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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ノブスマ
1975年
ある車力が石町河岸で野衾に巻き付かれた猫を見つけた。棒で打つと野衾は死に、猫は足を失った。この野衾は町奉行から上覧になった。

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ヤマネコ
1997年 愛媛県
山猫が悪さをして人々を困らせていた。芝丹後守という人が再三退治に行ったが、鉄砲で撃っても歯が立たず退治できなかった。そこで12月の年の晩に行ったら、猫が蓑笠を脱いで踊っていたので撃った。家に戻ると、自分の家の猫が死んでいた。
類似事例

ネコ
1931年 鹿児島県
昔、狩が好きな武士がいた。その家には猫がいて、奥方によくなついていた。ある日、主人が山に狩に行くと、奥方の使いという女中がやってきて、家に帰るように告げた。女中がひとりできたことを怪しんだ主人は、化け物に違いないと思って女中を鉄砲で撃ってしまった。死体は見つからず、家に帰ると胸を撃たれた猫が血まみれで倒れていた。
類似事例

ネコ
1956年 東京都
牛飼いが魚釣りに行った夜半、戸外で物音がして人を呼ぶ声がする。猫の仕業と悟って鉄砲で撃った。太い尻尾が二本ある大猫が死んでいた。牛飼いもまもなく変死した。
類似事例

オオカミ,ネコ,カジヤババ
1961年 長野県
武士が東筑摩郡の狼ヶ番場を通ると狼が出たので、木の上に逃れた。狼はイヌツギをして登ってきたが、1匹分足りないので「カジヤババを呼んでこよう」と言っている。しばらくして大きな猫が登って来たので武士が刀で斬ったら、猫も狼も逃げ出した。大猫の血をたどって行くと村の鍛冶屋に入った。医者の振りをして鍛冶屋の婆を診ると、片腕がないので退治した。縁の下から本物のお婆さんの骨が出て来た。
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トラネコ
2001年 愛知県
法住寺の、左甚五郎の彫刻の虎猫が家畜や田畑を荒らしたので、足を切った。
類似事例

バケネコ
1970年 福島県
化猫の話だが、石川街道のごさんしょ峠の上にはお助け小屋があった。そこに爺様と婆様が住んでいて、猫に人を殺させて金品を奪っていた。ある日須賀川の薬屋が泊まったが、薬屋は鴨で猫を手なずけた。猫が薬屋を殺していないと知った爺様が煙管で猫の頭を叩いた。すると猫は爺様と婆様の喉笛に噛み付いて殺してしまった。猫は薬屋に金をやって姿を消した。それで薬屋は須賀川一の金持ちになったので猫を祀っている。
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バケネコ
1984年 山梨県
左甚五郎が山崎新田を通ったとき、苦しんでいる女がいたので背負ってやったら、それは石地蔵だった。人家にたどり着いたら、その家の婆が亡くなっていて、爺が寺に知らせに行く間留守番をした。火を絶やすなと言われたが、うっかり眠って火を絶やしたら、死んだお婆さんが立って出て行こうとしていた。甚五郎とお婆さんが揉み合いになったところへお爺さんが帰ってきて、屋根に石を投げたらお婆さんは倒れた。火を絶やしたので古寺の猫が来て、屋根の上を歩いて死体を動かしたのだという。
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カニ
1941年 秋田県
ある日、爺様が子供たちから蟹を助けた。それから沢へ行くと美しい女がいて、仲良く話をするようになったが、婆様の嫉妬で、その女は蟹に戻った後、殺されて、鋏は屋根に、甲羅は畑に捨てられた。
類似事例

ヤマネコ
1955年 高知県
婆が仕事に行って山小屋で泊まった晩、家の猫が茶の間で踊った。爺は気味が悪いから殺してしまった。あくる日、山小屋へ行ってみると、婆が猫に食われて死んでいた。
類似事例

