ハタオリゴゼン,オリヒメ 1967年 福島県 機織り御前は、領主畠山高国がこの地で猟をした時、天から降った織り姫に出会い結婚し、松若丸の7歳の時に、母の織り姫は再び天に帰り、後にこの社を建てて祭ることになったという。
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ハタゴガイケ 1979年 岐阜県 昔、器量のよい機織娘が殿様にみそめられ、無理やり城に連れ帰ろうとした。娘は嫌がり翌日近くの池に入水した。それからこの池では「カタン、コトン」と機を織る音が聞こえる。
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ウツクシイオヒメサマ 1939年 山梨県 木樵の爺が、淵に落とした斧を求め飛び込むと美しいお姫さまが機織りをしていた。三日ほどして機の管をもらって家に帰ると自分の三回忌の法事をしていた。管は糸の減らない不思議なものだったが事情を口外すると糸は出なくなった。
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ゴゼンブチ,オリヒメ 1936年 福島県 木を伐っている時、山刀を淵に落としたのがきっかけで水中に入ると御殿があって、織姫が機を織っていた。そこで過ごしてもとの世界に帰ると、3年の月日が流れていた。
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ヒメ,イッポウサン 1983年 香川県 一隻のうつろ船が流れ着いたのを村の人が見つけた。船を開けてみると一人の姫君が乗っていた。身分の貴いお姫さまのようだったので、背負ってわが家まで連れて行こうとした。途中で一休みして再び背負うと、重くてとても歩けず、そこにお留まりになりたいのだと思い、社を建ててお祀りした。それが現在の一宝さんである。
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キレイナカッコウヲシタオンナノヒト 1989年 山梨県 絹織石といって大きな岩が川の中にあり、きれいな格好をした女の人がそこでよく機を織っている。その姿に見とれてしまって仕事にいけず、困ったので、機を切ってしまうとその人は消えてしまった。そこにあった機のオサはセンギョジガタケジマという橋のところにあった観音さんに祀ってあったそうだ。また、その人が使っていた鏡は流れていって、本村の下の方の観音さんにあるという。
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ツルニョウボウ 1934年 新潟県 昔々、山奥にいた狩人がどこからか訪ねてきた美しい女を嫁にもらった。女は暇さえあればキリキリシャンシャンと機を織っていた。秋の初め頃、布が出来上がり、天女の羽衣と言われ、お城のお姫様が買った。家に帰ると女はいなくなっていていた。狩人は百姓になり、ある日山深くに行くと、松の木の上に羽毛が1本もない鶴がいて、懐かしげに見下ろしていた。
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オトヒメ 1967年 福島県 鮫川の上流に御前淵と呼ばれているところがある。年に1回ずつはこの川に鮫が上がってきたため鮫川と名づけられたのだが、昔、山田村大村の人がこの淵に山刀を落としてしまい、水に入り探したが、3年目の七夕の日に村に帰ってきた。その人は水中で乙姫が機を織っているのを見たといい、それから毎年七夕の夜、もろこしで機をつくりこの淵に沈め祭りをするという。
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オトヒメサマ 1943年 岐阜県 龍神淵という所がある。美しい娘が度々有馬氏のところへ機織機を借りに来て、返すときには必ず沢山の魚を礼に持ってきた。娘には帰る姿は見るなといわれていたがある時障子の穴から見ると橋の上からふわふわと淵のなかへ飛び込んだ。以来美女は来なくなった。竜宮の乙姫様だったという。
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アグリコイナリジンジャ 1949年 秋田県 杉宮にいつからか阿久利という女性がいた。村中仕事手伝いに来るが、同じ家には二日は行かず巡回した。そうして3、4年がたったが半年ほど姿を消した。夢に阿久利が立ち、自分は今度位があがったが、官金が不足しているため、郷中協議して10両貸して貰いたい、そしてその金は杉宮大明神の社殿に置いてくれといった。同じ夢を4、5夜続けてみたので、その金を明神に納めた。その後、再び阿久利が夢に立ち、皆のおかげで直官したが、家がないため郷中を永く守るため小堂を建てて貰いたい、自分は田の中に杉を生じさせる奇蹟を現すからそこに建ててほしいといった。翌朝そこにいくと、大杉が立っていたので、一社を建てて正一位阿久利稲荷大明社と崇めた。
