(ゾクシン) 1982年 新潟県 花に関する俗信。桐の花が咲くとイカがとれる。アヅキの花が咲くとマスがとれるなど。
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ソーレンバナ 1939年 鳥取県 曼珠沙花をソーレン花と呼ぶが、長病の者が寂滅するのはこの花が咲く頃だといわれている。
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(ゾクシン),ウドンゲノハナ 1935年 栃木県 うどんげの花が咲くと、人が死ぬという。
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カイイ 1974年 日記に金花銀花が生えたという怪異を多く見たので、金花銀花について人に尋ねたところ、それはくさびらの花のことである聞かされた。しかし観応二年六月天井にはえたものを陰陽師に鑑定させたところ、銀花ではなく蟷螂だと答えたこともあった。
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(イキカエリ) 1933年 京都府 お花さんという婆さんの話で、花の沢山咲いた綺麗な野原を緋の衣を着た坊さんに導かれて歩いて行くと後から自分の名を呼ぶ声が聞こえたのでふと振り向く途端に気が付いたと言っていた。
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シラヌヒト 1936年 山口県 村の子供が溺れ死んだので、ミコに見てもらったら、水の所に美しい花が咲いていて、それを取ろうとして落ちたのだと言った。また、子供がいなくなって探していると、山の中にいた。聞いてみると、知らぬ人が来い来いと言って連れていったのだという。
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ヤマオトコ 1958年 岐阜県 昔、筍を取りに山へ行った人が山男に連れて行かれた。
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ウドンゲ 1956年 宮城県 ウドンゲの花が咲くと不吉などと言う。
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(ゾクシン),ウドンゲノハナ 1933年 栃木県 うどんげの花が白く咲くのは盗難、黒く咲くのは死去、赤く咲くのは幸福の前兆。
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ツツジノムスメ,マショウノケシン,アタタカイモチ 1987年 長野県 若者は,毎晩毎晩細い身で険しい山を越えてくる娘に疑いを抱き,魔性の化身に違いないと思うようになった。娘と関係を続けると,いずれ食い殺されてしまうのではないかと考えた若者は,娘の殺害を決意する。山中の断崖で待ち伏せしていると,娘が疾風のような速さで通り過ぎようとした。若者が踊り出て娘の体をつくと,娘は叫び声を上げながら谷底に落ちていった。その後,娘の落ちた辺り一面に真っ赤なつつじの花が咲き乱れるようになった。娘の血が花と化したものだという。
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テンペンヨウイ 1977年 観応年間、古い箒に花が咲いた。臼の木に花が咲いた。伐って10年以上過ぎた椿が葦のように伸びた。
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タイマサン 1956年 宮城県 御崎の北の丘。美しい花の咲く桃が多い。神があまりに花を惜しむので、実が落ちて育たないという。
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ボウレイガタナ 1955年 岡山県 洞谷山雲居寺にお花観音があるが、その由来として次のような怪談がある。江戸時代家老大橋某が居たが、女中のお花を寵愛したが、奥方の嫉妬により殺され、その死体を井戸に投げ込んだといわれる。それ以来奥方はお花の亡霊に悩まされた。お花を殺したときに使った刀を手に入れるとその家の奥さんは必ず病気になったという。
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キキリボウ 1956年 宮城県 磐司の山中で、木を伐る音がしたり、多勢で歌ったり笑ったりする声がする。行って見ると誰もいない。木伐り坊に会うことがあり、時には怪奇な山男の姿を見るという。
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トンネル,ジサツ,アカイハナ 1972年 鹿児島県 昭和3年の秋、ある青年が青年倶楽部の合宿所の前の畑で見たこともない一本の赤い花を見てこれに誘われて取りに行き、その帰り道いつの間にか汀野墓(ナギノンハカ)の安山喜作の墓に来ていた。それからというもの汀野墓には水仙やまんしゃげの花が咲くようになった。この青年は6年後に毘沙門のトンネルで自殺し、青年団が彼の遺体を引き取りに行って帰った夜明けの3時ごろ、団員の一人が畑に灯りがともり見たこともない赤い花が一本咲いているのを見た。しかしほかの団員が見てみたところ、花ではなく人間の胴体から下がはっきりと浮き出し胸から上は灯を持った片手が見えるだけで頭もない人が歩いてきて、灯りと共に消えた。それからこの畑の境界上には水仙やグラジオラス、タンポポの花が咲くようになった。
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(ゾクシン),ウドンゲノハナ 1936年 京都府 宇津村では、優曇華の花が咲くと、貧乏になるという。
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イワシバナ,ホドゲ 1941年 秋田県 植物に関する俗信。いわし花は、仏様が嫌う花であるという。ほどげ(桜草)は魔除けになるといい、家の庭によく植えてあるという。
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(ゾクシン) 1982年 群馬県 植物に関する予知の俗信一束。桜の季節外れの花は変事の前触れ、竹の花が咲くと凶事、など。
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ヤマオトコ 1989年 長野県 ある猟師が谷に入って一日仕事をしていたが、獲物を捕れなかったので山小屋に帰ろうとしたところ山鳴りがして山男が出てきた。山男と戦っている内に鉛玉がつきたので金の玉を込めて撃とうとすると、「それをすると死んでしまうので仲直りをしよう」と言い出した。結局山男が負けたことを言わない代わりに、山に行くたびに猟を分けてくれることになり、その時は1人で来いということになった。猟師は幸せに暮らしたという。
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キツネノレイ 1942年 愛知県 花という娘が、確かに死んだはずなのだが、また呼吸して、生活もするようになった。キツネがついているという評判になったので、勝之助という男がキツネを追い出すことになった。花についていたのは、鉄砲で撃ち殺されたキツネであった。白い布に包んだ管で花の身体のあちこちを押さえると、身体中に玉ができ、芋の揚げ物を五ついっぺんに食べた後、出ていった。キツネが出て行った途端、花は死骸に戻った。
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ワライオンナ 1936年 高知県 奥山にいて、男が通ると出てくる。はじめはニコニコしているが、やがて声を出して笑い出し、最後にはすべての山や谷に響くほどの声で笑うようになるという。
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