オサキ 1978年 群馬県 オサキモチはオサキを飼っているとされる。主人の嫉妬心や妬みを察して相手に身体的あるいは精神的被害を及ぼす。前者では憑依現象を伴い、死に至らしめることもあるが、悪寒、頭痛、めまいなどの場合もある。後者は盗難などである。いずれにせよオサキは主人の敵を不幸にし、主人を富ますと信じられていて、オサキ大尽という言葉もある。
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カゼモチ 1965年 宮崎県 ヒジリ神という祈祷師たちは、カゼモチも落す。カゼモチは猫の子くらいの動物。それがいると家が繁栄する。
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カゼ 1985年 長崎県 海や山で仕事をしている時などに突然悪寒に襲われ、家に帰っても木が変になり、会話することを好まず、生気を失って寝込むといった経過を辿る。これをカゼにあたったとかカゼに会ったなどと呼ぶ。医者では治らず、ホウニンの所へ行って治療する。
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(ゾクシン) 1983年 富山県 人が死ぬ時、カラスがかわいい、かわいい、かわいいと鳴くが、死ぬ当人にはそれが聞こえないという。また、いやな声で鳴くとどこかで人が死ぬといわれている。
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ヘビ,ハブ 1943年 鹿児島県 波布が人をかむと、3日間はその人の家の附近にいて、中の様子をうかがう。かまれた人が重態なら喜び、軽傷なら自分の尾をかんで死ぬ。
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(ゾクシン) 1982年 新潟県 キザシに関する俗信。クサメをすると人に思われたり、のろわれたり、ほれられたり、かぜひいたり鼻から魂をとられるといい、魂をとられないために、「バカ、チクショウ」とか「思うたんびに会われるか、3度に1度は、お前来い」などという。一ツオモワレ、二ツノロイ、三ツホレラレ、四ツカゼヒクという。夜に左耳がかゆいと悪いことがあるし、右耳がかゆいとよいことがある、など。
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ヒョウスボドン 1965年 宮崎県 ヒョウスボドンを驚かしたり、不用意に触れたりすると、熱が出たりする。これを「カゼをひく」という。そのときにはあてられた場所と川とに朝のうちに酒を供え、ことわりをするとすぐ治る。
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カエル 1991年 高知県 カエルはイエノモリといって家を守ってくれるものだから、決して迫害してはいけない、いじめるとイボが出るといわれ、いじめた子どもには必ずイボが出た。
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インガミ 1977年 鹿児島県 インガミを祀る人は一見おとなしそうで、口許が美しい。目つきだけは鋭い。また、祀る人はスジ高い人で益があり、ハブ当りしないなどという。一方、入れられる人は性欲が弱く、まじめで、結果として必ず病気になる。
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オーサキ 1971年 埼玉県 オーサキにつかれると、夜眠れなくなり、熱病になって上言を言う。恨みから来る「恨みオーサキ」と羨みから来る「うらやみオーサキ」の2種類がある。前者は恐ろしく、食い殺されることもある。一度オーサキにかかると医者や薬では治らないので、オーサキ除けの呪いをする。
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キツネ 1960年 岩手県 狐は人を化かすが、物を食わせるので化かされた人は死なない。狸やクセエ(狢)に化かされた場合、物を食わせてくれないので死んでしまう。
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オサキ(ゾクシン) 1957年 群馬県 オサキはネズミとイタチの雑種のような形で、灰色か白であると言われていることが多い。敏速で、集団で行動する。人につくと気狂のようになる。逆に願いがかなうとも言われるが、つかなくなると死ぬ。家につくとその家は栄えるが、オサキを粗末にすると貧乏になる。おひつのふちをたたくと、オサキがよってくるという
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ヘビ 1955年 山形県 蛇が死にかけているのを見てムドサゲ(かわいそう)と言うと、殺した者よりもそう言った者のほうに祟る。
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コジキグチ 1977年 鹿児島県 コジキグチはライ病の人のクチで強い。フジキ(乞食)が水を貰いに来た時、断った家は流行病で死んだ。フジキは子供に祟りがあるので丁寧に吸う。
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イヌガミモチ・キツネモチ 2002年 山口県 犬神モチ、狐モチなどは筋が悪いといって皆から嫌われる。犬神などはよく憑き、一時は激しかった。今でもよく憑く。憑かれたら祈祷をしてもらう。
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ミソギ 1956年 宮城県 イザナミノミコトの身体に蛆が湧いていたので驚いて逃げ帰り、日向の橘の小門(オド)で禊ぎをした話があるが、死を穢れとして忌み避ける意識は今も強く伝えられている。
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ヤマジョロウ 1964年 愛媛県 山女郎にあってくすぐられたら、笑いが止まらなくなり、やがて死ぬという。
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ヌレオナゴ 1983年 愛媛県 道を通る男に笑いかける。ヌレオナゴに出合った時は笑顔は禁物で、もしそうすると一生つきまとわれる。「やかましい」とどなると消えてしまうともいう。
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オーサキ 1995年 埼玉県 オーサキはお蚕さんをいいものととりかえたり、主人を罵った人に腹痛や頭痛をおこしたりする。
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キツネ,ムジナ 1999年 宮城県 キツネに化かされても死ぬことはない。ムジナに化かされると、その人は死んでしまう。
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