シリョウ 1990年 香川県 看護婦をしている孫が2階で寝ていたら、ミッシミッシと音がした。呼んでも答えず、見ても誰もいない。何回かあり、見てもらったら病院で死んだおじいさんやおばあさんが4~5人憑いていた。
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シノヨチョウ(ゾクシン) 1976年 宮城県 真夜中に戸がガタンと鳴ったり、何かが倒れたような音や戸が閉まる音が聞こえると人が死ぬ。
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シンリョウジョシショノカイダン 1971年 鹿児島県 診療所の支所で幽霊や化物が出ると言われていた。化物は女であったり、指のない人間であったりした。またある人が宿直の折、戸締りをして入れないようにしてある宿直室に入り込んで彼の頬を冷たい手で撫でたりもした。この人が神様に伺いを立てたら、以前に自殺した無免許医師が誰も祭ってくれないので、水が欲しくて現われたのだと言われたため懇ろに祭った。またのちに、僧侶の免許を持った出張所長が任命されてからは、宿直室に寝ていると畳がふわふわと持ち上がってドシーンと落ちたりした。古い書類を焼いている折、一緒に投げ込んだサイダー瓶が大きな爆発音とともに割れもせずに中学校のほうに飛んで行った。この中学校の宿直室では横に寝ると何者かに押さえつけられ、仰向けに寝ると押さえつけられない。のちに支所が出張所に変更されて移転してからはこのあたりで神主姿で白く百メートルぐらいの長い布を引きずった化物が目撃されたりもした。
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キツネ 1937年 福井県 医者が夜中に呼び出され、難産の末に子供を取り上げた。夜が明けてみると、医者がグランドに立っていて、おそらく狐のお産に呼ばれたのだろうと言うことだった。畜生のお産をしたので、病院が流行らなくなった。
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(ゾクシン) 1984年 埼玉県 死の予兆。一声ガラス、あるいは一口ガラスといって、カラスが病人のいる家へ向かって、普段と違うへんな声でガァガァと鳴き、カラス鳴きが悪いと人が死ぬ。これは当家には聞こえないという。また、月のすぐ近くに星が見えるのは近星でこれが見えると人が死ぬといわれている。
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キツネ 1939年 京都府 夜、ある高名な医者のところへ狐がやってきて、妻が難産で苦しんでいるからたすけてくれと言う。医者は恐ろしくて頼みを聞かなかった。数日後、狐の親子が死んでいるのが見つかり、医者は祟りで没落した。
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ユウレイ,ヤマイヌ,タヌキ 1976年 愛媛県 終戦の頃までは病人の危篤などの連絡に深夜でも出かけた。道中には人が殺された所や幽霊が出たと伝えられる所があった。山犬につけられるとか、狸にだまされるという話もあった。父の話では、夜の10時過ぎに家路を急いでいると提灯の火が見え、小便を始めると消えたという。
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ヨウカイ 1990年 山形県 昔から夜になると外出はしなかった。闇の中に妖怪がいて、病気を植え付けるからである。
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(シノヨチョウ),マタメガネ,ヒツギ 1956年 宮城県 重病人の家を近くの家の屋根から股メガネで覗くと、死人が出るならその家の棟に棺が見える。
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ヘビ,カンノン 1989年 長野県 じんがの下に住んでいた医者が、村人の栄養不良を憂えてねずみなど捕って動物性たんぱく質をとるようにすすめた。するとその家の老爺の夢に蛇が現れ、自分たちの餌が無くなるから止めろと言った。しかし止めなかったところ、医者の息子が蛇に底なし沼に引きずられそうになった。助かったが、その日の夢に蛇が出て今度は「止めないと皆殺しにする」と言った。村人は蛇を退治することにして、護摩を焚き観音を頼むと、蛇が雲を引いて舞い上がったという。後に医者の老爺は亡くなったという。
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(ゾクシン) 1977年 秋田県 足音や茶わんを鳴らす音がする。また、夜戸を開ける音はするが閉める音がしないなどは死の予兆として考えられている。
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ビョウインノユウレイ 1986年 東京都 病院に幽霊が出て、その幽霊を見た人は死ぬといわれていた。ある人が病院に泊まって将棋を指していた。途中で便所に行ったら幽霊がいた。その人は友人に幽霊を見たことを話したが信用されなかった。翌朝、幽霊を見た人は死んだ。
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ユウレイ 1933年 大阪府 病院に白昼白髪の老翁の幽霊が出ると噂になり、見物人が集まって盛況となった。しかし、これは光の加減やガラス戸の曇りによって人の様に見えるだけであろうと筆者は分析する。
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シカタ 1976年 鹿児島県 小父が病気のとき、夜の2時頃箱を釘づけする音が聞こえる。その後卵を割ってからを庭先に投げる音と人の声がする。午前4時頃には屋戸を開いて洗面器の水をこぼす音と、親戚や近所に知らせに行く人に注意する声がした。翌日の昼ごろ病人は亡くなった。
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カラス,(ゾクシン) 1942年 富山県 夜、烏が鳴くとその近所に死人がある。
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キツネ,(オンガエシ) 1956年 宮城県 明治中期,この土地に名医がおり,夜中に難産の往診を頼まれた。山の手の沢の奥に別荘風の邸宅があり産室に通された。手当てをし双生児を取り上げた時点で,名医には産婦が異類の者だとわかっていたが,最後まで手当てをしてやった。そこへ年老いた両親が出てきて厚くお礼を述べ,名医は御馳走と包み金を貰って帰宅した。包みの中は本物の小判であった。翌日,前夜の場所と思しいところに人をやったが,そこは人里からやや離れた沢の奥で家などはなく,ただ岩の横穴が一つあっただけであった。部落で尋ねると,その辺りにそういう家は一軒もなく,また昨夜部落で婚礼振舞があった際膳部が一人分なくなったということであった。
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ユウコン,ヨウカイ,ボウレイ 1974年 慶長年中のこと、ある人の妻が看病の甲斐なく死んでしまった。以来夫恋しさに現われるようになった。彼の友人たちが、彼の寝床へ女が入っていくのを見たが、寝床に入ると女はいなかった。翌日問いただすと、ある人は妻が現れることを語り、10日後に死んだ。
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(ゾクシン) 1982年 山形県 生死の予兆。死に鳥といって人が死んだり、焼き鳥といって、火事になったりする。焼き鳥が鳴いたときには、ムラの長老格の女性がオナカマのところへ人をやって聞いてきて、女の人に千度参りをさせる。月に傘がかぶっていて、その傘の中に星が1つあると3日以内に人が死ぬ、など
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タマシイ 1949年 新潟県 病人が死ぬのはほとんど夕方から明け方である。タマシイとぶち当たった郵便局の配達者もおり、特に寺の往路復路ではよく当たるので、道の端を歩くようにといわれる。
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ユメ 1928年 愛知県 ある女が20歳のときの話(20年前)である。姉の病気が重くなり見舞に行こうと思っていた晩のこと、誰かが戸を叩くので声を掛けると、それは患っているはずの姉であった。中に招き入れたが、姉は黙って土間に立っているだけであった。そのとき、戸を激しく叩く音が聞こえたが、気づくと自分は床に寝ていた。しかし、まだ戸が叩かれているので戸を開けると、飛脚が姉の訃報を知らせにきたのだった。
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