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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

イシヅチサン
1967年 愛媛県
石鎚山への参拝は、話者の7代前の先祖が御神体の巻物を受けて来たのが始まり。話者の家は1865年ごろ、以前の土地を売って現在地に引き払い、そのときに御神体も移したが、毎夜物音をさせて眠れなくなった。御神籤を引いたところ、以前の土地から動きたくないとの託宣であったので、元に帰したら休まった。そこで、今は話者の家が本部となって、以前話者の家だったところに住んでいる人が守り宿を務めている。

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アラクマノオオカミ,オツゲ
2002年 愛知県
大正5年に、沢井音吉という修験者が熊鷹大神の霊場で修行をしていると、心清く神を信じてすがってくるならどのような願いも聞き届けるというお告げを受け、その後荒熊大神の御霊を我が家に祀り、朝夕のお勤めを行った。そのうち、1人2人と参拝者が訪れるようになった。
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ツキモノ
1965年 高知県
村にいるただ一人の祈祷師は、1938年に石鎚山で修行して祈祷師になった人。祈祷師の奥さんは最近、口寄せや占いを手伝っている。憑きものを落す。憑かれた人の目は焦点があわないのですぐわかる。祈祷をすると憑いているものが姿を見せ、病人がふらふら歩き出す。喝をすると病人は倒れ、憑きものは落ちて正気に帰る。
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ヘンゲ,(ゾクシン)
1960年 愛媛県
石鎚へ登拝するには、1週間朝ばらいをして家にシメを張る。帰ったら、「行落とし」をするという。また、石鎚へ履いて行ったわらじは、お山を踏んだありがたいわらじなので、ヤマ(畑)へ持っていくという。変化のものが恐れるからだといわれている。
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(ダイジノタタリ)
1984年 山梨県
大寺の跡を買い取ってヒエなどを作っていたが、夕方に地鳴りがするので怖くていられず、石の宮を祀って祭りをするとおさまった。後年この家の人が移住する時に石の室を移したところ、家族が次々と病気になったので、石の宮を元に戻したらことがおさまった。今でもそれが残っている。
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リュウオウサン
1983年 香川県
昭和の45年に天尾にあった竜王さんが山岡神社に移された。この竜王さんの旧地の向いに病気がちのお婆さんが住んでいた。ある時、お婆さんに竜王のさんの夢つげがあった。言う通りに御正体を旧地に祀って詣っていたら、病気が治った。
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キツネ
1978年 山梨県
話者の父と祖父は駒ヶ岳の行者で、神様の祭祀や呪い、占い、キツネに憑かれた人の治療などを請け負っていた。
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キツネ
1981年 和歌山県
話者の祖父は、炭焼きを本職としながら、京都の伏見神社で修行をして神仏の祈祷をしていた。失せ物探しや、狐憑きの祓いをした。
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(ゾクシン)
1975年 愛媛県
石鎚山の山開きの登拝者は、家にシメを張り、1週間前から精進潔斎をする。氏神に参拝してから登拝する。登拝者の留守中、豆をいると足に豆ができるから、家族は豆をいらないという。
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オオスギノセイレイ,ササヤキバシ
1967年 福島県
笹木野の里の長者の娘に、毎晩しのんできた武士が、ある夜悲しそうに今夜限りと告げるので、娘は男のはかまのすそに長い糸を縫いつけた。あくる朝人を頼んで探してみると糸は近くの大杉の枝にかかっていた。神おろしをして聞いてみると、大杉の精霊が武士の姿になって娘のもとに通っていたのであった。精霊が今夜限りと告げたのは、福島藩主板倉公が一本の木で居室を作るための材木を探した結果、この笹木野の大杉に目をつけたからであった。大勢の人夫が苦心して切ったが、動かそうとしても次の日にはもとの場所に戻っている。古老が「精霊が通っていた女に音頭をとらせるとよい」と告げ、そのとおりにするとたちまち運び出すことができた。大杉は板倉公の居室に使用され、余った材料は大仏となり、耳語橋の材料になった。耳語橋が夜中にささやくのはこのためだという。
