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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

コウジンサマ
1969年 秋田県
房住山には昔寺があって、今は五輪塔と坂上田村麿が掘ったという古井戸が残っている。1938年前後、あるソマフがこの井戸を浚うと、瀬戸物や金物、庚申様の猿などが出た。しかし房住山は荒神様のいる所と言われているので、その後は崇りを恐れて誰も掘らない。

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ゴリンヅカノタタリ
1977年 山梨県
五輪塚は平将門一門のゆかりの品が埋められているといわれる場所。かつてはお盆に新しい草鞋をはいて掃除をした。昔は、ここで白い蛇を見た者がいて、霊場とされ、勝手に入ると目がつぶれるといわれる。
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ゴリンヅカノタタリ
1977年 山梨県
ゴリンヅカ(五輪塚)は、昔は神聖な場所とされ、誰も入らなかった。ここで白い蛇を見ると2年と命が持たない。新しい草履を使わないと中へ入れないといわれた。
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ユメ,ハクジャ,ビシャモンテン
1933年 栃木県
30年程前のある夜、白蛇が現われて、「土中に埋められているから掘り出してくれ。出してくれたら一生安楽に暮らさせる」と言う夢を何度も見るので権現山に行ってさがすと、毘沙門天の像が出てきた。
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タタルキ
1938年 島根県
昔はあちらこちらの田畑付近に荒神社があって、祟りをなしたといわれている。明治維新のときに伐採して鎮守の杜へ移した。岡の同族で祀った惣荒神様は、同族がいくら木を切っても祟ることはなかったという。
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ヘビ
1975年 福島県
中倉集落の大きな屋敷が、蛇のために潰れたことがある。その屋敷跡には蛇神様が祀られ、古井戸が残っている。
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ヒノタマ
1991年 愛知県
大井小学校の裏山を登ったところに雑木林があり、そこに五輪塔がある。昔からここには火の玉が出ると言い伝えられていて、何人も恐れて発掘を試みる者はいなかったという。
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ゴロウサマ,タタリ,ハクジャ
1953年 島根県
かつて庄屋の屋敷跡の榎の大木の洞には、先祖の身代わりに戦死した佐伯五郎の化身の白蛇が住んでいた。五郎さまはお供え物をして祈ると霊験があるが、いたずらをすると祟り、怪我をしたり病気をしたりしたという。
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タカラモノ,ヒカルモノ
2003年 山梨県
蓧井山の山頂に三の祠があり、その下に宝物が埋めてある。そこに光りが見えたといわれる。南部町塩沢の円蔵時の若い僧に盗まれたという話もある。掘った人に関する話は一定せず、其寺の僧であるとか、其家の主人であるとか。宝の正体も明らかでなく、金作りの馬具か、お姫様の瓔珞かといわれる。
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キジン,ボクセン
1974年 福岡県
継体天皇の時、豊前国上毛郡の求菩提山にある護国寺に鬼神がいて人民を悩ませていたが、開基卜仙が法力によって調伏させ、瓶に封じて嶺の上に埋め、その霊を祀ったという。
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オニ
1930年 大阪府
南河内郡川上村には鬼住という地名がある。舒明天皇の時代、葛城山の悪鬼が農作物や子供を食っていた。この鬼を退治する際、氏神大梵天に祈ったところ、大梵天は大雨を降らせ、弓矢、割竹、鐘太鼓で鬼を責めたてる村人を助けた。延命寺には鬼退治に使った弓矢が宝物として保存されているという。
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〔オリトミヤノカミ〕
1973年 富山県
下田の金坑は、昔奢った坑夫が、向かいの折戸の宮の神を荒縄で引き回したり、酒の風呂に入り、握り飯の投げ合いをしたりしたので神罰が下って全滅した。