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(ワンカシブチ),オヒメサマ 1991年 山梨県 ある男が、あやまってかま淵に斧を落とし水をくぐって取りに行くと、淵の中でお姫様が機を織っていた。落とした斧のほかに1本の木管を持って帰り、それをもって淵の岸に立ってほしい物の名前を言って頼むと何でも貸してくれた。この淵は膳椀も貸してくれたが、お姫様から鶏の声をさせてくれるなといわれたのを忘れ、鶏を飼ったためにその後は貸してくれなくなった。
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オンナ,ヤマンバ 1928年 愛知県 機織淵には昔、淵に臨んで高くそびえる岩の上で女が機を織っていた話がある。幾日も続いたので、村人が多勢見物した。機を織り終わると、淵の底へ入ってしまった。
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フチノヌシ,ハタオリヒメ 1967年 福島県 日照りのとき、淵の主に、雨を降らせてくれたら娘を1人やると祈ったところ、雨が降り、淵の主が現れ娘を連れて行った。後になり娘は行者の姿となり現れたり、竜宮の使いで機織り姫であるといったりしたとも言われている。
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ハタオリヒメ 1986年 埼玉県 木こりが誤って淵に斧を落とし、淵の中へ取りに行くとお姫さまが機を織っていて、帰りに土産をくれた。
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ハタオリヒメ 1986年 埼玉県 木こりが誤って淵に斧を落とし、淵の中へ取りに行くとお姫さまが機を織っていて、帰りに土産をくれた。
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テンニョ 1929年 岩手県 昔、沼のほとりで天女が水浴びしているところを見た男は、近くに掛けてあった羽衣を盗んだ。天女は泣いて男の跡を追い、沼のほとりの小屋で蓮糸で曼荼羅を織った。天女はやがて天に帰れるようになったが、天女が毎日機を織っていたので綾織という村の名になった。
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ヘビジゾウ 1956年 宮城県 近くの化粧坂に機を織って暮らしていた母と娘に、ある夜美しい若者が訪ねてくる。若者が足繁く通ってくるので、娘は母のいいつけで男の裾に糸をつけた針を刺し、翌朝糸を手繰って行くと穴に入る。村人を呼んで掘ると白蛇が現れたので打ち殺し、供養に地蔵を建てた。
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キャーチボラ 1995年 愛知県 百姓が日照りで困って、田の下のキャーチボラという洞に水があるのを見て羨やんでいたら、美しいお坊さんが「俺が水を上に上げてやる」と言う。「もしできたら6人いる娘を1人やる」と言ったら、洞の水が田に上がってきた。家に帰ってその話をすると、娘の1人が「私が行く」と言って飛び出し、帰ってこなくなった。7日目に帰ってきて、「機織りのチキリが要るので取りに来た。キャーチボラの龍宮の池に欲しいものを書いた紙を流してくれれば用立てする」と言った。あるとき、法事のお椀を借りて、1つ返さなかったらそれきり縁が切れてしまった。
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カミ,リュウグウジョウ 2003年 沖縄県 与那覇村に1人の男がいた。男は与那久浜で異様に長い髪を拾った。誰の物だろうかと怪しんでいた男が翌日髪の主を探していると、浜でとても美しい女に会った。女は髪の持ち主で、髪を返すと喜んで男を連れて海に入った。すると波が開けて道になり、男は女に導かれて龍宮城に行った。龍宮城には神々がいて、男は3日の間歓待を受けたが、神に家に帰りたいと告げた。
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ゴゼンサマ 1967年 福島県 乙女淵とか御前淵と呼ばれているところで、昔、大家の娘が紅花を摘みに行って、水鏡で自分の顔を見ていたら、御前様にみいられ淵の中に引き込まれた。その後、ある男が淵に鉈を落とした。鉈の柄が近くに見えているので取りに入ったら、前にいなくなった大家の娘が機を織っていた。娘は、ここにいることを誰にも話さないでくれと、布をくれた。男が淵から上がると3年が過ぎていて、家では三回忌が行われていた。もらった布はいくら切ってもなくならず、どこまであるのかとほぐしたら、そのとたん男は死んだ。盆の16日はこの淵へ流し機といって、機をつくり流すという。これをしなければケチがつくといわれ、どんなことがあってもやらなければならないといっている。
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