ヤマンバ 1999年 静岡県 山姥は藤で機を織っていたという。藤蔓を切ると中が血のように赤いのも山姥に関係があるらしい。
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ウツクシイオヒメサマ 1939年 山梨県 木樵の爺が、淵に落とした斧を求め飛び込むと美しいお姫さまが機織りをしていた。三日ほどして機の管をもらって家に帰ると自分の三回忌の法事をしていた。管は糸の減らない不思議なものだったが事情を口外すると糸は出なくなった。
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ヤマンバノムスメ,ハンツモ 1983年 岐阜県 山姥の娘が草分けの家に雇われて糸を錘み子守りをしていた。山姥の娘は半錘(はんつも)しか糸が取れずそれゆえに「はんつも」と呼ばれたが、その糸を布に織り上げると8反にもなるので大事にされたという。
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オダイシサン,ホトケ 1978年 徳島県 昔、女の人が機を織っているとお大師さんが来て、お手水てぬぐいにするからくれと言うので、切って分けた。お大師さんは毎日やって来て、女は1機分2丈8尺の布を7日間で全てあげてしまった。お大師さんが望みを聞くと、このまま仏になりたいと言った。女はそのまま端切れのむらさきちりめんに黒しゅすの着物を着たまま仏さんになってしまった。
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テン,ムスメ 1941年 新潟県 老婆が留守番しているところに娘に化けて機械道具をよく運びにいっていた。遊びに来たと言い、一緒に機織をした。野良仕事が終わるころには、道具をまとめて帰って行った。それが貂であった。
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ツルニョウボウ 1934年 新潟県 昔々、山奥にいた狩人がどこからか訪ねてきた美しい女を嫁にもらった。女は暇さえあればキリキリシャンシャンと機を織っていた。秋の初め頃、布が出来上がり、天女の羽衣と言われ、お城のお姫様が買った。家に帰ると女はいなくなっていていた。狩人は百姓になり、ある日山深くに行くと、松の木の上に羽毛が1本もない鶴がいて、懐かしげに見下ろしていた。
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ヤマンバ 1927年 愛知県 ネダという家には、昔、山姥が決まって石臼を挽きに来た。手伝いに来るのはなく、自ら穀物を持ってきて挽いた。
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オトヒメサマ 1958年 岐阜県 昔、苧生茂の家に乙姫様が機織りの道具を借りに来た。織っている姿を見るなと言われていたのに見てしまったので、渕は小さくなり、その家の身上も悪くなった。
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リュウグウ 1967年 福島県 川に鍬を落として、水底に探しに入ると、とうとう竜宮まできてしまった。そこでは美しいお姫様がひとりで機を織っていた。久しく待っていると、たいそうなもてなしを受けたが、家のことが心配になり、3日でいとまごいをして腰元に道まで送ってもらって村に帰ったら、5年もたっていた。それから記念のために機織り御前の社を建てたという。
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ヤマンバ 1927年 愛知県 山姥が毎年、篩を借りにきたと伝えられる家がある。
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ヤマウバ 1976年 徳島県 山姥は山へ仕事に行き荷の負縄を左右そろえておくと必ず出てきて負うてくれと言う。その場合負縄が短いからと言って断ると山姥はそのまま帰ると言う。山姥には親切な者と恐ろしい者がある。親切なものは山畑を水田にしてくれたり、雨が降ったときに干し物を片付けてくれたという。また麦刈りを手伝ってくれることもあり、マゴシャクシで刈ると言う。
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フルダヌキ 2001年 青森県 昔、ある村の狩人が、日がすっかり暮れてしまった山中であばら家を見つけた。中では八十姥が機織をしていた。その姥が人間ではないと悟った狩人は何度も打ってみたが、退治することも出来ずに逃げ帰り、寝込んでしまった。ある日、その枕元に白髪白せんの老翁が現れ、有名な狩人に助けを求めよと告げた。狩人はその通りにして、姥に化けていた古狸を退治した。
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カクレンブチノオリヒメ 2001年 新潟県 かくれん淵の広い場所に女がいて、機を織っていた。それが遍照坊の宝物。
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〔シチガフチ〕 1986年 大分県 斧や鉈を落したので取りに潜ると,女性が機を織っていた。
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〔セイタガブチ〕 1986年 大分県 斧や鉈を落したので取りに潜ると,女性が機を織っていた。
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リウゴブチ 1986年 大分県 斧や鉈を落したので取りに潜ると,女性が機を織っていた。
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クロヒメサマ,クロヒメノカミサマ 1982年 新潟県 不器用な娘が黒姫山の山開きである7月1日におまいりに行ったとき、姫ヶ倉という岩屋から機織の音がし、それを聞いてから機織が上手になったという。今でもその音を聞いたものは機織の名人になると信じられている。
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ヘビ 1997年 高知県 庄屋の娘を蛇がかどわかした。蛇は娘を洞窟の奥に引っ張り込み、機を織らせた。
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ハタゴガイケ 1979年 岐阜県 昔、器量のよい機織娘が殿様にみそめられ、無理やり城に連れ帰ろうとした。娘は嫌がり翌日近くの池に入水した。それからこの池では「カタン、コトン」と機を織る音が聞こえる。
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ヤマンバ,ハタオリバサマ 1991年 香川県 おばあさんに養子としてもらわれていった子供のことが気にかかった母親が後を追うと、子供の泣き声がしたので叫ぶと、おばあさんは消えた。辺りには赤ちゃんの手首が落ちていた。おばあさんは機を織る山姥、ハタオリバサマだった。
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