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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ムクイ
1974年 東京都
江戸である親と息子2人が切腹と斬首に処された。父親が言うには、昔自分は商い聖を殺して金を奪った。後に妻をむかえ子をもうけたが、生まれた子供は殺した聖そっくりだったという。やがて子が成長するとその子の不作法の為切腹を命じられた。

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テナシムスメ
2001年 青森県
昔、大阪の辺りに大金持ちがあったが、ここに来た後妻は娘を憎く思い、父が留守の間に家来たちに殺すように命じた。家来たちは娘を良く思っていたから殺すのに忍びなく、その両手を切って捨てるに留めた。娘が泣きながら京都の許婚のもとまで行ったところ、可哀想に思ったその若主人が、娘を妻とした。
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タタリ
1979年 岐阜県
強盗が捕まり処刑されることになった。その息子は善良であったが、家主の訴えで処刑されることになった。死の間際、強盗は「今に見ておれ、一家祟ってやる」と叫んで死んだ。祟られた家は断絶した。
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ユウレイ,ロウフウフ
1933年 大阪府
子のいない老夫婦が養子を貰うことになった。しかし、この養子が放蕩者であったために結局離縁した。これを恨んだ養子は、家に押し入って二人を惨殺し、自らも磔に処せられた。以来、この家には老夫婦の亡霊が現れ、長らく借り手もなかったという。
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(シノヨチョウ)
1978年 石川県
ある乞食が、村一番の金持ちに宿を請うたが断られてお宮に行った。隣の神様が「お産があるので行かないか」と言ってきたが、乞食は「ここでお産があるので終わったら行く」と言った。子どもが産まれたので占うと、「大工になる、二十歳で死ぬ」と判った。子供は大きくなって大工になった。二十歳になったとき、「厄年だから一年遊べ」と言ったが、川でカンナを研いでいるときにアブを払おうとして刃でのど元を切って死んでしまった。
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マゴタロウムシ
2002年
1000年ほど前に桜戸という管領の娘を嫁にした要之介という男が、桜戸を取り合った一角という男に殺された。桜戸は父とあだ討ちに行くが、返り討ちにあい、父は殺される。その後、桜戸は孫太郎という子を産むが、虚弱で、7歳のときに重体になった。田村神社に37日間籠もった桜戸は田村明神から「川の小石の間の百足のような虫を食せしめよ」というお告げを受け、それを実行したところ、孫太郎は回復し、その後、田村神社の前で一角を討ち取ったといわれている。
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キツネ
1937年 福井県
ある武家で、不都合を起こした為に切腹が命じられた。切腹を命じにやって来た役人は、狐が化けていたので、犬がほえると正体をあらわして逃げた。別の家は稲荷さんの申し子だと言われていた。この2つの家は両方とも断絶した。
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ザトウ,コンナバン
1975年 愛媛県
昔、大阪から京に上る船中で小間物屋が座頭と親しくなった。しかし小間物屋は金に目がくらみ、座頭が船べりに小便をするために立った時、殺してしまった。その後小間物屋に子供が生まれた。ある夜子供が小便をしていると「ちょうどこんな晩だった」と言った。小間物屋は家出してある寺で受戒してもらったが、帰ってみると子供はその時刻に死んでいた。
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ヤサブロウババ,オニオンナ
1939年 新潟県
生きながら鬼女になった祖母は孫2人の血を吸って殺し、息子に腕を切られたので、腕を返せと言った。山麓では幼児を貪り食って、その衣を松にかけた。
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シャクハチ
1931年 熊本県
父親が京に出かけているとき、継母が二人の子供を大釜で煮て殺し埋めた。そこから竹が生えてきて、虚無僧がその竹を尺八として吹いて諸国を廻った。京都の父親の家の前にきたとき、尺八の音が声となって継母に殺されたことを父親に教えた。
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テナシムスメ
2001年 青森県
