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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

クビナシ
1974年 長野県
信州松本領平田村で、寛永年中、村を追放された盗人が雷雨の時に首を抜かれ胴体だけになっているのを見廻りに来た村人に発見された。

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オニヅカ,トガクシヤマノオニ
1977年 長野県
信州水内郡鬼無里村の鬼塚という塚を掘ったら、骨が出てきた。頭骨に角が2本あり、あごから角の先までは3尺(約90センチ)、手足の骨らしきものもあった。地元では、平惟茂が戸隠山の鬼を討って埋めたのだという。また鬼を退治した故に、鬼無里という地名がついたともいう。
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クビキレウマ
1922年 徳島県
ある人が板野郡大山村で首切れ馬に出会い、追いかけられて食いつかれたが、綿入れの厚い衣類を着ていたので上の分だけが喰い破られて、体は無事であった。
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テング
1932年 高知県
この村にいた久六という男が、ある時天狗に攫われて虚空高く舞い上がってしまった。村人が騒ぐ内に、天狗は見えないが久六の体だけが前の山の松の梢をすれすれに飛び去って行くのが見えた。翌日村人が探してみると、3里ほど隔てた岡豊村の瀧戸という所の巌に、久六の皮が張りつけてあった。
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イジュウ
1977年 静岡県
正徳4年夏、豆州豊川村である人の妻が毎夜何者かに襲われるようになり、ついに殺され顔の皮を剥がれた。15日後何かが家に入ってきたので斬りかかったが逃げ去った。血の跡を辿ると栗山村の奥山の穴に続いていた。鉄砲で撃ち、出てきたところを槍で仕留めた。形は熊のようで人面だった。足と爪は鷲のようで、頭毛は赤、身毛は黄だった。
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ヘイケノツカ,ヒカリ
1916年 福井県
昔、逃げてきた平家の侍の墓といわれる平家の塚がある。50年ほど前、村民の1人が雨の降る夜にこの塚から光が発しているのを見つけ、掘り出したら一振りの刀が出てきたという。
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ヤモリ
1974年 長野県
信濃国松代の山里に、有名な力自慢の者がいた。水無月の頃に彼は友人と山に入ったところ、きわめて大きな蛇が出てきた。そこで彼は上あごと下あごを持って口を裂こうとして失敗し、鎌で大蛇の口から喉にかけて切り裂いた。その体の太い所だけを家に持ち帰ると、親は大蛇は山の神に違いなく、必ず祟りが起こるといって家を追い出した。里長が何とか宥めた。彼の身体に蛇の匂いがついて抜けず、医者が薬を与えると消えた。その医者が言うには大蛇ではなく野守だという。彼はその後、山に入って官木を盗んだ罪で死刑になったが、野守の復讐だと思われた。
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サンダ・ヌ・イケ
1931年 沖縄県
平得村はもともと、サンダの池畔にあった。ある日、二人のお百姓が池で釣りをしていた。ひとりは獲物が多く取れたので家に持って帰り、再び池に向かった。そのとき、いっしょに釣りをしていた友達は火に炙られ、焼死体になって転がっていた。
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ケモノ,ライジュウ
1978年 長野県
信濃の更科山で、ある年の暴雨の時、山から獣の死体が2つ流出した。目の大きさは犬くらい、灰色で頭は長く、くちばしは半黒く、尾は狐のようで、爪は鷲に似ていた。落雷のとき、木の根に爪の跡のようなものがあるのはこの獣の仕業か。明和7年閏7月伊奈郡駅科村で捕えられた雷獣も、近江国かがみ村で落雷の際に捕えられた獣も同じ姿をしていた。
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カクレサト
1974年 長野県
信濃国松本領の猟人が谷底に落ちたところ、武田信玄のために滅ぼされた小笠原長時の一族が籠もる場所に迷い込んだという。人に知られると殺されるというので猟人は逃げて帰った。
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チョウチン,コエ
1953年 福井県
