インガメ 1950年 熊本県 インガメ(犬神)は白黒の斑で長さ9寸6分、戸主の気質が反映する。作神とされており、桝の量り込み・量り出しをするので金持ちになることがある。また、転居してもついて行く。勢力ある家のインガメは屋敷内で暴れるので、地蔵様を祀って抑えておく。
類似事例 |
|
シシャ 1992年 宮崎県 悔やみの使いは一人で行ってはいけない。魔がさす、災難がある、死者にかどわかされる、死人がついて来るといい、二人で行くことに決まっている。
類似事例 |
|
タタリ 1991年 愛媛県 ある人が家を建てたら、3年に一人ずつ死んだ。祟りのある土地というのもあるかもしれない。
類似事例 |
|
オニガシマ 1937年 香川県 鬼ヶ島には鬼の住んだという洞穴がある。
類似事例 |
|
テング,ドッカカラノコエ 1976年 新潟県 天狗が巣を作る日に餅一臼捲けと言われた。また赤飯を食べろと言われたりもした。どこからともなく聞こえた声には、その通りにしないと祟るかもしれない。神のお告げかもしれないのである。
類似事例 |
|
ヘビ 1997年 高知県 庄屋の娘を蛇がかどわかした。蛇は娘を洞窟の奥に引っ張り込み、機を織らせた。
類似事例 |
|
タヌキ 1939年 大分県 海岸にある小洞穴に何かが棲んでいる。犬や火の玉、時には17、8の女性にもなり、渡し舟に乗せてやると洞穴の下まで来て海に飛び込む。ある者の帰りが遅いので探しに行くと、ボウとしており、2、3年病んで死んだ。正体は不明だが、狸ではないかと言うものもいる。
類似事例 |
|
キツネ 2005年 島根県 御津へゆく峠で狐が人を化かすと聞いたことがあるかもしれない。
類似事例 |
|
オチウドノハカ,ジゾウ 1958年 岐阜県 双六谷の洞穴近くの地蔵様は落人の墓と言われており、よく祟る。お参りすると治る。
類似事例 |
|
ヒノウミ 1971年 鹿児島県 尾の崎の洞穴の沖の海上一面が長く火の海になるのを見た人がいる。
類似事例 |
|
オツゲ,ゴフ,オワカサマ 1964年 福島県 おわかさまの類の老女に「あまりじょうぶに育たない。この護符を信じて疑わなければ長生きするかもしれない。戦争に行くと戦死するかもしれないから、離さず持っているように」と女の髪の毛をつつんだらしいものを授けられた。
類似事例 |
|
カワウソ 1976年 新潟県 ある人が夜道を行こうとすると、広瀬集落の川の縁で、死人を桶に入れて洗っているのを見た。その人は怖くなって、広瀬に泊めてもらった。川うその仕業かもしれない。
類似事例 |
|
ドウケツノヌシ,ウバガタケミョウジン 1985年 大分県 里の娘のところに、夜に男が通った。姥の作で裾に針を刺しだどっていくと、岳の洞穴についた。男は洞穴の主であり、嫗岳明神であった。娘の産んだ男子は成長して大神氏の祖となったという。
類似事例 |
|
カミカクシ,キツネ 1995年 愛知県 神隠しに有ったと思われた人が、ぐるぐる歩き回らされていた。狐の仕業。
類似事例 |
|
インガメ 1976年 熊本県 人の恨みを受ける人を「インガミがうつたのではないだろか」という。インガメ(犬神)は特定の家が祀っている。牛や馬に憑くこともある。犬・猫・狐が憑くことをムラカゼといい、特に犬が強く、インカゼといって嫌っている。
類似事例 |
|
ダイジャ 1937年 愛知県 大蛇を見た者が病気になって死んでしまった。他にも大蛇が目撃された所があり、あるいは同じ大蛇なのかもしれない。
類似事例 |
|
イヌガミ 1986年 大分県 犬神は九州でも特に大分県に多く,インガミ・インガメと呼ばれる。姿は憑かれている人以外に見えない。鼠より大きく毛はぶちである。モグラの一種で尻尾の先端が分かれている。目が見えず一列になって行動する。納戸の箪笥の中や床の下,家の奥のハンド(水甕)の中に飼われている。
類似事例 |
|
ウワバミ 1938年 京都府 稲荷山の洞穴には蠎蛇がいて、何百年か前には人身御供を毎年出していた。
類似事例 |
|
カライケ 1984年 長野県 神社の上に空池と呼ばれるところがある。そこは大きな窪みがあり、池のような形をしているから、人々に空池と呼ばれている。まだ分からない伝説が隠れているところかもしれない。
類似事例 |
|
ナニカ 1940年 大分県 海岸のへりには小さな洞穴があって、そこには何かが居る。それは犬・火の玉・17、8歳の女などに化ける。女は漁師に船に乗せてくれとか、便所を貸してくれなどと頼む。船が洞穴に近づくと女は海に飛び込み、夜、漁師がなかなか帰って来ないので家人が迎えに行くとポーっとしており、それから2・3年病んで死んだという。また老人が、何かとは狸だろうというと、たちまち腹痛が起こった。
類似事例 |
|
キツネ 1995年 愛知県 道に迷ってぐるぐる歩いてしまうのを狐の仕業にする。
類似事例 |
|