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検索対象事例

モモタロウ,オニ,カラスケタロウ,カキタロウ
2001年 石川県
おじいさんが川で拾った桃から生まれた男の子はだんくら(わんぱくの意)に育った。おじいさんが鬼退治に行けというと、桃太郎は黍団子を持って鬼が島へ出かけた。途中、石から生まれたすけ太郎と柿太郎を共にして鬼の牙を取って帰ったが、おばあさんに化けた鬼に牙を取り戻されてしまう。3人はそれぞれ、海、山、天を探したが見つけることができなかった。取り戻せなかったら死のうと相談していたので、海に入って死んでしまった。

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オニ
1955年 青森県
老婆が川で拾った桃から男子が生まれる。桃太郎と名づけられた子はすくすく成長し、鬼退治に出かけることになる。犬、雉、猿をお供にし、鬼が島へ渡り、鬼たちを懲らしめて宝物を得る。鬼退治を天子様が誉め、褒美をもらう。それらの宝で爺婆と安楽に暮らした。
類似事例

オニ
1960年 福島県
母親と鬼の間に出来た息子の元へおじいさんが訪ねてきた。鬼は夜になるとおじいさんを食おうとするので三人は逃げることにした。舟で逃げたが鬼が川の水を一口で飲み干してしまった。そこで母親がボボを叩いたところ鬼は水を吹き出し、舟は里へたどり着いた。
類似事例

サルノヨメゴ
1956年 宮城県
昔、ある家に娘が3人いた。ある年の日照りに、どこの田にも水がなくて困っていると、1匹の猿が来て、「あんたの田に水をいれてやるから、娘を誰か1人くれ」というので父が承知すると、猿は忽ち水をためる。父が猿との約束を心配していると、末の娘が快諾して猿の嫁となる。2,3日後、猿と娘がお舅礼に来る途中、藤の木の前で、父にこの藤の花をとっていきたいと娘が言う。猿は木に登ってとろうとし、娘がもっと先というのにつられ、先まで行った。するとからまった藤のつるが木からはなれて猿は川の中に落ち、娘は無事家に帰ってきた。
類似事例

モモ,モモタロウ
1974年 宮城県
桃から産まれた子どもが、鬼を退治した。
類似事例

バカムスコトカゲボウシ
1956年 宮城県
老夫婦に息子が3人いて、兄はたいへん利口、中の兄は中くらい、末っ子は馬鹿だった。上の2人はよく稼ぐから婆もひいきで、羊を2匹買って1匹ずつ任せた。あるお天気の日に兄たちは羊に草を食わせに行き、末子は婆の作った団子を届けにいった。途中、末子の脇の方を痩せた病人のような奴がゆーらり、ゆーらり歩いているので、末子はわかいそうに思い、団子を食わせようとした。しかしさっぱり食おうとしないので、竹で土の中へ埋めて歩き出した。ところが今後は痩せた奴が後から歩いてくるので又団子を土に埋めた。どこまで歩いてもその痩せた奴がついてきて、その度に団子を食わせたので、兄たちのいる山に来た時は団子がなくなってしまった。その話を聞いて兄たちが言うには、「そいつは影法師といって、お天気のいいときにゃ、いっつも出るのさ」といって、家に帰ってお昼を食べたという。
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オニ
1955年 青森県
老夫婦が願を掛け、一寸太郎を授かる。「竜王になるので船をくれ」というので椀の蓋に針を添え、川に流した。漁師に拾われた後、長者の依頼で鬼退治をする。両目をつぶして鬼退治を果たし、沢山の褒美を爺婆のところに持ち帰り、一生安楽に暮らした。
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タヌキ
1942年 不明
昔じさまが染屋をしていた頃、兄が弟に「明日こけとりに行こう」と誘った。その夜兄は幼児ができたので、弟子に「明日はいけない」と言いに行かせた。しかし、翌朝早く「こけとりに行こう」と戸をたたくものがいる。弟子に断りにやらせたのに、これは狸に違いないと思い、ふしの穴から覗いたら、たぬきが外でたたいていたので、ガラッと戸を開けてたぬきの行くほうへ走った。たぬきは大きな桶に入ったので、石を桶の中に放った。三日目に行ってみると大きな狸が死んでいた。
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サル
1977年 福島県
ある老人に娘が3人あった。田んぼに水がないことを嘆いていると、猿が水を入れてくれ、代わりに娘をくれと言った。末娘が猿の所に嫁に行った。節供の里帰りの時、娘は猿に臼ごと餅を背負わせて、桜の枝を取ってくれとせがんだ。桜の木が折れ、猿は川に落ち、流されて死んだ。末娘は家に帰った。3番目の娘は最も頭が良く賢いものだという。
類似事例

