやむ。
類似事例 |
|
カッパ 1985年 熊本県 ヒダノタクミという人が藁人形を作りその人形の頭を切って水に入れ、魂を入れたものが河童になった。水があるために千人力だという。
類似事例 |
|
ノロイクギ 1982年 群馬県 紙人形や藁人形に五寸釘を打ち込む。八の宮や大日様の裏の墓場に時々あった。
類似事例 |
|
ノロイノワラニンギョウ 1999年 佐賀県 昔は呪いの藁人形が使われていた。田島神社の境内でも見つかったが、藁人形を釘で打ちつけるのは神社の木に限らないらしい。特別な装束もしなくてよいらしい。
類似事例 |
|
オオニュウドウ 1989年 静岡県 沢の枝の山中に、吉三郎の穴と呼ばれる岩穴がある。海名野の吉三郎がここに寝泊りして炭焼きをしていると、大入道が来て相撲を取ろうと言った。吉三郎は怖くなり、藁人形を身代わりに置いて山を降りた。翌朝行くと藁人形はズタズタにされていた。藁人形を川に流したら海名野に流れ着いたので丁重に祀り、供養のために人形を舞わせた。これが海名野の人形三番叟のおこり。
類似事例 |
|
フタゴノシ 1942年 三重県 双子が生まれて、1人が死んだ時には、藁人形を作っておけば、もう1人は死なない。
類似事例 |
|
カッパ 1985年 熊本県 左甚五郎が藁人形をたくさん作って大名屋敷建築を手伝わせた。人形を川に捨てる時に人形が「何を食べたらよいのか」と聞いたので「人間の尻を食べろ」と答えた。河童が人間の尻をとるようになったのはそれからである。
類似事例 |
|
ワラニンギョウ,ジョコンボ 2002年 石川県 葬送の際に用いられた藁人形。お棺の中に入れる。
類似事例 |
|
ノロイクギ 1982年 群馬県 総社神社の境内のケヤキに藁人形が2体打ち込まれていた。
類似事例 |
|
ニンギョウツキ 1950年 山形県 稲泥棒が出た。数日後、犯人に擬した藁人形を杭に縛り付け、部落全戸から人が出、全員が人形を竹槍で突いた。こうしておくと、犯人の体は3年以内に必ず異変を起こすという。
類似事例 |
|
ヌスットオクリ 1938年 福島県 村人のなかに盗人がいてもあからさまに言えないので、男女2体の藁人形を作り、これをかついで村はずれまで送り、竹槍で人形を突いて川の中に投げてまた突く。そうすると実の犯人は同じところを病むと信じられている。
類似事例 |
|
ナミコゾウ 1991年 静岡県 波小僧は波の音で天候を知らせてくれる。行基が田植えをさせた藁人形、または弘法大師が猪除けにした、あるいは秋葉神社の建築に使った藁人形が捨てられて遠州灘に流れ着き、波小僧になったという。
類似事例 |
|
ワラニンギョウ 1975年 東京都 神田藍染川で犬が怪しい箱を食い破ったら中から藁人形が出てきた。人形には蛇が巻き付いていて、蛇の頭から大きな釘が打ち付けられていた。
類似事例 |
|
ワラニンギョウ 1940年 徳島県 阿波地方で傷寒病にかかったときは、傷寒坊という藁人形を作ってその首に竹筒に酒を入れた物をかけて送り出し、川へ流すとすぐに治るといわれていた。そしてこの藁人形が流れ着いたところで傷寒病が流行するのだという。
類似事例 |
|
ニンギョウ 1926年 人形座の怪しい話。楽屋の人形が人の静まるのを合図に一斉に動き出したり、首が抜けたり、昼の舞台で敵同士になる人形と人形が階段の中央で食べ合ったりくみあったりするという。
類似事例 |
|
ミンツチ,チシナプカムイ,カッパ 1914年 北海道 アイヌの河童は、元は草人形(チシナプカムイ)であるといわれている。昔、この国へ疱瘡神が渡ってきて多くのアイヌが死んだため、オキクルミ神が草人形を61筒作って戦わせた。その際、水死した草人形が化けてミンツチになったという。草人形は蓬を十字に結んで人形としている。
類似事例 |
|
ウジガミ 1943年 静岡県 氏神が人形を嫌うので、雛祭りをしない。もし人形を持っていたら、その家は運が悪く、病気が多いという。
類似事例 |
|
カッパ 1985年 熊本県 平清盛が左甚五郎に安芸の宮島を作らせた時、藁人形を作って加勢させた。完成後職を失った人形たちがどうすればよいのか聞いてきたので、人間の尻でも食べろといって1匹づつ頭を打って海に捨てた。それが河童になり、頭が皿のようになった。
類似事例 |
|