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ヤマンバ
1981年 高知県
毎年みすぼらしい格好をして物乞いをする老婆がいた。ある年、宿泊を断り後ろから打ち殺すと、それから後に祟り出して、家は悪いことばかり続いた。太夫に見てもらうと、神楽を止めていることと先祖の祟りといわれて、再開した。
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ジガミノタタリ
1984年 新潟県
ある家の主人が風邪を引いたようになって寝込んだが、そのうちに口が利けなくなり、耳も痛くなってきた。入院したが、病名がわからない。「八海山」が神さまにうかがったところ、「地神さんの祟り」ということがわかった。その家の地神は屋敷の藤の木の根元にあり、毎日お椀1ぱいの飯を上げていたが本尊のムジナの眷属が多くなってそれでは足りなくなったという理由であった。早速たくさんの供え物をしてまつったところ、主人は急に回復した。
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ユウレイ
1994年 鳥取県
話者の家の何代か前の先祖が、夜石橋を通ると行き倒れた侍が幽霊になって出て、「成仏したいが頭を剃れなくてできない」というので、次の晩に行って剃ってやったら、お礼にお灸の妙技を教えてくれた。これが話者の家に伝わる「のどけの灸」である。
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カミサン
1980年 広島県
昔、千本平という山の松を寺に寄付するために切っていたところ、木挽きが松の木の枝に御神体を見つけた。「このカミさんをください」と地主に願い出て承諾をもらい、抱えて家に帰ろうとしたが、急に足が重くなって歩けなくなった。仕方ないので引き返すと、急に足が軽くなった。カミさんが元の場所に帰りたがっているのだろうと考えて、事情を話して地主に返したという。
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シンメイサマ,クマノシンメイ
1964年 福島県
目が不自由な志賀家のばあさんがしんめい祈祷することで眼病がなおり、身体が丈夫になった。それで御神体を譲り受け、自宅で拝むようになった。ばあさんの死後、神棚にあげておいたが、しんめいは歩くのが好きな神であるから、隣3軒ぐらいは歩かせねばならないといい、信仰したい人が借りに来て、今は北海道のあたりをまわっているという。これを熊の神明といっている。この家へにわとりが入ったら、奥座敷で物音がした。しんめいさまが怒ったのだという。
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ハッピャクビクニ
1985年 福島県
話者の先祖の家に現れ身の上話をする。もとは沼底の竜宮城に住む者でふけつの貝を食べ長生きしたと語った。話者宅では八百比丘尼を守護神とする。
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テング
1969年 山梨県
法印さんと呼ばれた家の当主の母は祈祷をしていたが、1955年ごろ、病気のため止めた。昔天狗にあって東山梨郡の大岳神社に連れて行かれ、修行して祈祷師になった。
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ハクサンシャ,シンタイ
1964年 福島県
高木家はもと加賀の落人であったといわれる。もとは前山に白山社があった。それを村の神社にするために村に差し出すとき、高木家の前まできたら神体が動かなくなった。高木家の人が先導すると動き、無事今の社地に納まったという。
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ロクブノレイ
1981年 宮崎県
旧士族10軒の家では今でも年3回輪番で一門講を開いている。それは昔、彼らの先祖が遍路の六部を殺したためであり、もし講を怠るとたちまち災いがあるという。
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ジヌシガミ
2002年 山口県
昭和52.3年頃、ある小売店が家を移築した際、地主神も一緒に動かした。すると家主が頭痛や動悸に悩まされるようになった。医者に見てもらってもはっきりしないので、萩の石鎚権現に見てもらったところ、地主神が原因であるのですぐに戻せといわれた。家主は指示に従い旧来の場所に戻したが、症状は一進一退を繰り返している。
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(ミガワリダイシ),(オマモリサマ)
1973年 長崎県
話者は20年程前肺病にかかり、その時専門医にあと半年の命といわれた。身代りのお守り様を一心に信仰すると、不思議に全快して現在は農業にはげんでいる。
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