サル
1973年 香川県
百姓が田んぼで仕事をしていたところ、仕事が残ってしまった。困っていると猿が来たので「娘をやるから仕事をしてくれないか」と言うと猿が代わりにしてくれたので、娘を嫁にやった。後に正月か節供に餅を持って里帰りしてくるとき、娘が大きな柿の木の下で柿を取ってくれと猿に頼んだ。猿は柿を取ろうとして下に落ち、溺れて死んだ。娘はそのまま家に帰った。
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イノスケ
1985年 新潟県
濁集落の老夫婦にイノスケという子どもがいた。10歳くらいのとき、父親が田から帰って足を洗っていて、煙草入れを忘れてきたことに気づきイノスケに取りにいくよう頼んだら、足を洗い終えると同時に帰ってきた。他にもイノスケが箪笥の錠の前で拍手を3つ打つと錠がピーンと開くのだった。親戚の会議でこんな不思議な子を生かしておくわけには行かないとなり、父親が山に連れ出すとイノスケは全て悟っていて、おとなしく鎌で殺された。父親も気が動転したのか、まもなく死んだという。
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サンボンツジ
1956年 宮城県
昔、兄弟三人がいた。一郎治は長男で少しこったんなかった(馬鹿だった)。二郎治はおとなしくて心持がよく、三郎治は一番気が強かった。一郎治が20、二郎治が18、三郎治が16のとき、父が「3年暇をやるからそれぞれ出世して帰って来い」といった。一郎治は人語を話すぶっ欠けお椀と組んで泥棒の名人に、二郎治は拾ったへらこ(これも人語を話す)でお姫様の病気を治してその婿となり、三郎治は偶然に大蛇を退治して殿様に喜ばれ、さむらいとなって悪者を退治する役につけられた。3年め、明日は故郷へ戻るという日、長者の家に泥棒が入り、三郎治が探索して汚い泥棒を捕まえるとそれは一郎治であり、訴人であった長者の婿は二郎治だった。早速故郷から早やかごで呼び寄せられた父は大いに驚いた。
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オニ,ツキノカミサマ
1928年 鹿児島県
昔、馬に塩を背負わせて海岸にきたら、鬼が立ちふさがった。塩を食べられ、木に登って鬼に逆立ちして足から登ったと教えるとそのとおりにした。男の姿が池に映り、鬼は池の水を飲み干した。追い詰められた男は月の神様に助けを請い、鬼は雷で焼け死んだ。
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ホトケ
1941年 不明
心中しようとした家族の息子を、通りかかった人が不憫に思い連れて帰って自分の娘と添わせるために育てた。するとその息子は他に女をこしらえてしまったので、娘は家を出た。母は娘を探し出し、どうか家に戻ってくれと頼んだ。そこへ娘の言い交わした男も一緒になってくれといいに来た。娘はどっちに行けばいいかわからず、橋から身を投げた。娘の体は二、三間流れたあと仏になって緋の衣を着た姿になり、わきへ上がっていった。
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オニ
1934年 熊本県
昔、貧乏な年寄りがいた。見知らん婆さんがきて1杯しか飯を食わないので嫁にしてくれと言った。その婆さんは1表の握り飯を食べていた。口は耳まで裂け、頭には角の生えた鬼だった。爺さんは天から降りてきた縄をつかんで助かり、鬼が掴んだときには縄が切れ、玉蜀黍の畑の上に落ちた。その血がかかったために、玉蜀黍の根は赤い。
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カミ,タキツボ,クモノバケモノ
1955年 秋田県
三人兄弟の乳が病気になり、ならのカラナシが食べたいと言った。太郎が滝壷にたくさんなっていたのを取ろうとすると、「だんだ、とんのは」と叫ばれて滝壷に飲まれた。次郎が滝に行くが、水を飲もうとして吸い込まれた。三郎が行くと今度は蜘蛛の化物が出てきたが、これを退治した。すると左の鼻穴から太郎が、右からは次郎が出てきた。
類似事例

オニ
1936年 鹿児島県
馬方が馬で塩を運んでいると鬼に出会う。男は木に登って逃げた。池に映った男の姿を見た鬼は池に飛び込み、水を飲んでしまった。笑う男に怒った男は木をかじった。男は月の神様に頼んで降ろしてもらった綱で天に上った。鬼は金の棒を貰って登ったが、途中で雷が落ちて焼け死んでしまった。
類似事例

オニ
1940年 香川県
鬼が臼という大きな石があり、それで鬼が餅をついていたという。ある時取ってきた赤児をついて食おうとすると神様が現れ、その子供はここへ来る子ではないと谷底へつき落とした。
類似事例

テング,カミカクシ,アカイカオシタハナノタカイショ
1982年 新潟県
ある夕方に、9つくらいの村の子どもがお宮の木の下に下駄を脱いだままどこかへいってしまった。村の衆は神かくしだといって、マスの底を棒でたたいてその子の名をよんで探しまわった。2、3日して昼ころに泣きながら帰ってきた。どこへいったと聞くと、赤い顔した鼻の高いしょ(人)に連れられて山道を行くうちに分からなくなり、目をさますと、山奥の、朴の葉っぱをしいたとこで、それから、やっと帰ってきたといった。
類似事例

オニ
1939年 長崎県
ある3人兄弟のところへ母親に化けた鬼がやってきて、一番下の子を食べてしまった。上の2人は天から降りてきた鎖につかまって逃げた。同じように鎖につかまった鬼は、途中で鎖が切れて、落ちて死んだ。
類似事例

オニ
1986年 鹿児島県
ある人が狩りに行って、木の上にしばられた鬼ににぎり飯をやったら、鬼が力をつけてしばっていたカズラを切り逃げた。実はその鬼はその人の妻の父がしばっていたもので、逃げた鬼は妻をさらって鬼が島へ行ったという。妻をとりかえすために箱に入って鬼が島へ行き、鬼を退治する。
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