オオダコ 2001年 愛知県 昔須佐におりんという老婆が漁をして暮らしていた。ある日おりんが漁に出ると大きなたこが船にへばりつき、足を一本差し込んで捕えようとした。おりんはたこと戦い足1本を切り取った。次の日もその次の日も同じことが起こったが、8日目に最後の足を切り取ろうとしたときにその足に巻き込まれて海の中に引きずりこまれ、たこの餌食になった。
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オオダコ 1972年 愛知県 昔、たこ取りをしていた老婆が舟の中に足を差し入れてきた大だこを見つけて足を1本切ってきた。それを毎日繰り返し、8本目の足を切ろうとしたときに大だこの餌食をなった。
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ヤマオトコ 1976年 新潟県 御神楽山におりんが平という場所がある。ここは、福島県西会津町野沢の酒屋の娘のおりんがいなくなったとき、探しに来たことからその名がついた。おりんは山中の掘っ立て小屋に山男と暮らしていて、山男はおりんを帰さなかった。おりんは一生そこで暮らしたという。
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チヨドリイワ 1999年 愛知県 須佐の入り江に住む千代は岩かげに小さいたこを見つけたのでこれを捕まえようとしたがびくともしないので、仕方なく足を切り取った。家に帰って見てみると大人の足ほどあり、これが高く売れた。毎日一本ずつ取りに行ったが最後の八本目を取りに行った時に目の前に一本足の大だこが現れ、お千代は石になってしまった。
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ヤマオトコ 1980年 新潟県 おりんヶ岳は昔野沢のおりんという娘が行方不明になり、探していた人が常浪川に浮かぶ藤つるの草履を見つけ室谷の上を探したことから名が付いた。そこはおりんが小屋を立て住んでいたが、一緒にいた山男がおりんを返さなかった。
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オバガミネノイッポンアシ 1991年 奈良県 12月20日には、一本足が出てくるので、伯母峰峠を越すなと言われている。一本足は昔二本足だった。退治しようとした豪傑が片足を切ったので、足が一本になったのだという。
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オオダコ 1933年 神奈川県 昔、漁夫が磯へ出て大きな章魚を見つけたが、あまりに大きいので足一本だけ切って桶に入れて帰った。それから毎日、足を一本だけ切って帰った。8日目に最後の一本を切ろうとしたら、章魚は一本の足で漁夫をとらえ海へ引きずり込んだ。
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オバガミネノイッポンアシ 1991年 奈良県 一本足の大きな足跡が雪の上にあった。それで大きな一本足いるので鉄砲で撃ったら、大きな舌を出したという。一本足は生笹(いくざさ)という名前で、人間に化けて有馬温泉に湯治に行った。けれども何日か目に正体がばれた。一本足になったのは背中に熊笹が生えた怪物である猪笹王だという伝承もある。
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オオダコ 1929年 長崎県 守山村の三室に住む老婆が海辺で物を洗っていると目の前に大章魚がやって来て足を一本差し出しながらじっとしていた。婆さんは包丁を持ってきてその足を切り、その後七日間老婆は章魚の足を毎日一本取り続けた。最後の一本になった八日目、頭諸共取ろうとして意気込んで行って襲われ、海底深く引きずり込まれた。
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オオダコ,ショウジャガマ 1982年 愛知県 昔、須佐の海に大蛸が住んでいた。ある少女が毎日その足を切って売り、暮らしをたてていた。8本目の足を切りに行った時、遂に大蛸の為海中へまきこまれて死んでしまった。しょうじゃは少女が訛って、がまは水中の大きな穴と言われている。
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ナマトンカナシ 1986年 沖縄県 ナマントカナシは八角八足もしくは、前足8本、後ろ足8本で合計16本の足を持つとされる怪牛で、足で田を踏み耕す耕作の神だという。トカラの悪石島ではボゼの一種である牛ボゼとして出現したが、この島には水田がないので、デモニッシュな性格だけが問題として残る。
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タコ,ババガイワ 1963年 愛媛県 欲深な老婆が岩の上でタコを見つけた。老婆はそれを誰にも言わず、毎日1本ずつその足を食べた。8日目に最後の1本を切りに行ったが、タコが「お前のような強欲な者はこうしてやる」と、残った足で老婆を巻き、海へ引き込んだ。それ以来この岩を「婆ヶ岩」という。
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ヤマノカミ 1927年 愛知県 山の神は一ツ目一本足だという。そのため、跛の者を山の神という。老人が山仕事に行き、一本足の怪物に出あったことがあるが、詳しいことはわからない。
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ソウシキ 1939年 長野県 葬式から帰ってきたら、家の入り口で塩で手を清め、たらいで足を洗って家に入る。この時、足と足をこすって手を使わずに洗うため、平常は足と足をこすって洗うことを忌むという。
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オバミネノイッポンアシ 1934年 奈良県 一本足は、寝ない子を脅すときに母親が用いたりする。一本足は義経の馬との混合型であるとも言われる。
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キツネ 1980年 青森県 猟師に足を撃たれて3本足になった狐が祟るようになり、サンボと名がついた。
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(ゾクシン) 1981年 栃木県 足王(尾)さんという小祠がある。足が痛くなったときなど足の病気の時にここに参ると、痛みが消えるという。
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イッポンダタラ 1985年 和歌山県 ハテノハツカは悪日のため、目一つ、足一本の一本ダタラが出て来るから、山や峠を越えることができないという。
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テンジョウ,アシ 1967年 茨城県 金剛院という寺に、留守番をして住んでいた頃、夜中に天井から足が出ることがあった。そして「足を洗え、足を洗え」と言う。すると必ず村で不幸があった。
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コトサマ 1950年 新潟県 2月8日はこと様が山から出てくる日で、12月8日は山に帰る日であるという。
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テング 1995年 群馬県 夜狩りにいったら天狗が太鼓を叩いてやってきて、足くらべしろと言う声がして大きな足が出てきた。度胸試しにきたと思ったその人は、「何これっぽっちの足」と言って煙管で足をぽんとたたくと、天狗はたちまちいなくなった。
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