スネコスリ 1956年 雨の降る夜道、通行人の足の間をこすって犬の形をした怪物が走り通ることがある。
類似事例 |
|
ジルムン,ジーヌムン,ウヮーヌムヌ 1974年 鹿児島県 徳之島では、ジルムン、ジーヌムンというのが出るという。雨スダレ(軒下)に埋めた子供の霊だという。夜道に現れて人の股下をくぐる。くぐられたら死ぬという。与論のウワーヌムヌも同じものである。備中、小田ではスネコスリといって、犬の形をして雨の降る晩に道行く人の足の間をすって通る怪物があるという。
類似事例 |
|
オーイン,オクリイヌ 1971年 新潟県 オクリイン(送り犬)は夜道に人の後をついてきて、後ろ足で蹴って、転ぶと喰いつくといわれていた。
類似事例 |
|
ノヅチ 1918年 岐阜県 ノヅチは、頭も尾もない丸い生き物で、人の後を追いかけてくる。
類似事例 |
|
アシマガリ 1956年 夜道を行く人の足に綿のようなものがからみついて人を苦しめることがある。狸の仕業とも。
類似事例 |
|
ミノムシ 1938年 新潟県 ミノムシは道の怪である。小雨の降る晩などに歩いていると、火が現れて蓑の端にくっつく。払えば払うほど全身を包むが、熱くはない。雨のしずくが、火の粉のように見えるのだという。
類似事例 |
|
イッタンモメン 1938年 鹿児島県 一反木綿という名の怪物がいる。一反木綿の形をしたものが現れて、夜間にひらひらとして人間を襲うという。
類似事例 |
|
クロニュウドウ 1938年 福井県 雨が降る夜に歩いていると、松の木の横から黒装束に白い草履を履いた黒入道が出てきて笑うという。恐ろしいので、下から見上げるとますます大きくなっていく。その正体は古狸といわれている。
類似事例 |
|
オオカミ,ヤマイヌ 1990年 長野県 昔、おおかみのことを山犬といった。夜道を一人で歩いている時は、絶対に転んだりしゃがんだりしてはならない。姿は見えないが、山犬に喰われてしまうからだ。山犬の眼は恐ろしい。暗闇に光る二つの眼光に睨まれると、普通の者はみんなまいってしまう。
類似事例 |
|
クブシックリ,(ミチニデルヨウカイ) 1989年 長野県 夕方、子供が道端のくぶしの木の下を通ると、クブシックリが顔にはりつくという。
類似事例 |
|
ヨスズメ,タモトスズメ 1985年 愛媛県 真夜中に山道を歩いていると、ちっちっと鳴いてついてくるものがある。ときにはその声で行き先をさえぎられ、歩けなくなる。これをヨスズメに憑かれたという。タモトスズメともいう。ヨスズメは山犬の先触れだともいう。
類似事例 |
|
ムケエイヌ 1938年 長野県 深夜山中に狼が出る。人が通りかかるとその頭上を飛び越え、また前に廻ったりする。これをムケエイヌ(迎え犬)と呼んでいる。
類似事例 |
|
セコ 1986年 大分県 セコは毎晩同じ時刻に同じ道を鳴きながら通る。通り道の小屋の壁に穴をあけ,屋根の上を通ったり,小屋をゆすったりする。こちらから仕掛けない限り悪さはしない。
類似事例 |
|
テング 1980年 和歌山県 立岩にさし歯の下駄をはいていくと、天狗が道のはたに出て来て人を通さないという。
類似事例 |
|
ナマメスジ 1954年 岡山県 真庭郡川東村大字田原の、川東小学校の裏手にナマメスジと呼ぶ道があり、夜中に犬位の獣が音をさせて通る。その獣をナマメと呼んでいる。
類似事例 |
|
カマイタチ 1966年 埼玉県 風の強い日は、「鎌いたち」という目に見えない動物に足などを切られる。
類似事例 |
|
アシマガリ 1938年 香川県 綿のようなもので、人の足にからみついて苦しめることがあるといわれている。正体は見せないが、狸の仕業であるといわれている。
類似事例 |
|
オクリイタチ 1938年 静岡県 夜に歩いている人のあとをついてくる。草履を投げるとついてくるのをやめるといわれている。
類似事例 |
|
キツネ 1999年 宮城県 キツネは人を化かす。歩いている人の視界にある木や石に化け、歩く人に追わせて迷わせる。
類似事例 |
|
キツネ 1979年 山梨県 夜遅くに魚を持って歩くと、キツネが魚をほしがって人を化かして道をまちがえさせる。
類似事例 |
|