ネコ
1962年 島根県
漁師が烏賊を取って夜遅く帰って、まず持てるだけ持って帰りまた取りに行くと船の中にはもう烏賊がなくなっていた。猫が捕っていったので山へ行くと猫が石を投げてきた。
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ネコアシイシ
1956年 宮城県
昔,この地に大芝居の巡業がやってきたので,金持ちの呉服屋が老母一人を留守番に残して芝居見物に出かけた。老母が一人で芝居のことを色々想像していると,その家の古猫が「おばあさん,お芝居をして見せようか。その代わり,人に告げたら生きていられなくなるよ」と言う。老母が承知すると,猫は後肢で立って巧みに忠臣蔵を演じて見せた。さて,老婆は家人の話に釣り込まれて猫の見せてくれた芝居の筋を語ってしまう。それは家人が見たものと同じであった。わけを尋ねられた老母が,トラ子(飼い猫の名)が見せてくれたことを告げたので,家人が気味悪がって明日飼い猫を殺すことになった。ところが,翌朝になると老母が床の中で死んでおり,傍らにいた老猫は一足跳びに7,8間も跳ねのいて逃げ去った。その時の足跡が石の上に残り,「猫足石」といわれている。
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ネコヅカ,ヘビヅカ
1956年 宮城県
この辺りに住んでいた侍の飼猫が、妻の裾にからみついてはなれないので、侍が猫の首を斬ると天井に飛ぶ。見ると、大蛇ののどに噛み付いていた。飼い主の危険を知らせるためだったとわかり、猫を手厚く葬った。今は大杉神社の祠が立つ。妻をねらった大蛇を三つに切って埋めた塚が蛇塚。猫塚の北の道端にあった。
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ネコマタ
1969年 新潟県
人を食い殺す猫又が出たので、皆が困っていた。猫又を退治する為に追いこんだが鉄砲も当たらないので、豪腕の男に頼むと、猫又と取っ組み合いをして相果てることとなった。
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ネコマタ
1952年 新潟県
人を食って富士権現に追放された猫又は、中の俣村に棲みついて、村人を次々と襲った。猫又退治を思い立った村人は御上の協力も得たが退治できず、村一番屈強な吉十郎に頼んだ。病中の吉十郎は、人々のためと家族も捨てて戦い、猫又ともども討ち死にした。
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ネコマタ,キュウソ
1985年 香川県
大滝寺の隠元さんが吉野川のほとりで、漁人に殺されそうになっていた猫を助けた。3年目くらいに猫またになり、本堂に棲みついていた大鼠をを退治した。そして猫または勝名寺の門徒の家の葬式で死体を隠し、隠元さんに取りもどさせて、大滝寺の門徒にさせた。
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ネコ
1989年 宮城県
大漁の時は魚の心臓を猫神様にあげていた。けれども島に転任して来た先生が、猫を祀るのは野蛮だと言った。それ以来、祀るのが疎かになった。その後、夜中に先生の宿舎へ猫が起しに来るようになった。それで先生は体力が持たなくなり、故郷に帰って亡くなったという。
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ネコ
1987年 岐阜県
昔、寺で飼われていた猫が遺体を越えてこの死体をくれといったため、お坊さんが数珠で頭を叩いた。それから家に帰ると猫が頭を割られていたという。
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ネコ
1937年 兵庫県
江戸へ行く途中にある天田の宿の3代目の猫が夜中にお櫃の飯を全部食べて夜通し踊る。客がそれを見つけ、3日目に主人が殺そうとする猫を殺したので助かった。
類似事例

ネコ
1982年 宮城県
唐桑で船頭が宿に泊まっていたら、猫が戸棚に悪戯した。翌日自分の船で寝ていたら、猫が悪戯を言いつけられたのを恨んで飛び掛ってきた。船頭は猫を海に放り込んだ。船頭がカボチャの時期に再来すると、猫は死んだという。カボチャをご馳走されたが、聞くと猫を埋めたところから生えたという。怪しんで野良犬にそのカボチャをやると、泡を吹いて苦しんで死んだ。猫は七代祟る。死んでも祟る。
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ネコ
1975年 静岡県
遠江国蓁原郡御前崎の西林院の僧が猫を助けた所、その猫が寺にいついた。ある時寺男が縁側で昼寝をしていて、猫も隣で庭を眺めていたところ、隣の家の猫がやってきて寺の猫を伊勢参りに誘った。しかし寺の猫は、住職に危険が迫っているからと断った。夢現で聞いていた寺男は不思議に思ったが、その夜、天井裏で大きな音がした。4、5日前から逗留している旅僧の雲水はその音にも起きてこなかった。翌朝天井裏を見ると、寺の猫と隣家の猫が血を流し倒れており、その傍らで雲水の服を着た大きな鼠が瀕死の状態でいた。
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