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タイコザカ
1986年 埼玉県
昔、幸福寺の近くに一匹の竜が住んでいた。この竜は寺の鐘つき堂の主だといわれていた。ある時竜が近くの沼まで出掛けて帰ってくると何者かに鐘を盗まれていた。怒り狂った竜は、寺で大事にしていた太鼓を持ち出し、「これを借りていくぞ、鐘が戻ったら返す」と叫ぶや、どこかへ行ってしまった。その後その太鼓を見たものはいない。今、寺の前にある坂を歩くと「ポン、ポン」と音がするのは、この時竜が隠そうとして埋めたからだと伝えている。さて、この鐘を盗んだ者はなんと筑波山に住む竜であった。今でも筑波山のお寺の鐘をつくと「栢間恋し」と鳴るそうだ。
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サケ,イド
1967年 福島県
昔、勿来に孝子がいた。母親が酒好きであったが、貧乏なので飲ませることができない。それを悲しく思いながら、ある日家の後ろに井戸を掘った。すると酒のような水が湧き出、それがたいへん良い酒だったので、母親に飲ませて喜ばれたという。井戸を掘った鍬は出蔵寺にあるといわれ、大同2年にこの寺が建立されたときに、縁起が良い鍬として地ならしに使われたという。また、井戸は現在酒井関根の蛭田源右衛門という人の屋敷裏に跡が残っているという。
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キンノウ
2001年 京都府
愛宕山の中腹、水尾の里は、清和天皇の隠棲地として同天皇の陵が静まるが、里の伝説によればその御陵の下には宝物「金の鵜」が埋まっている。それを掘り起こすと罰が当たるという。
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ゼンワンブチ
1986年 埼玉県
箕輪山霊巌寺近くの高麗川の淵には大蛇が住むと言い伝えられている。この辺りの住民は祝儀不祝儀があると、膳椀をこの淵に貸りに来ていた。淵に向かって「どうか十人前の膳椀をお貸し下され」と頼むといつの間にか浮かび上がってくる。終われば丁寧に礼を述べて返すのだが、ある時村の者が膳椀を返さなかったら、その後誰が行っても浮いてこなくなった。ある年大洪水があって淵が埋まってしまった。そしてそこから一匹の大蛇の頭骨が発見された。村人は膳椀淵の主として手厚く弔い、霊巌寺の宝物とした。
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コウボウダイシ
1930年 福島県
昔、弘法大師が巡錫してきて水をくれと頼んだが、意地の悪い老婆がこの村には井戸が無いと答えた。その後、井戸を掘っても塩水しか出ず、飲み水にはならなくなったという。
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ゴリンサン
1970年 鳥取県
二上城を山名時氏が治めていたが、豊臣秀吉に攻められてあたり一帯が焼き払われた。そのときの無縁仏を城落ちの五輪さんといい、いたるところにある。個人で祀る。屋敷を開いた人や士族の墓も五輪さんといい、古い屋敷にはたいていある。病気になって法華さんに相談すると、どこどこを掘ってみろといわれ、その通りにすると五輪さんが出る。祀ってもらいたいために祟るという。
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ショウベエジゾウ
1987年 長野県
昔,庄兵衛という人が牛が淵で雨乞いをした時,荒縄で縛った地蔵様を沈めた。するとどうしても上がらなくなってしまったので,庄兵衛は水底に取りにいった。そのまま上がって来なくなってしまったので,「庄兵衛地蔵」として祀った。
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コイ
1940年 栃木県
角田将監という人が、長元元年に大風があったとき、庭の大榎が枯れたのでそこに井戸を掘った。一丈ほど掘り進んだところ、地中から清水と共に三尺あまりの大緋鯉が出た。奇瑞と言って、神主の持田某と京都に上ったところ、時の天皇に禁鯉宮の勅額を賜ったうえ井戸を掘ることと鯉の合火を禁じられた。後に生活に困難を来したために禁制は解かれたが、氏子は今でも鯉を神聖視している。
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カネ
1988年 奈良県
貝ヶ平山(カネヒラ山ともいう)には黄褐色の輪影が現れ、年とともに移動する。これを月の輪という。昔掘ってみたところ、この山から堺へ飛んでいった鐘が故郷懐かしく飛び戻って埋まっていたという。以来、恐れて誰も手をつけないという。
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