江戸時代に処刑された人が雨の晩に提灯を灯して現れるといわれる場所で昭和の初期、ある冬の日の夜、提灯を腰に付け藪の雪を払っていると急に提灯の火が消えた。それを見ていた父親がおまえでそんな目に会うのは3代目であるといった。
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ジゾウ
1931年 大阪府
地蔵堂の陰に隠れていた盗賊が、通りかかった地蔵信仰者の首を一刀両断した。しかし、切れていたのは地蔵の首で、これを見た盗賊は心打たれて倒れ伏した。
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イナゴ,オンリョウ
1930年 長崎県
壹州生まれの盗賊人が平戸でうち首獄門になった。その後、怨霊がいなごになって戻り、田を荒した。
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イトマキ,ヤマンバ
1929年 岩手県
松月の妻が糸を紡ぐとき、いつも手伝いに来る女があった。ある日その女が自分は山姥であるが他言せぬようにと告げ、糸巻きをくれた。いくら使っても糸がつきないので不思議に思って夫に告げてしまった。その夜妻はさらわれて、鍋倉山の穴の前に屍となって横たわっていた。村人たちが穴の中へ矢を射ると大きな音がして山姥は消え失せ、骨だけが残っていた。
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ナマクビ,オニ
1937年 京都府
1人の武士が歩いていると、棒に女の生首が刺さっていた。一目散に逃げると灯のともった家があったので止めてくれるように頼むと、その家の男に爛々たる目で睨まれたので、また逃げ出した。村人とともに戻ってみると、悪者に殺された女の首だった。そこを生首谷と言うようになった。また、昔、鬼が人間の生首を引き抜いて捨てた所ともいう。
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メッコヌマノカイ
1956年 宮城県
沼のほとりに身を隠していた平氏の残党の従僕で茂右衛門という弓の名人が,沼に大魚が2尾泳いでいるのを見つけ,そのうちの1尾を射た。矢はその目を貫いていた。その夜彼の夢にもう片方の大鮒が現れ,「私達はこの沼の主の夫婦鮒だが今日夫があなたの矢で殺され,生き長らえる望みも無くなった。あなたの殺生が恨めしい」といって消えたので茂右衛門は後悔したが,翌朝未明ふらふらと沼のほとりに歩いていった。岸辺には2尺余りの雌鮒が片目を潰して死んでいた。数日後村の人が沼のほとりで片目を刺されて死んでいる茂右衛門を発見したが,その手には大きな片目の魚を握っていた。彼の目を刺したものはわからなかった。それ以後沼の鮒は皆片目となり,それを捕る者もいなくなった。その沼を「メッコ沼」というようになった。
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キツネ,タヌキ
1935年 奈良県
山に行って帰ってこない男がいた。家族は村人と相談し、鐘や太鼓を打ち鳴らして探しまわった。男は山腹に裸体で発見された。村に帰った男は、長い間寝続けた。起きた後、なぜ山奥にいったのかと聞いたが、なぜだか自分でもわからない。たぶん狸か狐の仕業だろう。
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ヒョウスンボ,カッパ
1999年 宮崎県
諸塚村民俗資料館には「ひょうすんぼの手」が所蔵されている。村の平氏の祖先が便所から出てきていたずらする冷たい手を短刀で切り落とした。ひょうすんぼとヒョーと叫んで逃げていった。その手が今も伝わっている。
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テング
1969年 埼玉県
大正末期か昭和初期ごろ、老年期の男が9月のある日に行方不明になった。さがしたが見つからず、1週間ほどたったある日、裏山から家に戻ってきた。その間、どこにいたのかわからず、気がついた時には裏山にいたという。村人は天狗にさらわれたと解釈した。
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ヤマンバ,オツナノクビ
1941年 秋田県
オツナという女が山姥に喰われ、首だけが残った。夫が帰ると、オツナの首は生きていて、逃げる夫を追ってきた。夫が菖蒲や蓬の生えている薮の中に隠れると、オツナの首は気付かずに行ってしまった。
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テング
1979年 岐阜県
下洞集落の根の松という男が行方不明になった。天狗にさらわれたのだということになり、村人が「根の松返せー」と叫んで探し回ったが、本人は何食わぬ顔で帰ってきた。
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