昔、ある大金持ちのところに美しい一人娘がいたが、ここに心がけの悪い後妻が来て、家来に娘を殺すように命じた。家来は殺すに忍びなく、娘の両手を切ることとした。後に娘に子が出来た。この子供を背負ったまま娘が水を飲もうとしたとき、背中の子供が川へ落ちそうになった。その子を捕まえようと娘が精一杯両腕を伸ばすと、力の入った拍子に両の手が出てきた。
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(タタリ)
1974年 神奈川県
延宝7年、相模国本目浦に八郎兵衛という大工がおり、その甥は悪人であった。扱いに困った八郎兵衛は、彼を縛って海に沈めた。その翌夏に妻が子供を産んだが、それが額に角があって甥の顔に似ていたのでまた殺したところ、死体はむくむくと持ち上がったという。そこでその遺骸を神子の口寄せにかけたところ、私を殺した恨みを子供になって晴らそうとしたができなかった。この上は火難に遭わせてやると言った。すると程なく八郎兵衛の網だけ燃え上がって焼失したという。
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〔オニゴ〕
1977年
獅子谷で鬼子が産まれたので、父が嫡子を呼んで、よこ槌を持ってこいと言ったところ、鬼子がそれを聞いて、父の手に噛みついたので、槌で叩き殺した。
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チゾメノサクラ
1961年 岐阜県
足利義視は赤坂の長者の女蟹氏の局との間に一子をもうけたが、乳母があやまってその子を井戸に落としたので、乳母を斬って井戸に投じ、その井戸を埋めて桜を植えた。その桜は毎年血のような花が咲く。
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オンリョウ
1974年
ある人の召使の女が、用意した飯椀の中に針が混入していたことを見咎められ、殺された。またその母も主家を呪っていると殺された。2人の怨霊は寺を建立して弔っても消えず、主家一族を取り殺した。
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イノシシ
1928年 愛知県
豊田という家に子供のときから世話になっている女がいた。同じ郡内の島原某という狩人の女房になった。ある時、狩った猪の臓腑を抜こうとして山刀を突き通すと猪は一声「痛や」と叫んだが、気にとめずに料理してしまった。そのとき女は臨月であった。その後、女は子供を産み落としたが、その子は胸から腹にかけて腹を裂いた猪と同様に一太刀割られた姿であったという。女はその後離婚して旧家へ戻り、奉公していたと言われている。
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ヘビ
1974年 東京都
江戸の久右衛門町である家が窃盗にあい、容疑者として同家の下女とその密夫が捕らえられ、下女は獄死した。死体の取引を同家の妻が拒否したので、死体は寺に送られた。その頃妻は病気になっていたが、彼女のもとへ夜になると蛇が現れるようになりついに死んだ。死体を沐浴させている時、首をみると蛇が巻き付いているのが見えた。
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チノデノマツ
1967年 福島県
岩城判官正道公が謀反人として殺され、その夫人は一男一女をつれて放浪していたが、海賊に二人の子を奪われ、後この地で死んだ。海賊に奪われた兄弟と別れ別れになった安寿姫は悪者の手から逃れたが、飢えと疲れで世を去った。これをあわれんだ村人は、なきがらを埋め松を植えて祠を建てたが、ある村人がこの松を切ろうとしたら、切り口から血が流れた。直後には切り口すらなくなって元通りになっていたという。
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メドチ
1980年 青森県
あるお母さんにメドチが通って身ごもった。親類が集って鎌で腹を割き、メドチの子を出した。メドチの子は頭に皿があった。お母さんもメドチの子も死んだ。
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バケジゾウ
1932年 三重県
長い刀をさして夜歩きをする息子を心配して、母親が地蔵に祈願をしていた。地蔵が「刀が一寸長い」と言うので、母親は息子に意見して刀を縮めさせた。息子が夜遊びをしていたら、怪異があったので斬りつけたら、地蔵が袈裟がけに切られていた。
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オニ
1967年 東京都
江戸中橋で、夫に対する妬みゆえ病気になった妻がいた。ある夜妻が飛び起き、腹が立つと言いながら両手の指を口に突っ込み口を耳まで裂いて夫に襲いかかった。夫はこれを殺し寺へその死体を送ったが、その後放心状態になり百日程の後に死んだ。
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