カミノミスガタ 1976年 神の御姿を画くのは、恐るべく慎むべきことである。人の目には見えないから隠身(かくりみ)と言うのを、略して神というのだ。稀に人に諭すことがあって御姿を現す時、我々には老翁童女や大蛇猛獣の姿に見えるが、真の御姿を見ることはできない。神が見えなければ存在しないと思うのは愚かなことだ。
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ヤマノカミ 1984年 愛媛県 正月二十日は山の神がご馳走を煮ている。その煙が目に入ると目がつぶれる。
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コウジンサマ 1982年 群馬県 荒神様は目と耳が悪く、荒神様が障ると病気がなかなか治らない。
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ベンジョガミ 1959年 大分県 便所神は女神で目が見えないという。人間がクチギレするのは便所に唾を吐くからだという。
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(ゾクシン),エナ 1933年 福岡県 エナ甕の蓋を開けてみると、眼が潰れるという。
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アワ,カミサマ 1987年 長野県 神様があわで目を突いたので,あわを作らない。
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ユワタシガミ 2001年 鹿児島県 ユワタシ神は、怪を見るような人には見えるという。
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スイジンサンノサワリ,ヤマノカミサンノサワリ 1984年 島根県 眼が悪くなったり原因がはっきりせず、なんとなく体の調子の悪い日が何日も続くと水神さんのさわりだとか、山の神さんのさわりだとかいった。
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ヤマノカミサン 1953年 埼玉県 月夜の晩、先が全然見えなくなって仕方なく立止ることがある。山の神様に眼を塞がれた、という。
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バケモノ,アヤシミ 1976年 怪はそれを見る人の心の影像であり、心が平穏であれば見ることはない。
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カンジョガミ 1956年 一般には、厠神または便所神という。この神に行き逢うと、転んで気絶することがあるという。
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サスガミ 1956年 一般には、厠神または便所神という。この神に行き逢うと、転んで気絶することがあるという。
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コンジンサマ 1982年 群馬県 金神様は目が不自由で、おっかない神様。間違った事をすると許さない。
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キンキ,ゴマ 1981年 山形県 熊の神社の神様がゴマで眼をついたため、大舟ではゴマを作ってはならない。
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ヒメコンジンサマ 1982年 群馬県 姫金神様は目・耳・口が不自由。祟られると何をしても除けることができない。
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コンジン 1942年 三重県 金神にむかって出産すると、子どもの目が見えぬようになるとか、死ぬとかいう。
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オシラサマ 1983年 岩手県 オシラサマは眼の神様とも言うが、物咎めする割に治してくれないという。ある家では、家族全員が眼を病んだのはオシラサマに咎められたからだとイタコに言われた。
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ジャンジャンビ 1935年 奈良県 なぜ見てはいけないかというと、人が見ていたのでは2つの火が逢うことができないからである。
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カミ 1961年 鹿児島県 神の姿は定まったものではなく、魚や虫などの形をかりて人に姿を見せることがある。
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ヤマノカミサマ 1974年 栃木県 ある家で、主人が氏神の山の神様にお参りに行ったら、近くの岩の上から赤い顔をした髯面の山の神様に睨まれた。以来祠には近づかないという。
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